仕事ばっかでなんもなーし
◎今月のお仕事 HOT DOG
PRESS8/10売りで西海岸暗黒特集。ケネス・アンガー インタビューもあり!
映画秘宝新創刊第2号8/25発売!
8/3(火)
一日中、喫茶店をうろついてワープロを叩く。なんか、喫茶店代の方が高くついてるんじゃないかって声も。
『カニスの血を嗣ぐ』(浅暮三文 講談社ノヴェルズ)頂く。どうもありがとうございます。あと、キネ旬の映画監督シリーズのリンチ編も送られてきた。
8/4(水)
特になし。
8/5(木)
たまには映画も見ようか、と思ってツァイ・ミンリャンの『Hole』見に行く。『青春神話』を見てすっかりうんざりしたツァイ・ミンリャンなのだが、前作『河』がひどく評判良く、見に行く気になった。で、見たんだけど……不快指数120。すばらしく不快な映画を作る才能にあふれていることはよーくわかったが、ここではそれが徹底されていないような気がした。似合わないミュージカルなんかやめろ! 人に好かれようとか思うな! もっと人間のエゴと不快感を追求するのだ! とりあえず、そっち方面に応援していきたい。
その後渋谷に行って映画一本見る。終わったあと、大森望、アーティストハウスらと飯。東映シニア料金の恐怖とか。
8/6(金)
Hot Dog
Press送ってくる。当然取材モノだから取材先に送りつけるんだけど、あのUFOさんたちとか、これ見てどう思うんですかねえ。
8/7(土)
暑い。
8/8(日)
リリアン・ギッシュの自伝を読む。なんとリリアン・ギッシュはリジー・ボーデン役を舞台で演じていたのである(ってこの本読んでこんなところに注目するのは世界でもオレぐらいだろうが)。しかもグリフィスに映画化してもらおうと思って頼みに行ったんだって! なんでギッシュがリジーにこだわるかな、謎だ。
ちなみに犯罪作家エドマンド・ピアスンには「あなたにはリジー役は無理だ。彼女はもっと家庭的な女性だったんですよ」と言われたという。原節子が殺人鬼役をやろうとしたとか、そういう感じ?
8/9(月)
午後、デザイナーのY氏来て打ち合わせ。しかし、仕事はあまりはかどらない。なんか急に涼しくなってきたが。
8/10(火)
『文藝別冊/スター・ウォーズとジョージ・ルーカス』送ってくる。巽孝之、永瀬唯、大森望が並んでいるという雑誌だが、これで山形がいればバッチリだったね(ってそういう問題じゃない)。中身は何も新しい知見はなく、言葉の本来の意味でどうでもいい感じ。
8/12(木)
『聖母の日』(F・ポール・ウィルソン 白石朗訳 扶桑社文庫)いただく。どうもありがとうございます。
8/13(金)
思い立ってSeti@homeはじめる。ver1.0はうちのオンボロPPC7500/100(604e200に換装済み)じゃあ動かなかったんだけど、バージョン・アップして800*600の画面じゃなくても動くようになってたんだよね。で、動かしては見ましたが、ちょっと遅すぎて数のうちにはいらんっつーか。とりあえずG3カードを入れるまではどーもならん感じだ。
夜、PSCのIが来たんで近くに焼き肉を食いに行く。でも考えてみたら韓国帰りの人を焼き肉に連れていくってなあちょっと間抜けかも。Iはシドニーでジョン・ウーの手料理をごちそうになってきたところ。『アイズ・ワイド・シャット』はまるっきりドキュメンタリーだった、とかそういう話。
8/14(土)
ようやく秘宝の方が一段落したらしき町山から電話があって、ちょっと喋る。でもこっちが一段落しないことには遊べんわ。秘宝新創刊第2号は8/25発売ですんでヨロシク!
8/15(日)
コミケ。
例によって昼過ぎに出かけ、ぶらぶら見てまわる。『樽の真相』とか『噂の新装』とかなんかいやげなものをいくつか購入。めっけもんは北鮮製の力道山コミック。民族の誇りのために戦う世界チャンピオンキム・シンラクの一代記なのだ。売ってたのはやっぱり総連の人なんですかね? あと、NHK狂育の『霞ヶ関グルグル』とか。理由? バレバレかな。
個人的にいちばんのヒットだったのはリー・ヴァン・クリーフ本。いやあコミケあなどりがたしっていうかー。この本は全国のお師匠さんマニアを代表してばばちんに捧げよう!(って他人の本を勝手に捧げるなよ)あー、中身はなかなかよくできてて好感が持てたな。
悩殺セクシーTシャツ姿の大森望とさいとう、川越のサーコン夫婦らと落ち合って、晩飯。その後裏庭に出たら東京湾大華火が見えたので帰るつもりだったのについ見てしまった。最近はピースマークの花火とかハート形とかあるんだねえ。これまたいやげな感じである。
帰宅。『グラウンディング・ミュージック』(谷崎テトラ リトルモア)届いている。どうすんだ、こんな本。
8/16(月)
早起きして銀座へ出かける。イエナで滝本誠、ウェイン町山と待ち合わせなのだった。で、飯を食う。2時間くらい喋っていたが、身のある話はひとつもなかった。
その後本屋でいろいろ購入。『ヒバクシャ・シネマ』(ミック・ブロデリック編 現代書館)、『ハサミ男』(殊能将之 講談社ノベルス)、『裸の女優たち』(神戸顕一 スタープレス)、『プレイガール完全攻略』(白夜書房)など。
8/17(火)
朝までかかってこの2週間やっていた仕事をなんとかやっつける。メールで送り、プリントアウトして某所にも送付。これは校閲用。
8/18(水)〜22(日)
夏休み。を半強制的にとらされて長野地方で過ごす。何もしてないので書くことはない。
『ヒバクシャ・シネマ』はおもしろかった。要点を一言で言ってしまえば、「なんで日本人は原爆を落とされたのにアメリカ人を恨まないんだろうか!?」ってことになる。そこんとこに怯えたアメリカ人が、自分の罪悪感を日本人リベラルに教えこんだって指摘は興味深い。純粋に燃えるのは阿部マーク・ノーネスの『広島・長崎における原子爆弾の効果』成立にまつわる論文で、メチャクチャおもしろい。波瀾万丈の展開。最大の問題はいちばんおもしろいのが冒頭二編の再録論文(うち一本はドナルド・リチー)だってことかな。最近の研究者のバカさ(特に最後のフェミニストの奴とか、オーストラリアのオタクとか)が際だつ結果になってしまっている。もうちょっとマシなのがあるだろう、いくらなんでも。
『宇宙消失』(グレッグ・イーガン 創元SF文庫)届いている。
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Kiichiro Yanashita /
柳下毅一郎 / yanasita@gol.com