・はーこの1999全日本すちゃらか観戦 記・ レポートと言うほどたいそうなものは書けないのですが、覚え書きみたいなかんじで全日本のこ とを書いてみました。
◆1/15 第一日目◆
恐ろしく重い荷物をかついで新幹線で新横入り。このカバンには鉄のかたまりが入っているのではないのか?──似たようなものか……。横浜アリー ナで成人式があったため、駅は晴れ着だらけ。
我々がリンクの前に着くと、ちょうど車から降りてきた人が武史君。ぱっとおはようございますと言えればよかったのに、お互いにじーっと見た だけになってしまった。……今考えてみれば、みんな歩いて会場に来ていたのに、彼が車だったということは、やはり足を痛めていたのだね。中に入るともう男子の公式練習は始まっていて、座席に座って見る。練習はブロック大会などの成績順らしかった。(まだSP滑走順は決まっていな いので)順番が来るまえに、選手達は観客席の後ろを走ったり縄跳びしたりしてアップしている。
私の後ろの通路で本田君と岳斗君がじゃれていた。ううう振り向いて見たい、でもあんまりじろじろ見られない、と苦悶する私であった。第一グループの飯塚君の曲かけのときにちょうど私、重松君を発見して、個人的に「ロミオ登場」ってかんじだった(^^) 重松君はSPがロミ ジュリ、飯塚君はフリー。一日目の公式練習の曲かけはどちらでもよかった模様なので。やまとくんはSPやってた。
茂木君が「大和魂」と書いてあるアヤシイ黒いTシャツを着ていたので、なにかと思ったら、最終グループで出てきた田村君もお揃い のを着ていた。なんだ? 8月の台湾のときお揃いで買ったとか?(いかにも海外で売っている変な漢字の入ったTシャツってシロモノ。背中に「井上」とか書 いてある。謎。)
練習の最終グループのメンバーは超豪華で、誰を見たらいいのか悩む感じ。おおお全日本だよー。
伊藤みどりさんがこの練習から見に来ていた。世界のみどりと同じとこに並んで公式練習を見るなんて、なんだかスゴイ。友達がサインを頼むと「誰 の応援団?」「田村君です」「そお!いいねえ!」と話してくれた。嬉しいな。
みどりさんを間近に見ると感動してしまう。こんなに小さい人が氷上であんなに大きく見えるなんてと。新横浜に来る前、リンクの様子の予習にと、前回の新横 浜での全日本のビデオを見たのね。みどりさんが復帰したときの。空気がぜんぜんちがうんだよね、彼女の演技のときは。プログラムを購入。表紙の絵も文字も「……(--;)」。私来年デザインボランティアしたいよー! まじ! 失礼ながらあの絵はないでしょ う〜。SEに載った全日本の半ページ広告も、カラーコピーをそのまま版下にしているようなものだったし……。
男子選手の間ではプロフィールにギャグを飛ばすのが流行っているのか、小川君の趣味「ぬり絵」とか平池大人君の特技「野菜の千切り」とか、いろいろおかし いことが書いてある。(ちなみに小川君、東日本でも同じでした)その中で田村選手の特技は「早寝早起き」 嘘ばっか! まさかこれが翌日の 伏線(?)になるとは、初日には夢にも思いませんでしたが。お昼を食べていたら長久保コーチが同じ店にいらしたので、思わずご挨拶。表を竹内君がカバンを引いて通っていったり、新横浜はスケータータウン になっていました。
抽選会と開会式はホテルのほうで。(関係者のみ)終了後エスカレーターのわきで出会った本田君は「つやつや」って感じだったわ(^^) と言っ たらみんなに「その表現はまずいだろう」と一斉につっこまれた。そうかしら。「ぴちぴち」とかじゃないのに(笑)だってにこにこしていて元気にあふれた感 じだったのよ。頑張って下さいって言ったらにこにこと「ありがとうございます!」って言ってくれた。そのときは足が痛いなんて思えなかったんだけどねえ。
関君には「何番?」と聞いたら手元の茶封筒をさしながら「あー、早いんですよ、4番」と。ありゃー第一グループだと、明日の朝の練習が6時15 分開始だよ〜。どうするどどにくさん!(だが翌日しっかり始まる頃には席にいたどどさんであった)
リンクに戻ってSPの滑走順を確認すると、岳斗君は27人中22番。まあ遅めでよいことだ、と上を見ると武史君が21番。彼の次か!? ひー! でも5人と6人のグループをどこで区切るのかわからないので、ひょっとするとここが境目かも? 有力選手がかなり後半に固まっていた。
翌日早いので、残念だったけれどダンスのCDは見ないでゴハン食べて帰る。
◆1/16 第二日目◆
新横浜から夜も明けぬ道をリンクに向かってひとりで歩いていたら、後ろからがらがらとカバンを引く音が聞こえてくる。SP第一グループの選手だ わ、と振り返りもせずに(きっと関君だ)と思っていたらやっぱり関君だった。ただし彼のカバンは背負い系だったけど。似合う(^^) いちばんにおはよう ございますと言えて、嬉しいスタート。この日の朝はしーちゃんが来たところにもめぐりあった。しーちゃんカワイイなあ(^^)
SPは五グループだけど練習は四グループ。第二グループの後の製氷の時かなんかに、下でコーヒー飲みつつ滑走順を見ていたら、武史君が「プログ ラム!プログラム見せて!」と誰かに言っている。そして確認ののち先生に向かって「先生!わたくし次のグループでございました!」25分損 したとかぶつぶつ言っていた。カワイイ(^^) 勘違いしてひとつ早く来てしまったらしい。武史君、聞いてくれれば教えてあげたのに。
と、イイものを見たと席に戻って第三グループを見……る頃になっても肝心のお方は現れない。あれ?おかしいな?と思っているうちに第三グループ も終わりかけ、ジャッジ席に長久保コーチが出て来てもう座っている。……先生、岳斗くんいませんよ、と言えばよかったのかもしれないが、そのときはまさか 来ていないなんて思わなかったんで。そして第三グループが終わってしまい、第四グループの選手が氷上におりて滑り始める。
ひとり足りません。
ようやく気がついて携帯で電話をするコーチ。「寝てんの?!」「どうするの!」大声で言いつつ退場。あーあ。私のほうは3時半に起きたってい うのに(笑)時間を間違えたのか。おかげで「クリムゾンタイド」をBGMに練習をする武史君、という珍しい映像が思う存分撮れました。とほほ。曲かけ飛ば すのかと思ったら、ちゃんと順番通り流していた。本人いないのに。インカレで公式練習に来なかったときは、かけなかったそうなんだけど。(インカレで公式 練習に来なかったのは、仙台にいっぺん戻っていたかららしい)それから女子の公式練習とダンスのODをはさんで、SPの滑走順まで、結局田村君の姿を見ませんでしたが、彼はどうしていたのでしょう。別の場 所でアップなどしていたのでしょうか。貴さんは「横浜はリンクがいくつかあるんだから、そっちへ行って滑ってくるという手もあるのに」と言っておいででし たが。いきなり一般公開中にタムラヤマトが現れたら、リンクのお客さんがびっくりすると思うが。
(*後注=やっぱり「ハマボウル」のリンクまでタクシーで行って滑ってきたそうで す)ダンスOD。都築リナート組は妖艶。アイスダンス!ってかんじの甘い雰囲気がある。渡辺木戸組は反対にとてもスポーティ。有川宮本組は振付に特 徴があって、見ていて楽しい。今後が楽しみ。
さて男子SP。ファンファーレがいいかんじ。はじまりましたねえ。
山本高史君の演技がとてもよい。個性的な振付。関くんはジャンプは今ひとつだったけど、あいかわらず美しい演技。第3グループ最後の武史君、 ジャンプがぜんぜん決まらない。はらはら。鈴木誠一君の演技のシャープさにほれぼれ。竹内君会心の演技。ロミオ重松君も。
さて第4グループの最初、今日初めて見る田村岳斗選手。さて調子のほうはどうなのか。表情からはうかがい知れない。なんとなく見ているこちらと しては、公式練習に来られなかったマイナスが心配でしょうがない。
6分間練習、アクセルおりる。クリーン。でも心配。練習でとべて本番でとべないのが続いているので、「今日の分終わり!」って気がどうしてもし てしまう。
本番。
ひとつめのコンビを落としてしまうのは痛すぎる。続くアクセルもダメ。3フリップはクリーン。はー。得点ボードを見上げるのがためらわれる出来。
他の選手がよかったので、男子全員が滑り終わっても、怖くて順位を確認する勇気が出ない私であった。5位というのは、思ったよりは、高かっ たかもしれない……(岡崎君とどっちが上かと思っていた)
まったく、YAMさんのページの最終グループ予想クイズで「誰がやまとくんに投票しなかったんだい!」とか気にしている場合ではなかったよ。最終グループ もけっこうあやういところだった……。演技後、長久保先生は、横断幕にガツンと転べと書けばいいんだとか、寝たりなくて氷上で寝てるんだからとか、みんなで蹴りを入れろとか、石を投 げろとか、かなり我々に向かってやまとくんへの悪態をついておいででした(笑) 蹴りを入れればジャンプがとべるんなら、「ごめんね〜」とか言いながらで も、みんなで彼のこと蹴るんですけどねえ……。うーむ。
夜は13名ほどで居酒屋へ。テーマはもちろん「早寝早起きについての反省会」。ってもんでもなかったが。駅までの途中の店に入って注文をしたと ころに、佐藤ご夫妻はじめ新横コーチのみなさまがたが入ってらした。ひとつ先のテーブルに。騒がしいし特に気にしないでしゃべっていたけど。
10時頃おひらき。
◆1/17 第三日目◆
友人のアパートの階段から転げ落ちつつ、朝もはよから新横浜へ。前の晩、テレビを見なかった私は、武史君の棄権を知らず、電車で 会ったせいいちさんに教えてもらった。がーーーん。すごくショック。ヤマト的には台にあがれる可能性が出てきたと言えるが、タケシ的には……また。ケガ。 動揺がおさまらない。(本田君びいきなので友人達に「月刊本田君」を作らないのか、とやたら揶揄される私。やる余裕ないですよう。)
今日の公式練習はさすがに「やまとくんちゃんと来てるね。」……早めに会場に現れていた。
(他の選手の演技を見ている武史君。わりと表情は明るかったよ)男子フリー。最終グループとなると独特の緊張感がただよう。
6分間の練習は終わりかけていた。固い表情の田村選手は左方向でトリプルトウを一回。念入りに回り込んでもう一度同じ位置で……クワドトウループ。 どっと湧く場内。長久保コーチうんうんうん、とうなずく。田村選手の表情は変わらない。そのジャンプで練習時間は終了。けっこうこのクワドについては、現場では「ああ、おりた……」ってぐらいの印象で、びっくりはしなかった。インカレで挑戦してたことも知ってた し。以前にも降りているし。家に帰ってからテレビのスポーツニュースでこのときの映像を流していたのを見て、逆に驚いたぐらい。練習とは言え、テレビカメ ラの前で成功するとはそういうことなのだな。マスコミは「4回転」ってスーパーすごいと思っているからなあ。……そりゃあスーパーすごいんだけど。それさ え飛べればいいってもんじゃあないのだが。
最終グループ一番滑走竹内君。これまでに竹内君の演技を見る機会は何度かあったけど、まとまりはいいけれども華がなく、個性があまり強く感じら れない印象だった。ところが「今年の洋輔君は違うよ!」と聞いてはいたけれども、ホントに違う! 自信満々。ジャンプも力強く見ていてミスする気がしな い。いい演技だった。
二番滑走田村君。ああもう手が震えているじゃーないのあたし。私が緊張してどうなるというのだ……。彼の表情は固く、見ているこちらにも緊張が 伝わってくる。
最初のジャンプ。クワドトウ。……おりられず。ああ。次のトリプルアクセル。……パンク。ああああ。この時点で大逆転の可能性はほぼなくなった。しかしこ のあとのジャンプは手堅くまとめ、トリプルアクセルのとびなおしはなんとか片足でおり、なんとかダブルもつけてコンビネーションにした!(あれでもコンビ はコンビだよ!)最初のふたつをミスしても、その後持ち直すあたりはさすが。終盤に3ルッツ・3トウのコンボを成功させたのもすごい!フリー当日は自分のテンションが高すぎて、見ながら何がなんだかだったんだけど、今改めて彼のこのときの演技を見返してみると、このときの演技 には「覇気」を感じます。覇気……うーん、技術的な語彙が少なくてうまく言えないんだけど、ある意味で「怒り」にも似た、強い気合いをはしばしに感じるの です。今季かなり「メシア」を見ましたが、こんなことを感じたのは初めて。ふだん割と淡々としている方で、闘志とか勝つことへの執着などってあまりうかが えないんだけど、やはり昨年のチャンピオン、勝ちたかったのだ、と、あらためて実感します。
それでも表彰台に上がれてよかったし、アクセルを一応成功させたことも嬉しい、クワドに挑戦した意欲をとても嬉しく頼もしいと思います。
田村岳斗選手の来年に、私は期待しています。女子の戦いもすごかった。最終グループの6分間などは、びしびしとオーラが出ていました。静香ちゃんはジャンプが見事に決まって、今年前半の不 振が嘘のようでした。章枝ちゃんのなめらかな動きにはいつも魅力を感じますが、やはりジャンプを比べると今回に関してはしーちゃんの勝ちだなー。タイプの 違うふたりの一騎打ちにははらはらどきどきします。あと、フリーは金澤由香ちゃんがよかったな。前半のミスを後半完全に取り戻して、気持ちいいほどジャン プ決めてました。今年の由香ちゃんはすごい。高橋香奈子ちゃんの優雅さにも魅かれます。種田さんもいい演技だった。
表彰式はまあいつもの通り……JNN杯授与、メダル授与、花束贈呈、と一連のセレモニー。表彰台がリンクサイドから遠くて写真を撮りにくかった ぞ。あと、選手がポー ズをとってるときに前で連盟の人?が写真撮ってて離れてくれなくて、足元まで撮れなかった。おいおいどいてくださいよーん。
関君は演技後、わざわざ応援のお礼を言いに来てくれた。全日本初出場で11位、りっぱです! 帰り際に「来年は順位半分ね!」と言ったら「その つもりでやってます」と頼もしいお答えが。今回、関君とはよく会えたんだけど、やまと王子とはめぐりあえなかったなー。誠一君にもよかったですと言いた かったんだけど、タイミングあわなくて言えなかった。残念。
朝から晩まで3日間、充実した全日本観戦でした。選手の皆様、いい演技をみせてくれてありがとう。また、来年。