結果的には映画祭日記っぽい
◎最近のお仕事 『興行師たちの映画史』(青土社)これから10年のポジション・ペーパーです。サポート・ページもあります。
『ジョン・ウォーターズの悪趣味映画作法』(ジョン・ウォーターズ 青土社)。ついに新装版で復活! 若き映画監督志望者必読!
『ケルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ 国書刊行会) ようやく発売になりました。すべてわたしの不徳のいたすところであります。お待たせしました。勝手に広報部も(勝手に)よろしく。
『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判2』(町山智浩&柳下毅一郎 洋泉社)発売中っす!
10/23(土)
イメージフォーラムで開かれたアトム・エゴヤン映画祭でトークをしなければならなかったので出かける。行ったら満員で実は焦ってたり。どうも言いたいことが整理されないままでだらだらと喋ってしまった。いかんなあ。もう最近は反省することしかなくて、何をやっても達成感がありません。人生曲がり角ってこういうことなんですかね。
まあでもこの日は地震だ。実は六時前の最初の揺れ、渋谷の喫茶店で仕事をしていたときには結構揺れるのを感じてびっくりしたんだが、イメージ・フォーラムの事務所で打ち合わせをしているときにあったはずの余震は全然わからなかった。イメージフォーラムの建築はなかなか立派なものであるような気がしますよ。
10/24(日)
Jackass祭り@Loft + 1
ファンタで何もしなかった罪滅ぼし、というわけでもないんだけど、ロフト+1のJackass祭り。高橋洋さんも来てくれて、〈ホラー番長〉の宣伝していかはりました。なんか画面上で「あれ見よ!」「それ見せてよ!」って騒いで、それに合わせてDVDをチャプター出しとかしてる、友達の家でビデオ鑑賞会やってる感覚っつーの?そんな感じのイベントでした。思いがけず人がいっぱい来てギャラが出たんで、パトリック(秘宝アメリカ舎弟)におみやげとして『CASSHERN』のDVDを買ってやった。宵越しの銭は持たない主義。
10/26(火)
翻訳の原稿を渡して、久しぶりに映画を見られる身分になった。というわけで早速上野オークラに出かける(笑) 見たのは『処女花嫁 初めての悦び』『兄貴の嫁さん 柔らかい太もも(義姉さんの濡れた太もも)』『ノーパン天使 下半身天国』の三本。ご贔屓山崎邦紀の新作を見に行ったんだけど、中身をよく調べていなかったもんで、まちがえて旧作改題二本も見てしまった。荒木監督作品なんか二度目だ。まあ二度目も面白かったからいいんだけど。
で、肝心の山崎監督作『処女花嫁 初めての喜び』なんだけど、いや面白かったんですけどね……ちょっと結末投げっぱなしすぎ。個人的には張りまくった伏線がきちんきちんと回収されていく脚本が優れた脚本という固定観念にとらわれているんで、投げっぱなしだと「……手抜きか?……」と思ってしまう癖があることをお含みおきたい(って誰に向かって言ってるんだ?)。
10/27(水)
東京国際映画祭に出かけ、渋谷のル・シネマでフィリピンのスパイダーマンこと『ガガンボーイ』見る。あ〜これゲイ映画だったんですね。『キラー・コンドーム』みたいな感じのわりと狙った感じのキッチュ映画なんで、微妙なところ。まあ誰もが思うだろうけど、コウモリおんながあまりに意味不明すぎて笑える。つうか可哀相すぎる。何もやってないのに。
渋谷のブックファーストで『永遠のSM女優 谷ナオミ』(コアマガジン)、『リジー・ボーデン事件の真相』(仁賀克雄 河出書房新社)、『赤い霧』(ポール・アルテ 早川書房)を購入。家に帰ると『リジー・ボーデン事件の真相』が届いていた。よりによってこれがダブるか……_| ̄|○
あと『万物理論』(グレッグ・イーガン 創元SF文庫)もいただく。なんでこう面白そうな本ばかり出るんだよ……
10/28(木)
今日も東京国際映画祭。本日は六本木ヒルズで『風のファイター』のプレス試写。韓国のコミックを映画化したということなんだけど、これが実は「牛殺し」大山倍達こと崔倍達(チェ・ペダル)の伝記映画。今回上映されるのは「韓国バージョン」なんだけど、別に編集が変わったりするわけじゃなく、韓国人俳優の日本語を吹き替えたりするらしい。でも一番吹き替えが必要なのは平山あやという説も……そもそも化粧が完全に今の化粧なんでちっとも素人女に見えません。多岐川裕美よりよっぽどパンパン臭いよ!
ところで中身は完全な東映映画で、というか絶対『けんか空手 極真拳』見てるだろ! 悪役が成田三樹夫顔だったんで泣けました。韓国だったらまだ『仁義』作れるんだなあ。
その後銀座に向かい、1800円払って『2046』見る。30分くらい見たところで、「オレ、こんな場所でいったい何をしてるんだろう?」とものすごい実存不安にとらわれる……
夜、GONZOの偉い人と飲んだりなんかしました。
10/29(金)
今日も映画祭でロポンギルズ。奇跡的にチケットが取れたので『ブレイキング・ニュース(大事件)』と『ハサミ男』見る。結局のところ、当初から見たかった映画は全部見たことになるのかな? しかし劇場に入ってみるとやっぱり空席がある謎。映画ですが『ブレイキング・ニュース』はすごいね。というか冒頭の長回しからはじまる大アクションが凄すぎる。香港ってあんな撮影が許されるんだなあ。日本も昔は出来たんだけどね。ま、慎太郎ごときが仕切ってる東京じゃ無理か。
『ハサミ男』は……まあ好きな原作を好きな俳優の出演で好きな監督が映画化したからと言って必ずしも好きな映画ができるわけではないというね……
国書刊行会から『チャールズ・アダムズのマザー・グース』(山口雅也訳)と『エンベディング』(イアン・ワトスン)をいただきました。また積ん読が……
10/30(土)
アテネ・フランセで高橋洋ワンマンショー。ぼくはトークに参加したんですが、高橋洋の8ミリ作品から見ていました(見事に『ソドムの市』と一緒でしたね)。いざトークということになったらその場で「じゃあ司会をおねがいしたいんですが」と言われて頭の中が真っ白になってしまったんですが、まあなんとかなったような気がします。
終わったあとは高橋洋、新谷尚之らソドム団の人たちと飲む。安里麻里監督とはじめて会いましたが、可愛かった(笑)。映画で見るより全然可愛い。ちっこいし、萌え系監督として人気が出そうなヨカーン。
10/31(日)
先日からどうも作業場用スピーカーの調子が悪くて苦労していたので、秋葉へ出かけ、BoseのMediaMate2を買ってきた。ブランドに弱い男……サブウーファーなしでこの低音が出るのは凄いとは思うけど、この値段出すなら素直にサブウーファー付き買えばいいという気もしないでもない。
その後神保町へ寄り、古本市に見向きもせず『香港への道』(西本正他 筑摩書房)、『映画を見ればわかること』(川本三郎 キネマ旬報社)、それに〈映画芸術〉の最新号を購入。いやあ、映芸ってどうなっちゃうんだろなあ……
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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 /
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