上之庄遺跡
奈良県遺跡地図14−A−198
所在地 桜井市大字上之庄
遺構 古墳時代前期(溝・堰)
 藤原京期(道路遺構・)
遺物 古墳時代・土師器(甕・高坏・小型丸底壷)、砥石、木製品(ナスビ型鋤・田下駄・杭・有頭棒・火きり臼・糸巻き)・滑石製品(車輪石・臼玉・管玉・曲玉)
 藤原京期・馬の歯、土師器(坏・皿・椀・持ち運び式竃)・漆容器・須恵器(大甕片・坏身・長頸壺等)
参考  この遺跡は平成8年にスーパーの建設に伴い調査されました。この調査では南北に延びる2本の溝に挟まれた道路遺構が検出されました。この道路の幅は約17mで、側溝からは藤原京期の須恵器坏身や坏蓋などが出土しており、その位置も東十坊大路の推定線上にあることから東十坊大路とみられます。この道路遺構の東側からは藤原京期の遺構が発見されていないことから、東十坊大路は藤原京の東京極道路だと考えられるようになりました。
  更に、先に発見された土橋遺跡の西十坊大路が西京極とすると藤原京は東西幅5.3q、南北幅は未確定ですが約4.77qと考えられるようになりました。
参考文献 「上之庄遺跡第4次発掘調査 現地説明会資料」((財)桜井市文化財協会・桜井市教育委員会)[1996]

遺構写真

上之庄遺跡東十坊大路 上之庄遺跡東十坊大路
東十坊大路を南から北方向に撮影しています。藤原京の大路の道路幅がどれくらいあったか、見学者と比べてもらうと良く分かるかと思います。 東十坊大路を北側から撮影しています。西側の側溝は調査区の端に沿うように検出され、幅1.3〜1.9mでした。東側側溝はやや広く、約2m残っていました。
上之庄遺跡 上之庄遺跡
 古墳時代前期(4世紀中頃)に掘られたと見られる溝が検出されました。この溝にはいくつかの溝が直交するように掘られ、長方形の平坦面が溝によって区画されています。用途としては水辺における祭祀を行った場所か玉造りの場所ではないかと考えられています。 溝には堰が設けられ、小さなダムが作られていたようです。この溝からは土器のほか砥石や田下駄、ナスビ型鋤などの木製品も出土しています。
上之庄遺跡 上之庄遺跡
溝からは滑石製の車輪石、勾玉、臼玉などの玉類のほか玉を作る砥石や原石などが出土しており、周辺に玉造りの工房があったことが想像されています。もし、そうだとすると滑石を使用した最も古い玉造り遺跡となります  手前右側のカゴの土器は東十坊大路の側溝から出土した須恵器の長頸壺や坏身などです。左側奥には古墳時代の溝から出土した小型丸底壷などの土師器(布留式)が見えています。
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