よく考え…なくてもピンク映画ばっか見てる日記

◎最近のお仕事 『興行師たちの映画史』(青土社)サポート・ページもあります。
『ケルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ 国書刊行会)勝手に広報部も(勝手に)よろしく。
『アヤックスの戦争』(サイモン・クーパー 白水社)を翻訳しました。第二次世界大戦とユダヤ人の運命とサッカーに関する本です。はっきり言って、ニッチです。
『輝く断片』(シオドア・スタージョン 河出書房新社)で中編を二編翻訳しています。キモメン文学の金字塔ですよ。

『たまもの』(2004年度ピンク大賞受賞)の音声コメンタリーにいまおかしんじ監督、林由美香さんと一緒に参加しています。まだ御覧になっていない方は、是非林由美香さんの姿を見てあげてください。


7/11(月)
『ランド・オブ・ザ・デッド』試写。もちろん御大ジョージ・A・ロメロ監督作品。試写に行ったら江戸木純と高橋ヨシキと渡辺麻紀がいた。まあみんなしてぞろぞろショッピングモールに集まってくる感じですよ。映画は良かったです。もちろん欠点はいろいろありますが、ケチをつけるよりも何よりも楽しかった。なんかゾンビ映画っていいよね。ゾンビを見ていると心が安らぎますよ。ゾンビはいいね、人類が生み出した文化の極みだね。
7/13(水)
 渋谷で『女は男の未来だ』試写。韓国ダメ男映画の巨匠ホン・サンスの2004年作品。なんか小手先で作ったような映画だったな〜 小器用なタイプの監督の悪い面が出てしまったような。まあでもとりあえずセックス・シーンが必ず入ってるからな。とりあえずそれ目当てで見に行ってしまうオレである。

 その後シネマ・アートン下北沢の大和屋特集で『悲愁物語』見る。昔テレビで見たことはありますが、ちゃんと見るのはたぶんはじめてです。なんとも素晴らしかった。ストーカーという概念が生まれる以前の元祖ストーカーを演じる江波杏子が素晴らしすぎる。原田芳雄に怒られると画面の四分の一くらいのサイズになって謝りまくるとことか最高(もちろん原田芳雄がいなくなった途端にストーカーを再開する)。それにしてもなんでこんな出鱈目な話に感動してしまうのでしょうか。白木葉子の家のありえないセット(子供部屋に縄ばしごであがる!)も最高。清順ってやっぱりいいわ〜


7/14(木)
 文芸坐の成瀬特集で『鶴八鶴次郎』『歌行燈』。蓮實重彦から見に行くようにと命令されたので見に行きました(信者)。どちらも素晴らしかったわけですが、まあいつも思うことだけど成瀬のセットって本当に素晴らしいよね。あの微妙な嘘くささ、あまりにも自然な不自然さは何度見ても素晴らしい。ああいうセットの中で暮らしたい、といつも思うのだ。

 その後新宿の国際名画座で林由美香追悼特集。『ペッティング・レズ 気持ちよくてとろけそう(ペッティング・レズ 性感帯)』『ザ・レズビアン 舌づかい」(濃厚愛撫 とろける舌ざわり)の二本を見る。よく考えたらどっちも見た映画でしたよ。今回のために作ったらしい新しいポスターがあるんだけど、林由美香の単独ポスターでとっても素敵なのである。これ、欲しい。誰か売ってくれませんか。


7/18(月)
 ポレポレ東中野の若松レトロスペクティヴで『理由なき暴行/現代性犯罪絶叫篇』をやるというので見にいく。鈴木いづみ(浅香なおみ)のピンク時代の出演作だということで、以前から見たかった一本である。一応連絡しておこうと大森望も誘って行ったんだけど、鈴木いづみ自身の出番は一瞬で、濡れ場もなかった。その場面、どうも妙な編集だったのだが、やはり有名になってから濡れ場を切っちゃったのかなあ。鈴木いずみってそんなことを気にする人とも思えないのだが。

 その後中野へ行き、本田透くんから『キラ×キラ』の見本をいただく。


7/19(火)
 ミリオン出版の某エロ本から取材を受ける。まあ本来ならぼくごとき物知らずが出張ったりするようなネタじゃないんですが、是非にということで取材を受け、適当にしゃべくる。その後飯食ったりビール飲んだり。昼間っから。
7/21(木)
 銀座で『チャーリーとチョコレート工場』試写。満員だった…そして立ち見だった…この年で立ち見とは…そして終わって出てくるとプレスシートがなかった(入場時に冊数が足りなくなって、帰りに渡すと言われたのに、帰りに言ったら「もうないです」とか言うことに)。うーむ。これでも映画が面白ければそういう不愉快なことはすべて忘れるのだが……終わったあと、中原昌也、高橋良平他と飯を食う。
7/23(土)
 家を出ようとしたら地震だった。駅に行ってみたが電車が動かん。待ってたが全然動かないんで、とりあえず大江戸線に乗って新宿へ。ひょっとしたらJRはもう動いてるかな?と思ったんだが山手線は駄目。でも埼京線は動いていたんでよし!というわけで人をかきわけてなんとか乗り込み、池袋到着。オレって偉い…と思ったけど、そのころにはすでに丸ノ内線が動き出していたらしい。意味ねえ。実は開始時間を一時間早く間違えていたので、ちょうど間にあってしまったという。

 というわけで池袋ジュンク堂にて稲葉振一郎vs大森望のトークに突入したわけだけど、稲葉氏は到着していなかった……というオチでした。


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com