林由美香の出演AVリストを作る不可能日記
◎最近のお仕事 『興
行師たちの映画史』(青土社)サ
ポート・ページもあります。
『ケ
ルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ 国書刊行会)勝
手に広報部も(勝手に)よろしく。
『ア
ヤックスの戦争』(サイモン・クーパー 白水社)を翻訳しました。第二次世界大戦とユダヤ人の運命とサッカーに
関する本です。はっきり言って、ニッチです。
『輝
く断片』(シオドア・スタージョン 河出書房新社)で中編を二編翻訳しています。キモメン文学の金字塔ですよ。
『宇
宙舟歌』(R・A・ラファティ 国書刊行会)を翻訳しました。
『デ
ス博士の島その他の物語』amazon(ジーン・ウルフ 国書刊行会)で中編を一編翻訳しています。
『世
界の作家32人によるワールドカップ教室』amazon(マッ
ト・ウェイランド、ショーン・ウィルシー編 白水社)で監訳を担当しました。
『た
まもの』(2004年度ピンク大賞受賞)の音声コメンタリーにいまおかしんじ監督、林由美香さんと一緒に参加しています。まだ御覧になっていない方は、是非林由美香さんの姿を見てあげてください。
サッカー日記ははてなでときどき更新
8/11(金)〜8/16(月)
アメリカに行ってました。NY、LAを回って一流ホテルに泊まり、ブライアン・デ・パルマとジェームズ・エルロイに取材というある意味天国のような、しかし飛行時間とか時差ボケとか前後の仕事とか考えると地獄かもしれない取材旅行でした。
で、結論から言うと、地獄の方がはるかに強かった。取材はなんか完敗という気分……
楽しかったのはNYでA Scanner Darklyを
見たことかな。これは面白かった。過去のディック映画化の中でいちばんディックらしい作品なのは間違いない。キアヌー・リーヴス、ウィノナ・ライダー、ロ
バート・ダウニー・ジュニア、ウディ・ハレルソンというアル中とヤク中しかいないキャスティングも素晴らしい(ロバート・ダウニー・ジュニアのヤク中演技
最高!)。そしてウィノナ・ライダーはアニメでもエロい! 今回、ウィノナの初ヌードもあり!!!!(アニメだけど)
それぐらいかなあ。ティプトリーの伝記買ってきたけど全然読めない(重いので)。
8/19(土)
新宿で映画秘宝(休職中)のTくん、Spotted productionのナヲイくんと打ち合わせ。何かというとこれの件。
再校ゲラを手にして鋭意作業中である。実は本書向けの林由美香AV出演作リストにすっかりはまっており、連日連夜ネットを漁り、メールを送り、電話をかけ
……の日々。やってて本当に実感しましたが、AV関係者は今のうちにデータ関連の整理をきちんとやっといた方がいいですよ。
本当、しっかりしたデータがどこにもないんだもの。すっかりエロフェッショナルになってしまい、最近ではジャケとかタイトル見ただけで「これは怪しい
…」と勘が働く始末。みなさまも予約よろしく!
8/22(火)
久しぶりに試写に出かける。渋谷の試写室で『マーダーボール』。車椅子ラグビーの米国代表チームを追いかけるドキュメンタリー。競技自体はものすごく魅力的なんだけど、映画は競技の魅力に追いついてないような気がしたな。しっかり試合を見せてくれないと…
その後東中野に出かけ、シネマユニットGASの高槻氏に取材。
夜はTCCで内覧試写。「今年最強に頭の悪い映画」と早くも話題沸騰の某作。最強にIQが低く、大いに笑った。パニック映画のいろはを心得ているあたりがまたよい。
終了後は配給会社の人間ほかカーペンターの代理人やらヨシキくんやら秋田書店やらでさらに頭の悪い話で盛り上がる。結論は〈レイプ映画祭〉をやろうということに。ちなみに上映作品は『リップスティック』、『ヒッチハイク』、『ウィークエンド』、『わらの犬』などなど。
8/23(水)
東スポの文化部の人が来て打ち合わせ。なんと10月から紙面で連続殺人鬼ネタの連載をしてくれという依頼である。もちろん快諾。東スポに書くのは男の夢だよ! 朝日新聞と東スポ同時連載、これだ!
ちなみに隔週水曜日掲載で、ぼくの書かない週には稲川淳二さんの怪談が載ってるらしい。これも痺れるな〜(笑)
8/24(木)
朝9時起床。眠い目をこすりながら築地のソニー試写室に出かける。ロブ・ゾンビ監督の期待の一本(しかし配給会社にはまったく期待されてない)『デビルズ・リジェクト』の一回きりの映倫向け試写があるのでした。というわけでその筋の人たち(だいたいみんな朝が弱いドラキュラ系)がぞろぞろと……井口昇くんが来てたので、これ幸いとつかまえて別件のお願いをする。その後三留まゆみ、添野知世らと昼食。
帰り道、本郷三丁目で降りてビクターのサービスセンターにビデオデッキを取りに行く。こないだテープが噛んでしまったんだが、昔はテープが噛んでもドラ
イバー一本で取り出せたような気がするのだ。でも最近のビデオって一体型になってて、蓋を開けてもどうしようもないのね。で、噛んだら一万円。たまらんよ
なあ。こういうとき、文明は退化していると確信する。
しかも殴りつけるような暑さで、道を歩いているだけで半死半生に。百メートルごとにコンビニ飛び込んで涼を取り、前に進む気力を取り戻す。これって文明
の進歩? どうなのかしらん。
昼寝したあと、夕方出かけて洋泉社でTくん、直井くんと終電まで打ち合わせ。由美香本ほぼ全体構成固まる。あとは細部の完成度をあげていく作業のみ(これがいちばん大変)。
8/25(金)
午後、高円寺に出かけて平本一穂氏に取材。もちろん由美香本関係。昔のスナップとか貸していただく。いきなり代々木忠に電話しはじめたのにはビビリました(笑)(さすがに直接ではなかったが)
さらにもう一件由美香系調査。
8/26(土)
池袋の西武コミカレで行われている豊崎由美社長の書評講座にゲストで招かれる。これ、課題図書を読んで書評を書いて、加えて参加者全員の書評に採点する
という意外と面倒な作業をしなければならない。いや、なかなかおもしろかったですね。ちなみにぼくの書いた書評は採点だと下から数えた方が早い、というま
あ予想通りの出来。
適当に講評したのち、飯田橋に向かう。日本出版クラブ会館で浅倉久志大先生のエッセイ集出版記念パーティ。パーティの引き出物には『グラックの卵』がついてくるからお徳用だ。会場にはえらいえらい翻訳家の人がいっぱいいたんで恐縮して小さくなっておりました。
その後はまた池袋に戻って書評講座の飲み会に参加。女子ばっかりで大変タノシス。
8/28(月)
朝起きたらデスクトップ用のモニターが故障していた。どうもバックライトが切れてしまったようだ。こないだまで韓国製の安物モニタでさんざん苦労させら
れたから、わざわざシャープを買ってきたっつーのに。頭に来たので秋葉原に出かけてnanaoの中古品を買ってきてしまいました。
夜、中野で由美香本打ち合わせ。
8/29(火)
午後は試写。ワーナー試写室で『スキャナー・ダークリー』。二度目。いやー、たまらんな〜。みんな、キアヌ・リーヴスの素晴らしさを過小評価してると思うなあ。キアヌって本当、いい役者だと思うんだけど。
高橋良平さんが来ていらしたんでお茶する。そこで別れたあと、早稲田に出かけて古本を探していたら(空振りでした)高田馬場でまた遭遇する。何やってんだか。
8/29(水)
大宅文庫へ。本日は村上麗奈のブルネイ王室接待疑惑と井上あんりのAV新党について調べに来た。ほどなく調べ物は終了したんで、以前から気になってい
た、八幡山の駅から大宅文庫へ歩く途中にあるアイドル系古本屋を覗く。ふんふん。『ドレミファ娘の血は騒ぐ』のビデオを500円で売っていたので買ってし
まった。いやついさっきまで黒沢清本を読んでいたので、つい……
その後、ラピュタ阿佐ヶ谷にて『第三次世界大戦・四十一時間の恐怖』。第二東映の作った核戦争ものである。朝鮮半島で韓国軍の軍事演習中に衝突が発生し……というパニック映画。アメリカの冷戦映画とかの流れで語るべきものかなあ。珍しいという以外の価値はほとんどない珍品。
8/31(木)
ワーナー試写室で『レディ・イン・ザ・ウォーター』。M・ナイト・シャマランの新作。これ、なんというのか言葉にするのがすごく難しいのだが、これ、ある意味では映画というものの本質に触れている作品だという気がする。いや、「物語芸術としての映画の本質」というべきかな。
その意味では『カリスマ』を見たときの印象に似ているんだけど、もちろんシャマランには黒沢清の百分の一ぐらいの知性しかないので、あくまでもほんの一
瞬、どこかに触れているだけだ。でもまちがいなくここには何かがある。思わず見終わったあと、深く考え込んでしまったのだった。
その後越中島の東スポまで出かけて写真を借りてくる。このタイミングで東スポにコネが出来て写真を借りられるとは、まさに天佑としか言いようがない。天から見守ってくれている人がいるのか。これは『サイン』なのか!
夜、ロフトプラスワンでゴミ鍋。ちくわぶ地獄!
Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 /
kiichiro.yanashita@nifty.com