裸の大統領執務室

◎今月のお仕事 処女映画評論集『愛は死より冷たい』(洋泉社)発売よ!
        新着映画サイト エイガ・コム(かなりオモロイよ)で原稿を         


9/7(月)
 イマジカでスピルバーグの『プライベート・ライアン』。いやもう凄すぎ……あまりの凄さに言葉もありません。なんだ、バーチャル・リアリティって実現してるんじゃんすでに、とか思った。SFXの凄さはすでに言い尽くされてるみたいですけど、ぼくが感心したのは撮影。どうやったんだこんなショット、みたいなのが続出。ほとんどが目線のショットなので、戦闘シーンは何がなんだかわからないままにどんどんまわりが死んでいく。凄すぎる。まーでもこの映画だけはTHXで見ないとダメだね、絶対。

 ところで、『映画秘宝』の70年代特集で原稿を書くために、帰ってから『スケアクロウ』を見ようと思ってテレビをつけたら黒澤追悼で『乱』になっていた! なんか、シャッツバーグってとことんツキのない人だね。


9/8(火)
 久しぶりに東大に出かける。基本は図書館で調べものをするためなのだが、OEDを引くだけなんでものの30分もしたら終わってしまった。で、その後生協に行ったりする。購買部がほとんどコンピュータ・ショップのようになっていたのには笑いました。腹が減ったからなんか食おうと思ったら、なんか中央食堂しかやってない。がっでむ! 不味い飯食っちまったぜ。

 ちょっと神保町に出ようと思ったので、バスでお茶の水に出る。TVbros.のネタを探しにいったのだが、あまりたいしたものはなかった。中田耕治編の実録犯罪アンソロジー『アウトサイダー殺人事件』を150円で買う。


9/9(水)
 BOX東中野でビターズエンドのFくん移籍パーティ。映画会社各社来訪。土曜日に会った顔ばっかり見る。差し入れに持っていった酒も土曜日にビンゴで当てたもんだったりして。現在あたためているプロジェクトについて各社に相談。BOXのOから『金日成のパレード』上映にまつわる事情聴取の話を聞く。なんでも『パレード』上映が筑紫てつやの「ニュース23」で報道されると、中野警察署の公安がその事情を聴きにきたという。公安もヒマだねえって話。それにしても公安はぴあを読まないんだろうか?
 さらに業界震撼の日記でおなじみ山ちゃんとベルリンのErotic Museumの話で大盛り上がり。もうオヤジだからエロ話となるとウハハハハ。あと、恒例年末オールナイトの相談など。今年はタンバ・トリビュートでどうか?と提案しているのだが……
9/10(木)
 市ヶ谷の日仏学院でフレデリック・ワイズマン『ティティカット・フォーリーズ』。11月に都内を皮切りに日本各地であるはずのフレデリック・ワイズマン映画祭の試写である。これは伝説のドキュメンタリー。いやあ見たかった。
 こいつは67年に作られたマサチューセッツ州にある医療刑務所、というか精神異常犯罪者収容施設を描いたドキュメンタリーなんだけど、患者に対する非人間的扱いが赤裸々に暴き出されてしまったもんで、一大スキャンダルになったのだ。というんで見たかったんですが、いやあすごかった。冷淡きわまりない医師と乱暴な看護夫、薬づけにされる患者という誰もが想像するステレオタイプがぜんぶ出てくる。食事をしない患者に無理矢理鼻からチューブを差して栄養補給するシーンがあるんだけど、医者がくわえタバコで灰を患者の体の上に落とす!「オレは正気なのにこの環境のせいでおかしくなっちゃう」と訴える患者に対し「どうもパラノイアが強いようだね。精神安定剤を大量に投与しときますか」と医師が診断をくだす場面が出てくるんですが、これどうなんでしょう? 風野さんのご意見などうかがいたいものである。

 もう一本は『法と秩序』。これはミズーリの田舎町の警察の日々の活動を描いたもので、パトカーの助手席に乗って夫婦喧嘩の仲裁から犯人逮捕の瞬間までを追いかける。というわけで完全に『COPS』の元ネタでした。ばっどぼーいずばっどぼーいず、わちゅきゃなどーと歌いだすんじゃないかと思ったくらい。


9/11(金)
 『秘宝』の原稿のため資料調達。新宿TSUTAYAでビデオを大量に借り出す。問題は見る方だよなあ。

 7時、イマジカで『BULLET BALLET』。塚本晋也監督待望の新作である。塚本さんは製作監督撮影編集それにもちろん主演ということで完全にワンマンムービー。前作はドラゴン風味のボクシング映画だったけど、今度は完全に『タクシー・ドライバー』。70年代映画の世界だ(笑)。監督はひょっとしてヴェネツィアに行ってたのかな? 自主制作なので、まだ配給が決まってないらしい。それにしてもなあ、塚本さん才能あるんだからいい加減こんな映画作りやめてハリウッド行けばいいのに。でもこういうのやりたいんだろうなあ。難しいものである。


9/12(土)
 ビデオ見る。『秘宝』の原稿書く。
9/13(日)
 なんか、一部で需要がありそうだったのでさわりだけ訳しちゃいました。オレも暇だねホント。こういうことになると、急にやる気が出るっつうのがどうも。

米国議会提供:裸の大統領執務室

1996/3/31 あたし、執務室の前の廊下で大統領とキスしたんです。彼ったらもう夢中。あたしの胸にキスして、あそこに手を入れて触るんです。しまいにくわえてた葉巻をあそこに入れちゃうんです。もうあたし、じゅん、としちゃった。彼ったら、その葉巻をくわえて「美味しいやんけ」とか言うんです

1997/2/28 あたしたち、廊下のトイレのそばでキスをしました。キスをしながら、彼ったらあたしのドレスを脱がせて、ブラの上からおっぱいを揉むんです。それからおっぱいをブラからひっぱりだして、揉んだり吸ったりくりかえしました。
 あたしもお返ししなくちゃ、と思って手を伸ばしてズボンの上から彼のおちんちんを握ったんです。それからシャツのボタンをはずすと、毛むくじゃらな胸が出てきたんで、思わずキスしちゃいました。それから……いつものようにフェラチオしてあげようと思って……やってあげました。それから……彼が、誰かいるような気がするっていうんです。彼って大統領だから、バレたら大変なんです。だからあたしたちトイレに入りました。
 それからフェラチオの続きをしてたんですけど、彼、イキそうになったところであたしをおしのけたんです。あたし、傷ついちゃった。「あなたのことすごく愛してるのに……どうして最後までやらせてくれないの……あなたが口の中でイッてくれるかどうかって、あたしには大事なことなのよ。だって最後までいかないと、ちゃんとやった、って気にならないの」
 あたしたち、ひし!と抱きあったんです。彼ったら「そんなんしたら、おまえを忘れられんようになってまうやないけ」とか言うんです。あたしたち、しばらく二人で見つめ合ってたんです。それから大統領「おまえをがっかりさせたないからな」って言ってくれたんで、あたし彼がイクまで吸ってあげたんです。
 帰りにネイビー・ブルーのギャップのドレスを着ようと思ってよく見たら、お尻とおっぱいのところに染みがあったんです。それをFBIが検査したら、大統領のザーメンだってわかっちゃったんです。

1997/3/29 彼ったら、突然キスするんです。もう乱暴なんだから。あたしが何か言いかけると、彼すぐキスしてあたしを黙らせようとするんです。結局、あたしってセックスだけの女なのね。大統領ったらブラのボタンをはずして、ブラの上から胸を激しく揉みしだいたんです。彼、それからいきなりスラックスに手を入れてきたんです。もう、早いんだから。そのままじゃ苦しいから、あたし自分でチャックをはずしたんです。あたし、最初からそのつもりだったから、その日ノーパンだったんです。彼ったらとっても興奮して、あたしが濡れるまで触りまくるの。あたし、そろそろ本当のセックスもして欲しかったんです。だから彼には入れてって頼んだんです。でも、彼ったらおちんちんであそこを触るだけで、中には入れないんです。きっと、吸い込んでないからマリファナは吸ってないとかあとで言い張るつもりなんだわ。しょうがないんで、あたし、今回もフェラチオでイかしてあげました。


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / yanasita@gol.com