◎今月のお仕事 『子供の森・完結編』(もりしげ オークラ出版)に解説を書きました。子供は読まないように。犯罪だから。
        〈メンズクラブ〉12/10売号よりファビュラス・バーカー・ボーイズ連載。いつまで続くか?(笑)


1/4(火)
 あけましておめでとうございます。

 大晦日には岐阜・白川郷に出かけ、築300年の合掌造りの民宿というまるで「ゆく年くる年」のような年越しをしたのであった。まあ1000年に一度のことだし。

 休み中、読んでいたのは『不敬文学論序説』(渡辺直己 太田出版)。天皇に対してはそもそも描写することが不敬にあたる。なぜなら描写はその対象を文節化する行為なわけだし、玉体を分断するほどの不敬はないわけだ(昭和天皇の手術をめぐる空騒ぎを想起せよ)。ふむ。

外部の視線を用意に近づけず、視線の暴く、明白なもの克明なものを慎重に遠ざける一連の技術的配慮のうちに醸成されるものが、日本的聖性であり、その粋としての天皇であった。皇居や伊勢神宮が神々しく思われるとしたら、それは一点、肝心のものが見えぬこと(さらには、それが隠すに値しないことじたいを隠すこと)にかかわるのだ

 そうやって核心から遠ざかりつづけるのが日本文学だとすれば、そのもっとも現代的な形は村上春樹なのであり、これこそが二重橋作家なのだ! おもしろいや。なお、くだらない語呂合わせのせいでせっかくの議論が台無しになっている。どうしてみんな、こういうとこだけ総長から学ぶんだろうねえ。


1/5(水)
 何も
1/6(木)
 してない。
1/7(金)
 オタキングからと学会連絡誌の復刻版送ってくる。そういえば、ジョン・スラデックの13th Sign of Zodiac(インチキオカルト本)のレビューとか書いたのだった。このころはまだと学会とも多少の関係があったのである(今は完全に幽霊会員になっている。まあ、いずれ今のと学会にはかかわりたくない感じだが)。

 タコシェのNが来て、本をいくらか持っていく。


1/8(土)
 パンドラから『映画芸術』の最新号送ってくる。『コリン・マッケンジー物語』の書評が載っている。内藤誠はやはり著者が何者かわからなかったようで、はからずも「もっとちゃんとヒントを書かないとわからないよ!」という河原畑寧氏の言葉が正しいと証明されてしまったのだった。あとがきに父親アランのことをもうちょっと詳しく書いておくべきだったかなあ。作品名とか。
1/11(火)
 レッチリ@ブドーカン
 久しぶりにライブに出かけた。実は旧知の友人であるところのディック・ルード(初期アレックス・コックス映画の常連役者)がライブ・ビデオの製作を担当しており、ツアーに同行しているのであった。で、誘われたんだよね。
 ディックに関してはいろいろ経緯があるんで関係者一同それなりの感慨を抱いている(がここには書かぬ)。レッチリもオール・スタンディングじゃない会場じゃなあ……と思っていたがそれなりにブドーカンらしいコンサートだったような。でもやっぱりチッタとかで見るもんだよね。

 終わったあと、ライブ撮影を担当した大林千茱萸、PSCのI、ケイブルホーグ社長らと会食。


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com