もっとも危険な刑事まつり、公開中です!

◎今月のお仕事 『地球礁』(R・A・ラファティ 河出書房新社) やっと本になったよ! 感想リンク集もご参考に。
 『図説拷問全書』(秋山裕美 ちくま文庫)の解説を書きました。
 Trash Mountain Videoより発売された『ゴトー、愛の島』DVDの解説を書きました。


5/14(水)
 松竹試写室にて『私は「うつ依存症」の女』。このタイトルどうよ。『プロザック・ネイション』でいいんじゃないかと思うがねオレは。
 まあでもそんなことはどうでもいいんですよ。オレはクリスティーナ・リッチ見に来たんですからね。で、もう冒頭いきなりマッパだったりして(なんか特撮みたいな乳首だった)お腹いっぱい。てっきり最新作だと思っていたのだが、撮ったのは2001年らしい。だもんであんなに肉がタプタプしてるのか? しかし激ヤセしてあれくらいなのだ、という証言もあって……

 ところで、電車の中ですごい格好をした女性を見かけた。ぺたんこの靴に黒いタイトスカート、紫のセーターの上にグレイのカーディガンをはおり、おばさん眼鏡にこれ以上ないくらいダサイ三つ編み(リボンまでついている)というあまりにおばさんファッションすぎるおばさんである。ところがそんな格好のくせにけっこうスタイルいいんだよ。背も高いし。
 で、思ったんだが、あれってチャーリーズ・エンジェルの変装じゃないかなあ。


5/15(木)
 ワーナー試写室にて『HERO』。プレスシートにわざわざついていた注意書きによれば、この映画のタイトルはあくまでも『HERO』であって「英雄」というのはたんなるデザイン、というか地紋らしい。で、ジェット・リー+チャン・イーモウでその他中国語圏有名映画人をかき集めて欧米向けに作った武侠映画である。『グリーン・ディスティニー』の線を狙ってるわけだ。それはいい。ジェット・リーの役名は「無名」。十年間剣術修行に明け暮れて名をなす暇もなかったから「無名」なのだ。この「無名」が名だたる剣客を次々に倒していく。もちろん英語圏向けだから英訳されている。「No Name」だ。ドニー・イェンとの対決でその強さに驚いたドニーが「きさま、いったい何者だ!?」「My Name is Nobody!」
 もうその瞬間にだね。ドニーの生首を腰からぶらさげて砂塵の彼方から幽鬼のようにあらわれるジェット・リーの姿が浮かんできたわけだよ。
 でもね、まったくもって残念なことにチャン・イーモウにマカロニ魂はないんだよな。

 その後パンテオンにて『マトリックス・リローデッド』。いやーアクションは凄かったけど話は30分で終わってるような。なんか焼き畑農業みたいな映画だなあ、と思いましたよ。まあ見てるあいだは楽しいんだけどね。
 それより、試写前に荷物チェックがあったのには驚いた。行列に並んでいたときにわたされた紙には「不要なパーソナルコンピュータなどは持ち込まないようにお願いします」と書かれていたが、じゃあどうしろっていうのか。こういうことがあるたんびに思うんだが、これって試写状を売ったり試写会場で撮影したりするような訳のわからん人間に試写状を配ってる配給会社の問題じゃないのかよ。そっちの不手際のツケをこっちに回さないで欲しいんだけど。


5/16(金)
 中野武蔵野ホールで『博徒七人』見る。主人公は片目の鶴田浩二。あと片腕、片足、メクラ、傴僂、つんぼと顔に火傷のある男という七人のヤクザがくりひろげる奇形ヤクザ映画の最高傑作(というかこんなの一本しかないけど)。でもニュープリントだった。東映チャンネルで放映したのかしら。
5/20(火)
 仕事が終わらん。

 上野オークラにて『美乳暴行 ひわいな裸身』『変態女医 性臭ねっとり美肉』『やりたい人妻たち』の三本立て。今日はいつにも増して異臭が強烈だった。暑くなってきたからかな。嫌な季節になったな。
 ところで荒木組の100円パンフに載ってる漫画(堀内真理子)、どうも見覚えある絵だなあと思ってたんだけど、この人って『漫画の手帖』に描いてた人か?(どうもそうらしい)どういうつながりなんだろう? そもそも『漫画の手帖』って最近出てるのか?

 夜、河出書房の編集者と打ち合わせ。『文藝』の連載ネタ出し。次はアレですよ。


5/21(水)
 朝10時からシネマ下北沢にて〈刑事まつり〉シリーズ第四弾「新刑事まつり・一発大逆転」の試写。

 その後六本木へ出かけ、六本木ヒルズを素通りしてGAGAの試写室で『ウィッカーマン』のDVD試写を見る。何度見ても素晴らしいなあこの映画。見るたびにサントラが欲しくなるんだが、今回ついに買っちゃいました。


5/22(木)
 今日も下北沢。〈刑事まつり〉シリーズ第三弾「もっとも危険な刑事まつり」の試写である。なんか山田広野組の人たちがいっぱいいたような……中原翔子さんは刑事まつり皆勤賞ですな。
 で、中身ですがさすがに関係者となってしまいましたので見に行ってくださいとしか言えません。お代は見てのお帰り、ということで。5/24(土)シネマ下北沢

 ギンティ、田野辺と別れて代々木八幡へ。WAVE出版のO嬢と一緒に藤田新策先生の仕事場へ行く。来月に出版予定の翻訳書(ノンフィクション)、『ジェノサイドの丘』(仮 フィリップ・ゴーレイヴィッチ)の装画をおねがいすることになったので。これ、なかなか良書なんで是非みなさんには読んでいただきたいのです。でもあまりに地味で、誰も注目してくれそうもないんです。で、どうしようかといろいろ考えたあげくが藤田先生。力の入り具合がわかるでしょ? 発売日とか予価とか決まりましたらまた宣伝させていただきますんでよろしく。

『捨てるな、うまいタネ』(藤田雅矢 WAVE出版)、『転がる日本にバカ満ち足りて』(大黒秀一 WAVE出版)、『ちびっこ広告図案帳70's』(おおこしたかのぶ編 オークラ出版)いただく。かなりとんでもない本をもらってしまったぞ……  


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com