今年もよろしく日記
◎最近のお仕事 『興行師たちの映画史』(青土社)サポート・ページもあります。
『ケルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ 国書刊行会)勝手に広報部も(勝手に)よろしく。
『トカジャングル』(戸梶圭太 講談社)で戸梶さんと対談してます。
『Out Limit』(戸梶圭太 徳間文庫)の解説を書きました。
12/15(水)
『乱視読者の新冒険』(若島正 研究社)、『人間コク宝』(吉田豪 コアマガジン)、『日本縦断フーゾクの旅』(安田理央 二見書房)、『日本一怖い!ブック・オブ・ザ・イヤー2005』(ロッキンオン)購入。
若島先生は本当に素晴らしい。しかしぼくは旧版を持っていないので頑張って探さなければならない。
読書のたびに、わたしの自我は知らないうちに更新されていく。それは、知識を蓄えたり成熟したりするということとはまったく無縁だ。そこにはただ、不断の更新があるだけなのである。(若島正『乱視読者の新冒険』)
12/18(土)
パルテノン多摩まで出かけて妻の演奏を聴く。今日はグリフィスの『東への道』。来るたびに思うが、この街ってすごい街だよなあ。すべてがものすごく薄っぺらで、表面だけで作られた街である。クリスマス前ともなると、余計にその印象が強い。住んでいる人はどんな風に感じているのだろう。
夜、洋泉社で打ち合わせ。いよいよ動き出したビッグ・プロジェクトについて。
12/20(月)
東映ラボで吉行由実さんの新作の試写。仮題『センチメンタル・メロンソーダ』といいます。来年公開。その後打ち上げとなるが、以前からの約束があったんで残念ながら一杯だけ飲んで築地の飲みへ。終電までのんびり飲む。
12/21(火)
『アジアの岸辺』(トマス・M・ディッシュ 国書刊行会)いただく。ディッシュの短編集は本邦初なのか?昔なら「難解」と言われたんでしょうが、難しいところは全然ないよね。表題作も「リスの檻」も。SFファンの人も「SFファン受けしにくい」とか言わずに是非読んでやってください……いや本当、本来ならこの辺って普通のSFとして出ていてもいいんじゃないかと思わない?
「パフォーマンス芸術祭」がバカバカしくて好き。
12/22(水)
シネカノン試写室で『カナリア』見る。超満員でした。
ところでこのころものすごく忙しくしているのです。原稿もロクに書かず、ひたすら家にこもって一日4本とか5本とかビデオを見まくっている。いやその巨大プロジェクトのためなんですけどね。いやあ前から少しでもやっとけばなあ、といつも後の祭り。
『社会派くんがゆく!逆襲編』(唐沢俊一+村崎百郎 アスペクト)いただく。
12/25(土)
洋泉社でまた打ち合わせ。会議は続くよいつまでも。
12/28(火)
で、とうとうこの日が来ました! 鈴木則文監督の取材です。東映チャンネルとの共同企画で、東映チャンネルでは2月に則文特集を組むことになっています。その枠で2時間のインタビューをさせていただきました。この準備でビデオ見まくってたわけですね。
まあしかし2時間はあまりに短い。聞きたかったことの1/10も聞けませんでした。一番驚いたのは「こういうのを書いてます…お暇でしたらお目通しいただけると…」と『興行師たちの映画史』を差し出したら「あ、読んだよその本なら。おもしろかったんで掛札くんにも勧めといたよ」と言われたことだった!
いやあ感激ですよ。則文さんは「オレの映画なんてそんな真面目に研究するようなもんじゃないよ」と言いながらも楽しく話してくれました。頭は昔と変わらず、すごく切れてて楽しいインタビューでした。
というところでほぼ今年の仕事も終わった!(いやもちろん原稿書かないといけないんだけど)ちなみにこの間にいただいた本を挙げておきますと『命名』(根本敬 青林工芸舎)。『高い城・文学エッセイ』(スタニスワフ・レム 国書刊行会)。『トカジャングル』(戸梶圭太 講談社)。レムコレ第二弾!しかしこの調子だと2005年のSFベストは本格的に国書が制覇するのでは!?少なくともオレは『フィアスコ』と『高い城』と『アジアの岸辺』はすでに決まりだな。『ハード・ライフ』(フラン・オブライエン)が出ればこれも!
12/29(水)
というわけで2004年も終わりです。洋泉社に出かけてm@stervisionと秘宝のピンク映画ベスト10を決める秘密会議をやったのち、新宿で忘年会。二次会くらいからすでに荒れまくっていてとても楽しかった。その後どうなったのかはよく知りません。あ〜楽しかった。
買いそびれていた『児童性愛者』(ヤコブ・ビリング 解放出版社)を年末最後の買い物で購入。あとなぜかいきなり出版されたコシンスキーとか(なんとなく支援の気持ちをこめて)。
2004年は『ケルベロス』と『興行師』という、自分にとっては大きな仕事でほぼ終わった一年でした。2005年も国書イヤーになりそうなんで頑張ります。どうかよろしく。
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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 /
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