ちょっと寂しい出版記念パーティ

◎今月のお仕事 処女映画評論集『愛は死より冷たい』(洋泉社)絶賛発売中!
        10/30(金) 『キッスで殺せ』完全版公開記念対談with中原昌也 @
        『殺す』(J・G・バラード 東京創元社)で解説         


10/5(月)
 イマジカで東京国際映画祭のオープニングにもなる『アルマゲドン』。なんでもブルース・ウィリス、リヴ・タイラーをはじめとする大量ゲスト攻勢(なんとエアロスミスまでおまけでついたとか)をかけてオープニングをぶんどったという噂だ。そこまでするような映画祭なのかね? ちなみにタッチストーンよりも派手にしつこく五月蝿くロゴが出る制作者ジェリー・ブラッカイマーはドン・シンプソンと組んで『トップガン』とか『フラッシュダンス』とか作ってた奴で、要するにハリウッドを今みたいなクズ映画の産地にした張本人なのだ。そんな奴であるからして、最初から映画の出来は想像できていた、とはいえ

 みたいなしろもんを今時見せられるとさすがにね……疲れたよオレは。だいたい、冒頭の流星雨がすでに充分謎なんですが。で、思ったんだが、この映画をいちばん楽しめるのは堺三保であろう。頼む。お金あげるから見に行ってくれ。そしてオレに感想を聞かせてくれ。

 終わってから『ビデオでーた』のHとお茶。『プライベート・ライアン』について。「バーホーベン絶対怒ってるよね。『オレ残酷なのだめだって言われたから人間じゃなくてバグにしたのに! あんなんありかよ!』とか言って(笑)」まーしかしバーホーベンとスピルバーグじゃ人徳が違うっていうかいや人格は同レベルなんだけど(笑)。


10/6(火)
 いちにちじゅうWin95をインストール。マックに。遅えぞ。
10/7(水)
 昔の日記ファイルの修正、と言っても中身を変えるんじゃなくて検索対策にきれいなHTMLにしてるだけ。もっぱらHTMLエディタにファイルを読み込んでは書き戻す。これだけ。

 とりあえず仕事が一段落(とはいえ、このあと三山くらいあるはずだが)。図書館で『実況中死』(西澤保彦)他何冊か借りてくる。


10/8(木)
 3時から『トップレス』。NZのインディーズ映画なんだけど完全なサンダンス映画だった。サンダンス映画というのはサンダンス映画祭でよく見るタイプのインディーズってことで、つまり20代後半くらいの男女が5人くらい出てきてくっついたり別れたり生きたり死んだりする映画である。ニュージーランドにもサンダンス映画ってあるんだなあ。日本にもあるのかしら。そうしたインディーズってだけで、良くも悪くもなんの感想も持てない映画である。
 鉄砲で来ていた中原くんにマクドナルドでカルビバーガーセットをおごって歓談。なんか出来の悪い弟の面倒見てるような感じだ(笑)。もちろん兄貴の方もグレてるんだけどさ。

 旭屋で『NUMBER#455』『激闘ワールドカップ"98』(後藤健生 文藝春秋)、それに『文藝 冬号』を買う。『文藝』は某氏からのチクリで佐々木敦が『愛は死より冷たい』の書評を書いてくれているというので。

世の中には「悪口芸人」とでもいうべき人達がいて、柳下氏は典型的なタイプだと以前から思っている……

 とかはまあどうでもいいんだが、最後に

ところで日記中、かつて氏に出演してもらった、とあるイヴェントについて「佐々木敦の仕切りがあまりに適当で参った」とかあって驚き。昔の話なのでどうでもいいのだが、僕としてはこの時要求されていたことをごく普通にやったまでで、ちょっと誤解があるのではと思う。それにその場では何も文句を言わないで、あとから知らないところで書き捨てるのはフェアじゃないですよ柳下さん

 とある。これ、シネセゾン渋谷でやったトーク・イベント(10/5の項)のことなんだが、佐々木としてはぼくを呼んだところで終わり、のつもりだったらしい。しかし「御茶漬海苔? ぜんぜん知らないよ。読んだこともないし」と言ったのに対し「大丈夫ですよ」と答えられたらなんらかのフォローを普通期待しないか? トークの話題を振るとか? 「フェアじゃない」については、こっちは2年も昔に全世界に向かって書いていたことなので、今更言われてもって感じ。いみじくも大森望が「でも気のきいてない関係者がはじめて本で読んで怒るんだよね」と書いているとおりになってしまった(笑)。


10/9(金)
 昨日の補足。ぼくは「ゲスト」として呼ばれたときは、基本的には何もアイデアを持っていかない。アイデアを出すのはホスト、というか呼んだ側の仕事だと思うからだ。人を呼ぶからにはなにがしかの思惑があるんだろうから。だから、「なんでもいいですからよろしく」と言われても困惑するばかりなのだ(これは、原稿依頼についても同様である)。ぼくに何を期待してるのか? 「誰と誰との対談を」というだけでは企画ではない。「誰と誰とにどういう話をさせる」というところまでいって、はじめて企画だと言える(そのときはじめてこっちの思惑をぶつける相手ができるのだ)。だから、呼ばれただけでほっぽらかしだと、当然「いい加減な仕切りをしている」と認識することになる。たぶん佐々木敦はそうじゃないんだろう。

 青山で『愛は死より冷たい』の出版記念パーティ。実際には滝本誠の『美女と殺しとデイヴィッド』と合同のパーティである。来たのは映画会社の人たちが中心だが、ほとんどが滝本ファンのような気がする。ぼくの友人として来たのは佐川くんくらいだったり(笑)。あとは大森山形、堺三保など。大森先生からは(こっちから強要したんだけど)『逆襲の野獣館』(R・レイモン)を頂く。さらに川勝さんからシャンパンを頂いたのだが、どうも高級品らしいのだが値段もわからん。猫に小判。豚に真珠。

 中原昌也の司会で滝本オヤジとトークをするが、ほとんど二人でボケ親父に突っ込むという構図であった。たらたらとサイン会などし、配給会社の女の子と話し、山形から裁判の話を聞いたりとかして、11時にお開き。で、お疲れさまでしたーとか言いながらじゃあ2次会に……と思ってふと気づくと誰もいない。中原、主催者であるアルバトロスのK、うち夫婦の4人だけ(滝本オヤジは「明日は娘の運動会なんで……」とか言って帰ってしまった)。ものすごく寂しい。中原は「ぼくの気持ちがわかったでしょ」とか言ってる。「どうせみんな金だけなんですよ!」いやそれはちょっと違うような気もするが。

 しょうがないんで4人で寂しくお茶。


10/10(土)
 久しぶりに秋葉原を見物に行く。7万円台のG3カードがあって、そろそろ値頃かもしれない。衝動買いできそうな感じである。あとはレーザープリンタとか。OKIの奴はすごいね。2万5千円は安すぎる。でもなんかあまりにちゃちくって本当に動くかどうか心配。

 帰り道、ドーム周辺にはジャージを着た若い娘がいっぱい。SPEEDだったらしい。いや、あの中にサンポンもいたのかと思うとどうも……

 帰宅後、録画しておいたJOMO CUP見る。もーいいんじゃないすか中山は?


10/11(日)
『サッカー批評』2号買う。急激に完成度が高くなっていて、山崎浩一の原稿が間抜けに見えるくらい立派な雑誌だ。頑張ってつづけて欲しいなあ。とりあえずヒステリックな協会批判をしてる人はまず必読でしょう(ま、長沼は軽率だし無責任だとは思うけど、彼一人が悪いわけではないのは当然だし、協会が無能な権力亡者の集まりばかりってわけじゃないのも当然だよね)。

 ところで、国樹さんのサイト「こたくんといっしょ」を見るためにネスケをバージョンアップしたら(4.03のバグを利用してブラウザをクラッシュさせる技が仕込んであるらしい(笑))、関連サイトとかいうものが出てきてしまった。面白いんで新しいページを見に行ったときはとりあえずそのページに関連したページを見に行くことにしている。ちなみにINDEXに関連あるページはと言うと

  1. 村上朝日堂
  2. うろおぼえのブギウギ
  3. MANA(S) Home Page
  4. ナース知世のホームページ
  5. ABIKO'S HOMEPAGE
  6. Favorite Entrance
  7. 日本映画に花束を!
  8. 中村正三郎のホットコーナー
  9. SFXパラダイスインターネット分館
  10. Tears Home Page

 いったいどこら辺が関連してるのかよくわかんない(よく見てるページも、見たことないページもある)けどなかなかおもしろいんで今後もぼくのページに関連したページ募集中だ!


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / yanasita@gol.com