SF大会ほか
◎今月のお仕事 『ネバーウェア』(ニール・ゲイマン インターブックス)好評発売中。
いいかげん他の仕事がないと……
8/15(水)
気がつくと、8月に入ってから全然試写を見に行ってない。
これはちょっとまずいと思ったので、GAGAに『FINAL
FANTASY』を見に行く……が満員で入れませんでした。オレにしては珍しく、30分前に行ったにもかかわらず。いやあ大人気だねえ。これなら大ヒットまちがいなしだ!
しょうがないんでさっさと帰り 日本3-0オーストラリア 見るとこねえ。いや柳沢はただ一人素晴らしかったけど、その柳沢から代えていくトルシェ采配って……決め技持ってる人からはずしていって、あとには働きバチしか残さない。これ、どう考えても確信犯だろうなあ。普通の交代なら伊東→明神 森島→俊輔 鈴木→ゴンor本山 でしょう。後半30分くらいで両チームともすっかりやる気なしで、ちょっと見るに耐えない感じになってしまった。
8/16(木)
久しぶりに東京キネマ倶楽部へ妻の演奏を聴きにいく。というか、大林千茱萸をはじめとする友人連およそ10人ばかりがキネマ倶楽部へ来るというので、ホスト役として行ったのである。と言いつつ最後に登場なんですけどね。で、いろいろチャンポンに飲みまくったたら、もう一軒行ったあたりで沈没。
ところで行く途中に御徒町で中古ビデオ店を見つけたんで、つい店頭の500円均一コーナーを漁って、つい『マッドボンバー』(バート・I・ゴードン監督)を買ってしまった。いい加減、こういうの止めたいんだけどねえ。どうしたらいいんだろう。実際、このビデオ、まったく必要ないし見たくもないのよ。
8/17(金)
思うところあってタコシェまで出かける。『発禁桃色本 お検査して』(土屋慎吾 幻堂出版)、『ディープ横浜』(畸人研究学会)買う。その後神保町に行くと、エロ本屋で"John
Willie Bizarre
Collection"(大類信編 二見書房)がゾッキになっているのを発見。とりあえず450円で保護しておく。なぜエロ本屋へ? それは内緒なのだ。
ところで、これリンク貼ったからって、bk1から買えって意味じゃないからね。
8/18(土)〜19(日)
SF大会@幕張メッセ
なかなか楽しかった。テルミンも鳴らせたし夜中まで酒飲んで遊んでたし、帰りはアウトレットで買い物できるし、退屈なら抜けてマリリン・マンソンを見に行ってもいい。お客として遊びに行くには悪くない大会だったんじゃなかろうか。ただしゲストとしてはなんとも身のおきどころがない感じだった。たぶん、もうゲストとしてこういう場所に来ることはないでしょう(もちろんSFよさようならとかそういうことじゃないんだが)。
大会中、食事していたとき、水鏡子から「SFが売れなくなったのはニューウェーヴとサイバーパンクのせい」と言われてひどく驚いた。水鏡子ですらこんな妄言を信じているのか、とショックだったのだ。わずか十五年前のことなのに、すでに歴史の捏造がはじまっているのか。はっきり言っておくが、サイバーパンク・ブームのとき、SFはファッショナブルでお洒落なものであり、当然ながら売れていたのだ。だが、SF界はそれを嫌い、外からのSFへの注目をことごとく拒否した。サイバーパンク以降SFが売れなくなったとしたら、それはサイバーパンクをSFの外へ追いやったからである(リアルタイムで知っているわけではないが、NWについてもまったく同じことが起きたのだろうと考えている。少なくともNWの作家たちはSF界から排除され、全員SF作家ではなくなってしまった)。
〈二十一世紀のSF翻訳〉のパネルで、司会の鈴木力が大森望が『ザップ・ガン』解説で、「ディックをSFファンの手に取り戻そう」とアジったことを取り上げていた。ぼくはあのころから大森望のSFマニア主義にはずっと違和感があったのだが、きちんと議論できなかった(その能力がなかった)のはきわめて残念なことだ。結果を見ればわかるだろう。今、ディックはSFファンの手に取り戻された。で、どうなった? 全然売れなくなっちゃったじゃないか!
8/20(月)〜22(水)
夏休み@中禅寺湖
しかしそこはまさに台風まっただなか、一晩で500ミリの雨が降り電車も止まる豪雨地帯なのだった。
まあずっと温泉につかってたんで、意外と休養になったというか。
8/23(木)
GAGAに映画を見に行く。1時から8時までいて、『クローン』、『ファイナルファンタジー』、『オー・ブラザー!』と三本見た。いやあ、もう若くないんで三本立てとかすると疲れますわい。感想ごっちゃになっちゃったりしてね。ゲイリー・シニーズの本人とクローンとCGコピーがお宝を求めて歌をうたいながら荒廃した地球を旅する話なのです。やっと見つけたお宝は家にいた青い鳥だった、みたいな。感想。
- 『クローン』はディックの原作邦題『にせもの』は格好良くない→原題ママ『インポスター』では意味不明→『クローン』にしようという経過をたどったものと思われるが、下手な考えなんとやらって感じですな。『にせもの』でいいじゃん。
- 『ファイナルファンタジー』の登場人物はしきりに「わかった! そうだったのか!」を連発するが、見てるこっちはちっともわからないよ。
- どこがオデュッセイアやねん。
8/24(金)
『光と嘘、真実と影』(和田誠、森遊机 河出書房新社)、『批評の事情/不良のための論断案内』(永江朗 原書房)いただく。オレの名前まで出てるぜ。まあ昔の同僚だしね。
夜、洋泉社へ。なんか秘宝編集部には次々と不幸(HDがクラッシュするとか)が襲ってきて大変な感じらしい。津山から妙なもんを持って帰ってきちまったかなあ。久しぶり帰還の町山を加え、12時ごろまでいろいろ話す。
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Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com