◆岳斗君は出るのか出ないのか。────代々木の直前まで情報は錯綜していた。
私は、チケット発売の時点で、たぶん出ることだろー、と読んで、リンクサイド席をGETし、もういっかい『紅』を見られるかも〜(^^)という期待を、 こっそりとつのらせていた。ところが日本選手が出るのかどうか、直前になってもはっきりしない。非公式五輪WEBのBBSを見ていても、「出る」「出な い」「武史くんだけ出る」と、毎日のようにコロコロとハナシが変わるありさま。彼が出なくても、あのきらびやかなメダリスト一同様を見られるのだから、高いチケット代(一割引だったけどリンクサイド席さんまんせんごひゃく えん〜)に文句はないですが、でもでもせっかくだからやっぱり出てほしいな〜。出ないのかな〜、出るのかな〜。とそわそわ2月を暮らしておりました。
◆さて、当日2月24日、午後になってBBSに載った事前の最終情報は「本田・田 村・荒川の3人は出る、開始が6時でテレビの放送が6時半からだから、その間に演技をする」ってものだった。……6時??! 私の会社の定時は5時半で、 超特急で駆けてっても、6時前に会場に着くことは至難のワザ。(……10分遅れて)と真剣に悩む私。(その10分の間に演技が終わっていたらどうしよ う…………)もーぞくぞくしながら走りましたよ、会社から駅までの道、原宿の駅の雑踏、あの歩道橋の上を。息を切らしながら6時5分ぐらいに会場内にたど り着いた時、氷上にいたのはペアの選手たちでした。故障で今日は出られないというあいさつの途中だった。あー、よかった。でもなんでペアの選手から始まっ てるの?
◆このイベント、不親切にも演目のリストがなかったので、一体なにがどーゆー順番 で演技がおこなわれるのかわからぬまま、プログラムは続けられていったのであった。
私は、生で見るのが初めての選手がほとんどで、もー、誰を見ても感激・興奮だった。生だと、テレビで見るよりも選手の持つ「個性」を強く感じられる。今ま で特によくわかんなかった選手のよさもはっきりわかった。タラのはじけるような明るさ、クワンの優美さ、ルーチェンの女らしさ、ブティルスカヤの円熟味、 それぞれの個性。エルドリッジのスケーティングの美しさ! このなめらかな表現ときたら! (逆にイリヤはもともと好きなのでここまではびっくりしなかっ た)ペアの選手たちのアクロバティックな動き! なんなんだあのリフトは〜! 人間技じゃねーーー! ダンスの色気! うわわわわ。すっげーすっげー。……って、私は男子中学生か。もう、こ ればっか。何がなんだか覚えてないの。ただただ興奮してただただ嬉しかった。やっぱり生で見ないとわからないものなんだな〜。 ますますフィギュアスケー トが好きになってしまったよ。確かに私のような駆け出しにも、競技にくらべてジャンプの技を落としているとか、真剣さはないとかいうのはわかる。でも、そ の分の軽さが楽しかった。彼らは長野でいい成績を残すことができて、ここでいい気分で演技をしている。私たち観客も、その選手達を讃えながら緊張感なく演 技を楽しんでいる、ってのがね。オリンピックの余韻も含めて、お祭り気分満喫だった。◆代々木は前にスターズオンアイスを見に来たことがあるけれど、ともかく今回はぜ んぜん違う雰囲気だ。会場の周りも妙にざわざわしてたし(ダフ屋のいるスケートのイベントとは!)中の混雑ぶりもすごい。パンフレットを求める異常な列。 (あれは主催者の不手際だ)フィリップが出てきたときの熱狂たるや、ジャニーズのコンサートすらもかなわないようなものすごさでした。客席全部が光ってい るかのようなフラッシュ! 花投げもむちゃくちゃ! 4列目の私の頭には、花やぬいぐるみ やプレゼントがゴンゴン当たりまくりました。後ろのほうの席の人に「すみませーん! 投げてくださーい!」とお願いされて、係員のように10個も20個も リンクに投げ込んだですよ(^^;)。
それでもなんかね、自分が楽しいせいもあるんだけど、こんなにみんなおかしくなっちゃうくらい、長野でのフィギュアスケートに夢中になったんだなー、って 連帯感みたいなものは悪くなかったです。◆さて、ところで日本選手は。他の選手の演技中、武史君が選手の出入口のすぐ脇の 席に座っているのは見えたんだけど、岳斗君は一緒にいなかったので、田村君はやっぱり出ないのかなあと、実はあきらめかけていたの。第1部のフリーの演技 がひととおり終わって、第2部のエキシビの演技がフィリップ以外終わって、(ロロは???)と思いながら清水選手と植松選手の場内一周を見て、8時半。生 放送終わり。
結局日本選手の演技は放送終了後、金メダリストの後でした。ちょうど選手の出入口の正面だったので、奥からあのき らびやかな衣装の田村君が出てくるのが見えて「来た来た来た!」ってかんじ。
あの衣装、編みタイツがいちばん注目されてますが、実は胸元のあきもかなりセクシーなんですね〜。ふっふっふ。(妙)正面を逆側にしてくれたようで、最初 のポーズが私のほう向きで、嬉しかったです(^^)(^^) (PHOTOのトップページの画像で す)◆私、「紅」って、見てるときずっと笑ってしまう。楽しくて楽しくて。光る赤のひ らひらをなびかせながらジャンプされると、もうどうしましょうという感じ。音楽はドラマチックだし。なにより田村君本人がほんとに嬉しそうにやっている し。この日の演技自体はNHK杯のほうがよかったかな。ジャンプミスいくつか有り。ライトの影響もあるのかもしれない。
金メダリストの演技の後だったので、ちょっとかわいそうかな、って思いましたが、場内のとても大きな声援を受けていました。(代々木の観客は五輪より人数 多いんだよね。なんであんな小さい会場作ったのだホワイトリングったら。もー。)◆武史君、静香ちゃんの演技、そして大盛り上がりのキャンデロロの「サタデーナイ トフィーバー」ののち、エンディング。ずらりと並んだ出演者の豪華さには、ため息ばかりでどこ見たらいいかわかんなかったっす。
3人の日本人選手達は、最後にすーっと出てきてはじっこに並びました。今度は是非「日本人枠」ではなくて、あっち(メダリスト)の人たちと一緒に並んだ姿 を見せてね、と心の中で祈りました。
ちなみに豪華絢爛メダリストの中に並んでも、いちばん田村君の衣装が派手でした(^^)◆余談◆ はりきってお花を多数用意してい た私と妹であったが、エキシビを行う「2部」は、場内を暗くしてスポットを当てるために「花投げ禁止」なので、お花が余ってしまった。「ううう岳斗に投げ たかったのにー」と言いながらも持って帰るのも面倒なので、スピードスケートの清水選手とショートトラックの西谷選手が場内を回ってきたときに渡して握手 してもらった。別にファンではないんだけど、これだけ超豪華なフィギュアのイベントを見せてもらい、司会進行のおっさんが花を花をとマイクであおりたてる 中、私は花を持っており、リンクサイドの4列目、しかも通路の脇にいる以上、協力せねばという義務感が湧いてきたのだ。……なぜ義務感。……テンションが 高かったのよ当時。
間近で見る清水君はやはりちいさかった。「握手して!」って声を掛けたら握手してくれた。けど、 あんまり嬉しくなかった。おたがいに(ちょっとちがうぞ)って感じだった。清水くんのことは好きなんだけど、あの場所がエムウエーブだったならば、私でも 300倍は嬉しかったんだと思うが。……でも翌日会社で「昨日清水と握手した」と言ったらすっごいうらやましがられた。どうせならば、フィギュアのメダリ ストを大量に見たことをうらやましがってくれればいいのに! 「紅」も見たのに!
で、その上、翌日のスポーツ新聞に自分が清水のそばにいる写真まで載ってしまっていたの……………無念……。私の野望は「イリヤに鼻水をつけてもらって2 ショット」だったのに。なんか近いけど、だいぶ違う結果に終わった代々木であった。完。
