『女優・林由美香』宣伝とピンク映画の日記
◎最近のお仕事 『興
行師たちの映画史』(青土社)サ
ポート・ページもあります。
『ケ
ルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ 国書刊行会)勝
手に広報部も(勝手に)よろしく。
『ア
ヤックスの戦争』(サイモン・クーパー 白水社)を翻訳しました。第二次世界大戦とユダヤ人の運命とサッカーに
関する本です。はっきり言って、ニッチです。
『輝
く断片』(シオドア・スタージョン 河出書房新社)で中編を二編翻訳しています。キモメン文学の金字塔ですよ。
『宇
宙舟歌』(R・A・ラファティ 国書刊行会)を翻訳しました。
『デ
ス博士の島その他の物語』amazon(ジーン・ウルフ 国書刊行会)で中編を一編翻訳しています。
『世
界の作家32人によるワールドカップ教室』amazon(マッ
ト・ウェイランド、ショーン・ウィルシー編 白水社)で監訳を担当しました。
監修した『女優・林由美香』 amazon(洋泉社)が10/12発売になります。予約受付中です! 一家に一冊! 硬式BLOG 10/19(木)発売記念イベントやります!
『た
まもの』(2004年度ピンク大賞受賞)の音声コメンタリーにいまおかしんじ監督、林由美香さんと一緒に参加しています。まだ御覧になっていない方は、是非林由美香さんの姿を見てあげてください。
サッカー日記ははてなでときどき更新
9/20(水)
ソニー試写室で『ホステル』。仕事が一段落したら真っ先に見たかった映画である。周囲ではたいへんな前評判で、なんせ金沢のコミシネの人と会ったときにも「『ホステル』どうですか?」と聞かれたくらいのものである。すでに金沢でも輸入版DVDで『ホステル』見てるのが常識という状況! ここまで評判が高まってると、いささか映画を見るとアンチクライマックスに思えるのも無理はあるまい。いや、面白かったっすよ。
9/23(土)
上野オークラで『妻失格 W不倫』と『痴漢男の指 犯された人妻(痴漢の影 奪われた人妻)』の二本見る。
『女優・林由美香』の中である意味、いちばん輝いているのは渡邊監督から最後の最後で提供された作品スチルである。これを見ながら「これからは渡邊元嗣再評価かな〜」と徹夜の作業をしながらみんなで話していたりした。
そういうわけなんで、新作が上野オークラに来たら見ないわけにはいかない。
この新作はファンタジーでもなんでもない普通の夫婦もの。ただしヒドイ話なのだ。ヒロインのかすみ(桜井あみ改め夏井亜美)
は引っ込み思案なもんで親友にラブレターの代筆をしてあげたら秘かに片思いしていた彼を奪われてしまい、親友からはお古のセフレを押しつけられ、しかも二
人(親友とヒロインの夫)は結婚後も平気でセフレ関係を続けている……冷静に考えるとここまでヒドイ目に遭ってるヒロインも
珍しいだろ、というくらいヒドイ。
でも、これがなぜか陰惨な感じはしないんだよなあ。渡邊元嗣って根っから性善説の人なんだなあ、と思ったよ。その分、エロくはないんだけど(笑)。こんな話を作って後味が悪くないというのは凄いことだ。
そういうわけで、やっぱり渡邊元嗣再評価の日は近づいているなあ、との思いを新たにしたことであるよ。シネラセットで特集とかやってくれないかね?(単に『人妻社長秘書 バイブで濡れる』見たいだけだとも)
9/24(日)
映画美学校の地下には秘密の上映施設がある。本日、こっそりそこへ向かったのは秘密の上映会がおこなわれたからである。口コミでこっそり
と伝えられ、どこからともなく集まってくる後ろ暗そうな人々。たまたまパーティの席上で今日の話を漏れ聞いたぼくは、謎の一団に加わって上映を待ったので
ある……
髭と眼鏡で素顔を隠した男が大事そうに抱えてきた16ミリフィルム。数十年前に作られてから誰も見たことがないというフィルムがついに映写機にかけられ……
そのあとの話はとうていこんなところに書くわけにはいきませんので書きません。ああ、あんな恐ろしいものを見ることになろうとは。この秘密は棺桶まで持って行かねばななるまいて。
9/26(月)
授業のあと、シネマベーラ渋谷で『女獄門帖 引き裂かれた尼僧』。大井町で見て以来だから久しぶりの再会だ。この特集、全部見るくらいの勢いだったんだが、結局見たのはこれと『怪猫トルコ風呂』だけ。ああ。
上映が終わるとナヲイくんと市山氏がいた。どうも知り合い率の多そうな劇場だなあ。その後ナヲイくん、プロデューサーの平沢氏と飲みに行く。さくっと終電まで。
9/30(土)
アテネ・フランセで『ドキュメンタリー映画は語る』発刊記念パーティ。ドキュメンタリーの偉い人がいっぱい来ていた。大木裕之とほぼ一年ぶりに再会してちょっと喋る。
その後新宿へ移動して別の飲み会……最近オレ酒弱いな〜
10/2(月)
ついにできました! なかなか立派な、つーか大変な本ができました。ただただご協力してくださったみなさまに感謝あるのみ。みなさんどうかお買い求めくださいますよう、伏してお願いたてまつります。
見本を受け取り、発送作業をやったのち、ナヲイくんと宣伝会議とか。で、ナヲイくんがさくっと〈硬式BLOG 〉作ってくれました。しばらく、林由美香関係の情報はこっちでも発信していきます。よろしく!
10/4(水)
東宝東和に出かけてテレビの撮り。TV東京の『シネマ通信』でフィルムノワールのことを喋ったりするらしい。オレ、テレビはあかんって言ったのになあ。
しかしなんと製作プロのスタッフがオレのファンだとかで、「サインください!」と本を差し出されて参りました。
シルヴィアという女の子相手にダラダラと喋ったのち、銀座に移動して渡辺麻紀らと飲み会。ここには書けない話をいろいろする。
10/5(木)
新宿国際で『わいせつ女獣』『親友の母 生肌の色香』『痴漢電車 くい込む太もも(痴漢電車 ムリ女を狙え)』の三本見る。まず、このレビューを読んでいただきたい
これ読んだら普通気になるよね? ひょっとして日本のピンク映画でも凄いことが起きているのではないか? 新たな映像表現が生まれたりしてるんじゃないか?
そう思ってピンクに通うようになったということもあり、この映画、ずっと見たかったのだ。
で、今週たまたま新宿国際でやってるのを見つけて、見に行った。
ともかく主演女優がヘン。なんかアジア系のハーフっぽい顔で、なぜか妙な関西弁で喋る。家に帰ると有線?のスイッチを入れて、一人で踊ってたりする(どうやらストリッパーらしい)。で、カメラはそれをミドル・ショットのフィックスでずーっと撮ってたりするのだ。
カメラの行く手がどうも定まらずに、部屋に入ると無意味に壁の絵を映したり、シーン替わりに心象風景のような満月の映像が挟まったりするあたりは、なんとなくドリス・ウィッシュマンの趣も。 「あんたたち、どこでどうなったの?」「そうなったのよ!」
みたいな会話が続く謎の映画。あまりに謎すぎて竹洞組の新作(佳作)もかすみました。由美香さんが出演している『痴漢電車〜』については後ほどまた。
ところで、新宿国際に久しぶりに行ったら券売機のところに「同性愛者のご利用はお断りします」って書いてあって、トイレのドアも開けっ放しだったりして、あきらかにハッテンしにくくしてたんですけど、経営方針変わったのかな? まーそれでも上映中にロビーで休憩しているおっさんはいましたけどね。
Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 /
kiichiro.yanashita@nifty.com