BY メーテルリンクALL PHOTO by七斗

1999スパルカッセンカップを現地に見に行ったメーテルリンク嬢が
観戦記を寄せてくれました。


 <出発>

回は初のゲルセンキルヘン遠征という事でデュッセルドルフからのアクセス をしっかりと頭に叩き込みいざ出発。パリ便は夜遅く出発便があるが成田はヌメアからの給油 地になるので座席は満席。そう言えば私達の席が確保できたのも一ヶ月前だったと気づく。
パリに到着後、デュッセルドルフ行きの飛行機に乗りかえ。何度来ていても「シャルル・ドゴール空港」の構造はわかりづらい……。形はパリらしくオシャレな ので「ドゴール将軍天国からなんとかせ〜!」と言いたいところ。おまけに出発が1時間遅れ、機中一緒になったB&Bのスタッフ方からこの分だと会場入りが 遅れる言われる。ううっ残念、よく飛行機は遅れるらしい……。

リからデュッセルドルフ行きの飛行機は小さなタイプなので機中はかなり揺 れ、デュッセルドルフにつく頃はちょっと調子が悪くなる。おまけに空港ではB&BスタッフのCさんの荷物が届かないというアクシデント! まさかパリに積 み残し? 結局、見つかったらホテルまで送ってもらう事で先を急ぐ事に……。前回、来た事のある方の指導でめちゃくちゃ解りづらいキップの販売機でキップ を買い、(今回のドイツ滞在中一番わかりづらい!)Sバーンと呼ばれる列車に乗り込む。空港から離れるにつれ、停まる駅は侘びしい駅ばかり……。列車の車 窓からみえる景色はここがニューヨークかと思うくらい落書きの連作。でも、よーく見ると同じ人が描いているようでちょっとした"移動ギャラリー風"。一つ 一つ描いていくうちに気がついたら遠くまで移動してしまったのだろうかと思うと結構まぬけで笑える。乗り継ぎの時間が少なかった割にB&Bスタッフの方の 機転でスムーズに乗換えを行う事が出来ゲルセンキルヘンへ到着。早速、B&Bのスタッフの方と別れホテルへ向う。

畳の道に荷物をガラガラとうるさく響かせホテルへ。早速、予約の旨を伝え ると2人分の部屋のみの予約になっている! 3人で2部屋予約したはずなのに! ここで、もう1人来る事を伝えるといとも簡単にOK……。不安が残る対応 だが先ずは部屋へ移動。するとダブルベットの部屋だった……。とほほ……またかと思い部屋の変更交渉をする。
荷物を降ろし、多少時間があったので駅前を散策、大きなフランクフルトを固めのパンで挟んだものを食べる。美味。マーケットを見つけ中に入って食料の調 達。話しには聞いていたがガス入りの水が多い。水とバナナとパンとチーズを買って非常食の準備をする。大会会場へ出発。タクシーに乗って20分くらい(約20DM)で『SPORT−RARADIES』という敷地の 大きい総合運動施設に到着。スケートリンクは『Emscher-Lipp-Halle』小さいと話しには聞いていたが本当に小さい会場。東日本選手権の行 われた山形の厚生年金会館の建物を見ているような規模……山形の厚生年金のリンクでNHK杯……考えられまい。大会が始まるとプログラムを売り出したので 購入。一冊5DM(約330円)

 

<アイスダンス コンパルソリー>

川・宮本組は昨年ただ滑っているというという印象だったが、今季は昨年よりエッジさばき が曲を表現しているように見え、確実にプログラムが観ていて楽しい。今回は応援のため横断幕を忙しいはー様に無理矢理作らせてドイツまで持参。座席も一番 前だったので大いにふる。
ボーン・クラッツ組は相変わらず切れのあるステップを踏んでいる。今回出場の中では役者が違う感じ。カティ・レネ組は昨年見たより足首の使い方が柔らかく なったよう。相変わらず、何を滑っても都会的な雰囲気のある組だ。

<男子SP>

スタニック・ジャネット

歌舞伎で身につけている肉襦袢のような衣装で登場。この肉襦袢でトリプルジャンプを跳ぼうとするからすごい。スピンは手のポジションで不思 議な雰囲気を醸し出す。この人もトベル系ね。結構好きなタイプかも知れない……と自分の許容範囲の広さに戸惑う。

エフゲニー・プルシェンコ

「剣の舞」がテンポのよい手の動きで始まるがすぐに靴の金具が外れたらしく、仕切り直しで滑るというアクシデント。再び第2グループの最終 滑走で滑ったにもかかわらず、3トゥ、3アクセル/2トゥ、2アクセルを決める。相変わらず良く動く手足 で、ほんとに良く動くぜんまい仕掛けの人形のようだと……つい見とれてしまう。

アンドレイ・ブラシェンコ

タンゴを滑る。彼は品のよいスケーティングをするのでワクワクしていたが3アクセルは両足、2トゥ、 3ルッツも両足でバランスを崩す。2アクセルは決める。スタイルが良く動きが優雅なだけにスピードが無く、元気のない演技がちょっと残念。

ジェンシン・グォ

3アクセル/3トゥ、4トゥ、2アクセルを余裕で決める。ほんとにジャンプは危ないところが無くて安心して観ていられる。おまけに今季はス テップと曲が合っている!! 音楽に引きずられるように今まで滑っていたのが嘘のように成長している。衣装は七五三系のキラキラベストが目に眩しい。

田村 岳斗

岳斗くん、第2グループの一番滑走で曲は前季と同じ「クリムゾンタイド」練習の時からスピードがあり動きが良い。本番に入って直ぐ、なんと4トゥを決める! 6分間の練習の時は手をついた場面もあっ たが本番ではクリーンなランディング。コンビは3ルッツ/3トゥそして最後は2アクセル。これは助走からして2アクセルを跳ぶつもりだった様子。終ってみ れば「ぷぁ〜ふぇくとぉ〜!」な出来。北海道・東北ブロック大会に出場していた人と同じ人と は思えない! 私がこんなに完璧なSPを観たのは長野オリンピック前年の長野の全日本以来……。感激のあまり、思わず熱い物が込み上げてきた。でも、日本 のジャッジの点数が一番低いのは納得いかないな〜。

ドミトリー・ドミトレンコ

曲は「アルビノーニのアダージョ」この選手も競技生活が長いなーと感心しながら観てしまう。 3アクセル両足ターンが入って2ループ、3ルッツ、2アクセル。ジャンプは今一つ だったが線の美しさは相変わらず……。この人のジャンプのランデイングはいつ見ても美しいのだがどうしても印象が地味……。

 

エマニュエル・サンデュー

練習の時から相変わらずうつくしー滑りをする人だが、胸に目をモチーフにしたような練習着がイカレタ感じ別な日に見た、ちょっと長めの髪の毛をピンクのゴムで結んでいるのも良く見ると妙。耽美系演技のカナ ディアンのする事は解らない……。SPの曲は奇しくもドミ・ドミと同じ「アルビノーニのアダージョ」2人続けて同じ曲だと後の人が不利かなと思うがプリン シバル・サンデューには関係ない。3アクセルすっぽ抜け、3ルッツ、2アクセルでなんと転倒!相変わらずスピードがいまいちなもののポーズの取り方、スピ ン後の体の処し方等は誰にも真似が出来ない。「ああっ、もう僕だめ〜っっ。」て繊細な感じは「たくまし系」の女性スケーターより助けてあげたくなる。

 

の日はオープニングという事で「スパルカッセン」のお偉い方らしい人の挨 拶があるがこちらは時差ぼけで眠くて意識の無い状態……。結局、ペアのSPを途中まで観ていたが朦朧として何も記憶に残らないのでペアSPの途中でホテル へと引き返すことに。

テルに戻るとMargaret嬢が到着している様子。だが部屋にいないので自分達の部屋 で朦朧としながら待っているとMargaret嬢登場。聞くところによると私達と入れ違いに会場に行ったとのこと。デュッセルドルフ空港からゲルセンまで 1人で移動するのは心細いし、ホテルの部屋はやはり予約が上手く行ってなったとひとしきり話したあと、彼女の観る事が出来なかった、すーっばらしい岳斗く んのSPについてのご報告。すっかりYAMATO TAMURAに酔いしれてしまいました。こんなによい事はすぐにでも日本へ報告しなければと思い国際電話をする。電話口から聞こえる「うそっ3位!?」の 返答に満足しながら、自分が滑ったわけでもないが得意げに演技内容をご報告。良い演技に出会うだけでドイツに来た苦労が報われるというもの……。よかった ドイツに来て。こうして、ゲルセンの夜はYAMATICに過ぎていったのでした。