追悼日記
◎最近のお仕事 『興行師たちの映画史』(青土社)サポート・ページもあります。
『ケルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ 国書刊行会)勝手に広報部も(勝手に)よろしく。
『アヤックスの戦争』(サイモン・クーパー 白水社)を翻訳しました。第二次世界大戦とユダヤ人の運命とサッカーに関する本です。はっきり言って、ニッチです。
『輝く断片』(シオドア・スタージョン 河出書房新社)で中編を二編翻訳しています。キモメン文学の金字塔ですよ。
『たまもの』(2004年度ピンク大賞受賞)の音声コメンタリーにいまおかしんじ監督、林由美香さんと一緒に参加しています。まだ御覧になっていない方は、是非林由美香さんの姿を見てあげてください。
6/27(月)
友達と三人で四谷三丁目で飲む。ジンギスカン屋でたらふく食ったあと、以前に一度行ったことのあるVowz
Barというバーに行った。ここ、バーテンがみんな坊さんというバー。「あ、お客さん、赤丸のジンギスカンですか?」
なぜわかる!って臭いがついてるだけでした。
そのままオリジナルドリンクの「愛欲地獄」とか「クリクリ坊主」とか飲んでましたが、「娑婆世界」っての頼もうとしたら
「お客さん、これ不味いですから三人で一杯くらいにしといた方がいいですよ」
一口飲んだだけでいきなり娑婆に帰ってきちゃう味でした。
6/28(火)
第一ホテルで開かれた推理作家協会賞授賞式に出かける。まあ適当に食ったり喋ってたりとか。
ちょっと喫茶店にこもって仕事をしたあと、深夜『宇宙戦争』のカウントダウン上映に出かける。いやーこれは素晴らしい。奥さんの家に閉じこめられるところがまるっきり『サイン』と同じだったんで感動しました。あらためて『サイン』っていい映画だったんだなあ、と思う。
深夜、悲報が。
6/29(水)
東映ラボテックにて『ミス・ピーチ/巨乳は桃の甘み』初号試写。
吉行由実監督、林由美香主演のオーピー作品。九月公開。ぼくもエキストラとして顔を出しています。
ミスコンを舞台にした軽く楽しいコメディである。林由美香が年齢詐称してミス・ピーチに選ばれてしまったおかげで起こる大騒動……というわけで楽しく見られるはずだったのだ……昨日までは。
コメディなだけに、逆にたまりませんでした。でも、(語弊を恐れずに言えば)『たまもの』ではなく、これが最後の映画になってよかったとも思う。林由美香は悲劇に回収されてしまってはならない人だったから。
そのまま監督やスタッフたちと三時ぐらいまで飲む。なんとも言えない飲み会。
追悼文とかあまり書く気にならないんで、「漫画アクション」に書いたコラムをリンクしておきます。
7/1(金)
三省堂にてスタージョン・トークショー。大森望とトーク(ゲスト中原昌也)。いや、スタージョンと言われても、そんなに特別に詳しいわけでもないしな……ということで、まあゴシップねたとかそういうのを中心に。話につまると中原(サウナに行っていた人)に振っていじるという方向でつつがなく終了。
打ち上げはまあ良かったんですが、三次会では中原のカラオケが炸裂し、すでに何がなにやらわからぬ方向に……終了後はちょいブルーに一人歩いて帰宅。
7/2(土)
林由美香嬢の告別式に出かける。
7/4(月)
ひさしぶりに上野オークラへ。ここのとこ、なんとなく忙しさにとりまぎれて行かなくなっていたんだけれど、やはり見ておかなければならないと思った。理由は言わずもがな。ぼくには映画を見ておくぐらいのことしかできないから。『セックス詐欺の女 濡れてよがる』と『人妻姦通 お仕置き監禁責め』の二本。どっちもベテラン監督の手抜きルーティーン・ワークなんだけど、こういうのを見ているとなんか心がやすらぐのだ。まあ素人にはお勧めしませんが。
時間の都合でその前にやっていた清水大敬の監督デビュー作『レイプ願望 私をいかせて!』も半分くらい見たんだけど、実はこれがいちばん良かった。林由美香も出ているしね。
7/5(火)
松竹にて『妖怪大戦争』試写。監督三池祟史。いろいろ謎、というか問題の多い映画だったりする。そもそもなんで敵が加藤保徳なのか? しかもその加藤がなんでトヨエツが嶋田久作のコスプレをしてるのか?(佐野史郎が出てるんだから嶋田久作も出せばいいじゃないか!)いくらなんでもオフィス大沢総出演はないんじゃないか? 等々 突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるんだけど、子供向け映画だからこんなもんかな〜とだいぶ寛容な気持ちになったよ。
主役はもちろん日本映画界最萌キャラであるところの神木降之介くん。神木くん、まつげ長い(萌)
そして出てくる女キャラがみんな無駄にエロい。ヒロインの川姫なんか太腿むきだしでいつも濡れてます。まあ河童だから濡れてて当然なんだけど。三輪明日美のろくろっ首が神木くんの顔をぺろっと舐めるとか、寄ってたかって神木くんを××しようとしているようにしか見えません! まあ子供にとってはある意味、夢のような映画かもしれない。
7/8(金)
しろはたpresents電波姉妹祭り@Loft+1
前回ほどの入りではないかな、と思ったけど実際にはお客はほとんど朝までいたわけで、それを考え合わせれば相変わらず凄い人気である。ぼくは第一部に出演して前回の積み残しみたいなネタをやりました。滝本竜彦さんが面白すぎたんで、いじってるだけで終わってしまったけどね。
7/10(日)
自由が丘某所にて『情無用の刑事祭り』試写。「刑事祭り」シリーズの最新作である。林由美香の遺作シリーズでもある。企画を聞いたときから傑作の予感がただよっていたデモ田中監督の『顔刑事』。出演は加藤鷹、平口広美、林由美香他(あっと驚くゲストもいます)。映画に出るたびにキャラが変わる林由美香、ここでは妹キャラである。その兄が加藤鷹、あらゆる女に潮を吹かせる潮吹き刑事。
これがハードボイルドでかっちょいいのである。スターの風格があるなあ、日本のジョン・ホームズというかジョニー・ワッドというか。是非、シリーズ化していただきたい。
あと、藤原章監督の『寿司デカ』完全版に笑う。いやあ天才すぎますよ藤原監督!
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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 /
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