万博で特筆すべき事柄は、人の多さ以外には「何が人々をあそこまで集めるのか」ということだ。
もう万博が時代の流れを作り、未来を示すことができる時代が終わっていることは、どうみても明らかだ。エンジニアのはしくれとしてこんなことを言っては行けないのかもしれないが、もはや少しくらいの最新技術を示したところで、それらに慣れてしまった現代人は驚いてくれない。
万博で展示されているそれらのもの、人々が2時間だの5時間だの並ぶその先にあるものを、彼らが本当に求めているとはとても思えない。そこまでしてマンモスの骨なんて見たいか?本当に見たいなら、しかるべき博物館にでも行けばもっとゆっくりしっかり見れるのではないかと思うが、きっとそこは閑古鳥がないているだろう。わざわざ企業の宣伝見るためにお金払って1日行列作るのは何故か。
彼らが求めているのは、簡単に言えば話のタネ、もうちょっと言えば他人が価値を認めたものを自分も味わいたいという気分だろう。
「皆は4時間も並ぶのに私は2時間並んだだけで見れました」となれば、自慢できるらしい。
お隣さんが「万博見に行った」と言ったときに「私も行きました。あそこのパビリオンも見たけど大して面白くなかったわね。」などと返すことができれば、劣等感を感じずにすむらしい。
「私はもう5回は行きました、朝から晩まで遊びました」と言われれば、自分も行きたくなるものしい。
まぁ若造がどう文句を言ってみたところで、「本日は何でも要領良く行って、車いすも始めて乗ることができて楽しゅうございました」と微笑む89歳には勝てるわけがないのだが。
万博というよりもこのレストランの素晴らしさは特筆すべきだ。
特筆すべきだ!特筆すべきだ!とくり返してしまおう。
鴨川のほとりの、古い名門旅館の作りをそのまま生かしたフランス料理ベースの新しいお店。
先週も書いたが、高級料理屋に行ったからといって、そこで提供される料理のおいしさ自体は、自分で作る料理の数十倍もおいしいわけではない。おいしいのはもちろんだが、料理自体なら自分で作るものより2倍ほど完成度が高く、2倍ほどおいしいという程度だろう。(芸術的な中華料理は除いて)
が、見せ方は十倍うまいし、豪華さも十倍以上のものが出てくる。そこで提供される雰囲気、空気感は数値化できないが、まぁ絶対にまねできない。
本当に古いだけのもの、由緒と伝統はあるけど使いにくいものっていうのは嫌われるだろうが、懐古的で味もありながら、現代的な便利さもあるものって、多分現在のニーズを最も良くとらえているところなのではなかろうか。
伝統的なようで、良く見るとそんな伝統どこにもない、ある意味温故知新名ところ。
こういう空間を設計するデザイナーはきっと楽しんで仕事ができたのではないかと思う。
この店では、現役で稼動している100年前のドイツ製エレベーターなんかが印象的だった。
もっと印象的なのは、そこで働く若いお姉さん、お兄さん(みな若い)。やる気とセンスを兼ね備え、この店で働くことにあこがれと愛着を持っているのがありありと感じられる。
ちょっと何かを聞くと、非常に丁寧に、にこやかにさわやかに案内してもらえる。絶対に顔も選考基準に入っている。僕がバイトしたいって希望しても、まず採ってくれない。
石ノ森章太郎の「ホテル」に出てくる従業員たちは、皆自分の仕事に誇りと喜びを持って働いているが、そんな感じだった。 料理も雰囲気も良かったが、サービス業って結局は人なんだなっていうのが分かりやすく示されている。 商売うまいところって、すべてが完成度高いよな。
4回は結婚式場+バーになっていて、鴨川の流れを見ながらしっとりと飲むことができる。
親子3代でがやがや騒いでしまったが、愛をささやき合う隣のカップルにとってはさぞ迷惑だったことだろう。
とはいえ、やっぱり夜遊びする89歳には文句言えないのではないかと思う。
カレー最終決戦。カレーよりも先に米がなくなった。 米買いに行くのもしゃくなので、小麦粉で代理。
小麦粉に塩とベーキングパウダー、オリーブオイル混ぜてこねる。加熱する。
何だか素朴というか、あまり洗練されていないというか、民度の低い食べ物ができた。すいとんカレーというのが一番正確か。こんなものでもカレーかけるとどうにかなってしまう。
インド文化おそるべし。
何だか最近とっても眠い。1日中眠い。自転車10kmこいでも目が覚めない。別に生活のリズムが乱れてるとも思えないのだが、何でだろう。
今日は早く寝よう。
旅行の形態として、まず一人旅というのがある。自分の都合のみですべてを決めることのできる、僕の最も得意とするスタイルである。限りなく自由で、ちょっと寂しい。
一人旅に対応するのが複数での旅行ということになるが、これを二つに大別する。
一つが固定メンバー制、もう一つが自由メンバー制。
固定メンバー制とは、まず初めに「誰と行くか」ということを優先して行く旅行だ。家族と、恋人と、仲のよい友人と。皆ひっくるめてこのカテゴリーとする。自分の身近な、仲のよい人たちと旅行に行くのが楽しいのはもちろんだが、メンバーを決めてしまうと予定を合わせるのが大変、人間関係が閉鎖的になるというようなデメリットがある。
そう、一人旅は閉鎖的、グループ旅行は開放的というのは間違いだと思う。例えば自分が旅行をしたときに、サークルの旅行などとは同宿したくない。彼らは内輪で盛りあがるだけで、外部に対してはなんのアクションもしてこないのがほとんどだ。
で、もう一方の自由メンバー制。
計画を立てる段階でまず「誰と行くか」ではなく「いつ行くか」「どう行くか」を優先させるというのが具体的な行動だ。とりあえず計画立てて、定員決めてチケット押さえた後に行きたい人を募集する。
参加者は「会社の同僚」とか、「大学時代の仲間」とか、ある決まったカテゴリーではなく、友達、友達Aの友達、友達Bの同僚というふうに、いろんなところから募る。クラブチームではなく、代表チームのメンバー選出方式。私的なパッケージツアーといえばもうちょっとわかりやすい。
一人一人の予定を聞いて、調整を繰り返した後にドタキャンされるというような苦労が軽減する。
会話内容も、内輪の噂話や日常の不満話に終始することはないだろう。
今回は、結構理想的なメンバーが集まったと思う。それぞれ少なくてもある程度は一人で行動できるし、皆で集まっても楽しめる人たちのはずだ。8人で行くことになったが、それぞれは結構知らない人同士でありながら、探せば共通の知人がいるという程よい距離感がよい。
行き先は八丈島のガーデン荘。夏を遊んで、皆でだらだらワイワイやるには最高のチョイスであるはずだ。 楽しくなると思う。
往路はやっぱり船。旅の始まりは東京湾の夜景の中での宴会で始めるべきなのだ。