◎最近のお仕事 『興行師たちの映画史』(青土社)サポート・ページもあります。
『ケルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ 国書刊行会)勝手に広報部も(勝手に)よろしく。
『アヤックスの戦争』(サイモン・クーパー 白水社)を翻訳しました。第二次世界大戦とユダヤ人の運命とサッカーに関する本です。はっきり言って、ニッチです。
『輝く断片』(シオドア・スタージョン 河出書房新社)で中編を二編翻訳しています。キモメン文学の金字塔ですよ。
『たまもの』(2004年度ピンク大賞受賞)の音声コメンタリーにいまおかしんじ監督、林由美香さんと一緒に参加しています。まだ御覧になっていない方は、是非林由美香さんの姿を見てあげてください。
ジョニー・トーはいつハリウッドに呼ばれるのだろう。
9/18(日)
有楽町朝日ホールで開催中の〈ドイツ時代のラングとムルナウ〉に出かける。見たい映画はいろいろあったのだが、忙しさに取り紛れて放置していたのである。とある(驚くべき)筋からなぜかチケットを売りつけられたので、これさいわいと見に行くことにしたのであった。で、今日は三本。
『ハラキリ』と『ドクトル・マブゼ』二部作。
『ハラキリ』はありとあらゆるところが間違っているせいで何が間違っているのかもわからないようなフリクショナルな傑作だったが、しかし元ネタである『マダム・バタフライ』よりはちゃんとしている−−ピンカートンが自分勝手な馬鹿男だということを描いている−−ような気もするが、あるいはそんなことはどうでもいいことなのかもしれぬ。
『ドクトル・マブゼ』には高橋洋さんが来ていました。さすがだ。
その足で阿佐ヶ谷へ。ラピュタ阿佐ヶ谷の70年代劇画映画特集で『玉割り人ゆき』見る。いやあ、拓ボン大活躍映画。最近は牧口雄二監督リスペクトをますます強めておりますが、これはもちろん全編見所だらけの大傑作。映画、かくあるべし。
……巻きでがんばります!
Loft+1の切り株派イベントに出かける。今回は出演者その1ということで、切り株なビデオを持って行く。いや、これ自体は古典的なものだったんだけど、他の人が持ってきてるのとはだいぶん傾向が違ったためか、えらく新鮮な反応でした。
あ、ちなみに持ってったのはLong Jeane
Silverのビデオです。例によって反則技だが(笑)
というのを挙げる。芝山さんが『モンド・ニューヨーク』の中身を知りたがるので「つまんないから別に見なくていいです……」と言っておいた。やっぱり『ウォーホールのBAD』にしとけば良かったかなあ。
文春の金で豪華な中華を食ったのち、新宿に移動して本田透お誕生会に顔を出す。『電波大戦』の打ち上げを兼ねているので竹熊健太郎、倉田英之の両巨頭を筆頭に男、男、男の世界。淀川さん大喜び。本田くんもプレゼントの山をもらって大喜びでした。
その後さらに別飲み会に行ってここで中原と再会。朝まで飲みつづける。アル中……
昼、国書刊行会のTと会って『宇宙舟歌』のゲラを手放す。これでなんとか出ることになったらしい。10/25発売です。これは面白いですよ! ほとんど短編集みたいなものだし、これまでラファティの長篇は肌が合わない……と思っていた人も必読よ!
夜、紀伊國屋書店でマッド・ボンバー座談会。かのバート・I・ゴードン監督作『マッド・ボンバー』が奇跡のDVD化されるので、その封入ブックレット用の座談会。メンバーは黒沢清、篠崎誠、中原昌也そしてぼく。また中原と座談会出演。完全にセット販売状態である。トークはなごやかに楽しく進むが、それにしてもたかがバート・I・ゴードンのために、どう見てもMr.BIGの百倍くらい偉い監督が二人もはせ参じるというこの状況。
終了後、飲み屋にうつってとてもではないがここには書けない話題でひとしきり盛り上がり、もう一軒行こうかというところだったが、急に気分が悪くなってきたのでお先に失礼する。
……しかしいつまでも寝てはいられないのだった。キャピタル東急でジェラルド・ダミアーノの取材。なんかすっかりいいジジイになっており、息子(映像作家でオヤジのマネージャー)と娘(ファイアーダンサー)がついてきてました。和気藹々とエロ映画話に興じる。といってもオレ自身はダミアーノの映画はほとんど見てないんで、そんなに偉そうに語れる人間ではないわけですが。そのうちの数少ない一本である『ウォーターパワー』については「あれはワシの映画じゃない!」と露骨に嫌な顔をされてしまったし。
Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com