ありがちな間違い

◎最近のお仕事 『興行師たちの映画史』(青土社)サポート・ページもあります。
『ケルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ 国書刊行会)勝手に広報部も(勝手に)よろしく。
『アヤックスの戦争』(サイモン・クーパー 白水社)を翻訳しました。第二次世界大戦とユダヤ人の運命とサッカーに関する本です。はっきり言って、ニッチです。
『サバイバー』(チャック・パラニューク 早川文庫NV)の解説を書きました。なお、この解説内でふれているパラニュークの「失神短篇」The Gutsをミステリ・マガジン2005年6月号に訳しました。是非その衝撃を自分の腹で確かめてください!
『輝く断片』(シオドア・スタージョン 河出書房新社)で中編を二編翻訳しています。キモメン文学の金字塔ですよ。

『たまもの』(2004年度ピンク大賞受賞!)の音声コメンタリーにいまおかしんじ監督、林由美香さんと一緒に参加しています。


5/30(月)
 FOX試写室にて、某映画の試写を見る。某シリーズの某三作目。たいそう評判のいいようなアレだが、いったいみんなどこを面白がっているのかなあ……と茫漠とした不安にとらわれる。

 その後西麻布のSuper DeluxeでSeksuRobaのライブ。川勝正幸氏曰く「異常にセレブ率の高い客席」ということですが東京の家具界の偉い人がいろいろ来ていたらしいよ。1時間ほどのライブだけどすっげえ楽しかったです。
 ケヴィンのテルミン最高! 上手すぎ! いやテルミン演奏とかってそんなに聞き比べているわけではないんで客観的に上手い下手がわかるわけではないんですが、すっごくうまい気がする。たぶん。とりあえずLAナンバー1のテルミン奏者ではあるらしい。


5/31(火)
 今日も六本木に出かけてヒルズで『美しい夜、残酷な朝』見る。妙に女の子が多いんで、???と思ってたが韓国篇(パク・チャヌク監督)がイ・ビョンホン主演だったんですね。でも実はいちばん酷いのもこれ。なんせ映画のエキストラをやってた男が金持ちでイケメンで天才で美人の妻がいて性格もいい映画監督を「あんなに恵まれてるなんて不公平だ! オレは貧乏で才能もなくて女房はブスなのに!」と逆恨みから監禁していたぶるという話なのである。ヤバすぎる。
6/1(水)
『バットマン ビギンズ』のノベライズが出来上がったんで見本を受け取る。なんとソフトバンク文庫です。

 その後銀座に出かけて軽く飲み。

『黄金の声の少女』(ジャン=ジャック・シュル 新潮クレストブックス)、『続・エーガ界に捧ぐ』(中原昌也 扶桑社)購入。『黄金の声の少女』はなんとイングリット・カーフェンの伝記小説である! そんなものが出版される日が来るとは。まだまだ日本も捨てたものではない。あと『ベストSF201』(伊藤典夫編 新書館)いただく。


6/2(木)
 竹書房で中原昌也と対談。『宇宙戦争』がらみでスピルバーグについてのムックが出るとかで、そこでスピルバーグについての対談をするのである。なんかヌルイ仕事だな〜と思いつつも、今キッチリした仕事をやっている時間はないんです。精神的にも追いつめられていて死にそう。
6/3(金)
 資生堂WORDで中原昌也と吉村萬壱のトークショー。ハイソなところでトークショーをやるらしいというので見物に行く。いや結構いろんな意味で危惧されていたんですが、吉村さんの仕切りが良かったっつーか、ほとんど中原昌也インタビューという感じで面白かったです。中原くんは締めるところはキッチリ締める男ですからね!
 終了後、お食事会では早川書房の人といろいろお話。中原をSFマガジンに売り込もう作戦計画中。あ、そうそう吉村さんの『バースト・ゾーン』(早川書房)は大変傑作ですんでみなさん是非読んでくださいね!
6/4(土)
 ライブのために来日したセックスロバのメンバーをつれて秋葉原へ。アメリカ人のオタク観光という奴ですよ。いや、実のところこういう機会でもないと秋葉回ったりなんかしないんで、個人的趣味でやってるようなもんなんだけどね。本当はメイド喫茶に連れて行こうと思ったんですけど、土曜日の秋葉をナメちゃいかんですな。
6/5(日)
 吉行由実さんに誘われたんで林由美香主演の新作ピンク映画のエキストラに出かける。『ミス・ピーチ/巨乳は桃の甘み』というタイトル(秋公開)。しかし主演は林由美香だ……
 午前7時半新宿某所集合。ということで3時間睡眠くらいでひょこひょこ出かける。そんな時間にもかかわらず、結構な数のエキストラが集まっていました。まあ一般映画からしたら笑っちゃうようなレベルだと思いますが、はっきり言って大蔵のピンクではありえない豪華さ。まあ、そんなわけでぼくも何度か画面の前を横切っていると思います。
 午後、記者会見場面のために衣装替えしてワイシャツにネクタイという姿になったんですが、それを見た夕張寅子さんにバカ笑いされてしまいました……
6/7(火)
 こうの文代さん(『夕凪の街・桜の国』)の手塚治虫文化賞新生賞受賞をお祝いする会に出かける。漫画関係のイベントっつーことでどうも場違い感が否めないので、隅の方に座って大西くん(漫ぶらぁ)と話してました。こうのさんにも挨拶しましたよ。同人誌とかも見てたんで、この大ブレイクはたいへん嬉しいことです。こうのさんもTVbrosとか読んでいただいていたらしい。ありがたいことです。

 その後、大西くんとアクションの編集者とさらにもう一件行って、いろんな漫画家さんの話とか聞く。やはり車田正美先生に敵う人はいないとか。


6/9(木)
 アメリカから荷物が届く。表書きを見たら「この郵便物は宛先違いでジャマイカに行ってしまい、そこから回送されてきました」のお詫び文が。うーむ。これってウェブ通販で宛先の国名を選ぶときにJAPANのすぐ上がJAMAICAだからつい押し間違えしまうというあまりにありがちな間違い。ちなみにJORDANも間違いやすいから気をつけよう! 中身は4月頃に注文したDVDで、ジェラルド・ダミアーノとかドリス・ウィッシュマンとか、佐藤寿保監督の『女虐』(オランダ版PAL)とか『徳川女刑罰史・牛裂きの刑』(同じく)とかそういうよくあるものばかりです。

 河出から出るスタージョンの『輝く断片』の見本が届きましたがこれは傑作のヨカーン。仕事が一段落したんで久しぶりに本屋に行って『元アイドル!』(吉田豪 ワニマガジン社)と『メイドさん大全』(インフォレスト)購入。どうでもいいけど「僕たちの大好きなメイドさんが大集合!!」というコピーは凄い。中身もあまりに狂っていて凄すぎる。
 その他、いただいたけど書き忘れていた本をまとめて紹介しておきます。『日本映画の21世紀がはじまる』( 阿部 嘉昭 キネマ旬報社)、『サイコロジカル・ボディブルース』(菊池成孔 白夜書房)、『大リーグ二階席』(芝山幹郎 晶文社)、『嘘は止まらない』(戸梶圭太 双葉社)などなどなど。


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com