ワールドカップの話は自粛
◎今月のお仕事 『バットマン:ダークナイト・リターンズ』(フランク・ミラー 小学館プロダクション)好評(希望)発売中
6/22(月) 21:20- 『オースチン・パワーズ』祭り@シネセゾン渋谷。フェムボットは来るのか?
『ワールド・ミステリー・ツアー/ロンドン篇』(同朋舎)にハンター博物館についての記事を書いています。
6/9(火)
アテネ・フランセで妻の演奏。今日はグリフィスの『恐ろしき一夜』なんですが、なんか石井輝男みたいな映画でけっこう面白いんですよ。この演奏会はこれから定期的になる予定であるところなんですが、まずまずの集客を見せてまあ良かったんじゃないでしょうか。ぼくはもちろん録音係兼マネージャー兼荷物持ちとして参加。気が付いたらDATテープが切れてたんで秋葉原までひとっぱしりしてテープ買ってきたり。終わったあとは水道橋のフランス料理屋で食事。
6/10(水)
テレグラフ・レコードの地引雄一氏から取材を受ける。地引氏は今、『EATER』という音楽系?ミニコミを作っていて、そこで前から原稿を書いてくれと頼まれていたのだ。で、以前から暖めていたインタビュー企画をやることにはなっているんだけど、ぼくがさぼりをかましていつまでたってもはじめないんで、「そんなことならお前自身をインタビューしてやる」ということになった次第。「なんで殺人現場に行ったりするのか? そんなの楽しいのか? 死体とか鬼畜とか悪趣味とか好きなのか?」といういわばおなじみになった(というかいい加減うんざりしている)内容になるのは避けがたいところなのだが、努めて真剣に答える。ちなみに最後の質問については「別にそういったものを好きでやっているわけではない。自分を作り上げたのは(広義の)アメリカン・カルチャーであり、その研究をやっていると必然的にたどりつくのが殺人やハリウッド・ゴシップや裏通り的インディー映画だ、というだけである。『ゴジラ』を見に行くのも『ドイツ・チェンソー大虐殺』を見に行くのも別に違いはない」これが公式回答。
夜。ワールドカップがはじまる。仕事はどうなるんでしょうか!?
6/11(木)
1時半。ヤマハホールで『ブギー・ナイツ』。今年ナンバー1の呼び声も高い70年代ポルノ業界グラフィティで、去年渡米時に見たからこれで二度目になる。なんでも、中原くんはこのビデオをもらって毎日のように見続けているらしい。まあそこまではいかないけど、でももう2、3回見てもいいとは思う。ポルノ版『エド・ウッド』であり、カート・ヴォネガット的拡大家族の話である。『映画秘宝』の田野辺くんは70年代的ダメ中坊の生き様があまりに的確に描写されているのに大ショック! 中野貴雄監督は「ポルノの方にはお貸しできません」に大ショック! らしいよ。中野、田野辺とお茶して資料を渡し&次号および単行本の打ち合わせをする。あー仕事しなくちゃー。ところで、字幕には2ヶ所ものすごく間抜けな間違いがあります。どこかって? それは原稿にするから内緒(悪意のこもった笑)
渋谷でエスクァイアのT退職お祝いの会。映画会社各社集合。中原昌也が例によってうるさくTに絡んでいたことであるよ。江戸木は本日来日のインド女優ミーナのアテンド(というかわがままをきく仕事)が忙しすぎて欠席。
6/12(金)
頑張って英語の手紙を書く。もう苦手なのになークソ。うまくいくことを祈りつつ。
6/13(土)
一日中W杯見ていたような。一日3試合モードに入っちゃったもんでもうこれが。あとMP3の曲作ったりして遊ぶ。
6/14(日)
東大SF研の同級生にしてSFオンラインの坂口とめるへんめーかーの結婚一周年記念パーティ、というんでサンシャインの国際水族館へ。SF研の同級生と久しぶりに会って消息を聞く。パタが痩せていて見違えたよ。やっぱ激務なのか!? ネット婚だけあってニフティの人とか大挙して来ていたらしく、名札にはハンドル名が乱舞していた。しかしなんといってもいちばん驚いたのはPANTAであろう。なんでやねん。
妙な格好で参加していた山形から『A
YEAR』(ブライアン・イーノ パルコ出版)もらう。しかも引き出物はめるへんめーかーのCDROM画集で定価8800円。うーんこれって完全に赤字では? しかし、こっちは大変なんであまり長居はできず、申し訳ないが8時45分とかには失礼してさっさと家に帰らしていただいたのであった。
そのあとはもちろん日本人としてーこの日のために買った25インチのテレビにかぶりついてー悲鳴をあげていたのことだよーで、結論ですが日本が本当に強くなるのは中田がボランチをやるようになった日だなあ。
6/15(月)
GAGAで『GUMMO』。グーグーガンモか? 『KIDS』の脚本家ハーモニー・コリンの初監督作。なんかストーリーがなくって、細かなエピソードが脈絡もなく流れていく映画。こういう映画、めっきり苦手になった。わざとこういう構成にしてるってのはわかるんだけど、だからってなあ。あのバニーボーイはなんだったのかしら、とかそういう素朴な疑問には何ひとつ答えてくれないのだった。しょうがないんだけど。
そのまま引き続いて『スパイス・ザ・ムービー』。なんつーか、こういう映画を見に行きたい気持ちが魂の奥底から湧いてこないような人とは映画の話ができないと思う。中身はもうね、アイドル映画の王道って感じでみごとにすっからかーん。爽快すぎる。でもぼくやっとスパイス・ガールズの区別がつくようになりましたっつーかどれがどれかわかるようになったのよ。ちなみに不必要なまでに豪華なゲストはロジャー・ムーアとミートローフ、エルトン・ジョン、コステロ、ボブ・ゲルドフなど。悪のパパラッチ役はなんとリチャード・オブライエン! 同じく二本立てした中原くんとくっちゃべりながら帰る。
6/16(火)
たらたらと原稿書き。
6/17(水)
なんかダルダルで試写をさぼる。6月に入ってから試写全然行ってないねえ。いや、原因はわかってるんだけどさあ。まあ4年に一度なんだししょうがないよねえ。ねえ。
衛星で『電撃フリント GOGO作戦』。『オースチン・パワーズ』タイアップ企画か? ところで「スペクターよりでっかい」悪の秘密結社ギャラクシーには隊員の慰安のために半裸でマッサージやゴーゴーや一緒にドライヴイン・シアターに行ってくれる女性陣"Pleasure
Unit"があるんだが、これってやっぱり「喜び組」と訳さないとダメだよねえ。
6/18(木)
仕事仕事。
6/19(金)
またGAGA。アン・リーの『アイス・ストーム』。ジョン・ウォーターズは「あの吹雪、夏に作ったんだろ? ああいうフェイクの風景はいいよね」とか言ってたけど、これ本当に夏に作ったの?? だとしたらすごすぎるんですけど。クリスティーナ・リッチは好きなんだけど、なんか安達ゆみ化していて今後が不安だ。それにしても最近ナード少年の鬱屈と70年代グラフィティばっかやなあ。いやぼくとしてはそれでオッケーなんですが、世の中の人はどう思ってるんだろうか。色の薄い画面がすばらしかった(撮影フレデリック・エルムス)
6/20(土)
第37回日本SF大会CAPRICON1からプログレスレポートを送ってくる。しかし何故? ひょっとして、なんの連絡もない間に勝手にゲストになってるの? まああまりSF大会にゲストで呼ばれるような立場ではないので、ゲスト参加はちょっと心苦しいのであった。企画考えるのも面倒だしね。
夜、クロアチア戦。心臓に悪い試合だった。終わったあとは疲労困憊で何もできず、ぼーっとメキシコVSベルギー戦を見てすぐ寝る。
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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎
/ yanasita@gol.com