釣り船に一日乗ると、大雑把に言って1万円。万物換金主義者からは、よく「それで元が取れるの?」との質問を受ける。
今回僕が釣ったのはイナダ5本にサバが2本。いなだは、このくらいのもの丸々一匹だと、スーパーでは4桁の値段がついているので、僕が釣ったものはスーパーの魚と大体同じくらい、うまい人だと僕の3倍も4倍も釣るので、その場合はスーパーで買うよりもずっと安くなる。
ほかにも、釣った魚でしかも血抜きをきちんとしたやつだからスーパーのより高値なはずだとか、人件費分を計上しろよとか、いや釣りは労働ではなく遊びなのだから、遊んだうえに食費にもなって得だとか、意見は色々ある。
まぁ高級魚が1ぴきあたり500円になろうが300円になろうが、一人暮らしの男が魚を1万円分も買うことは無駄使いでしかないので、金額換算してもあまり意味はない。
しかし、うまい食材を何日分も貯えてあるというのは、何だか豊かな気分になれる。
とうてい一人では食べきれない量だ。傷んでしまうからな。誰かにあげるとか、ご馳走するとかしなければならない。料理するのは面倒ではあるが、とてもおいしい魚だ。喜んでもらえるだろう。
基本的に昨日と同じメニュー。
肝は今日くらいなら大丈夫だろう。イナダの肝なんて、釣り人の特権だろうな。 昨日は胡麻油+酢醤油なんてものを試してみたが、今日はオーソドックスに大根おろし+レモン汁+岩海苔。その方が旨いのは予想通り。
刺身、アラ汁も昨日とほぼ同じ。2度目のほうが手早くできる。
今日連れてきた友人は、何も手伝おうとしない。逆にそっちのほうが作業がはかどるので、その姿勢は正しいのかもしれない。焼酎は買ってもらったが。
自分で云うのも何だが、相当うまいぞ。すべての皿が、完全にうまい。焼酎もうまい。そのへんのお店入って、この料理出されて5000円とか取られても、十分満足するだろう。
特にアラ汁はやっぱりうまい。口に含めると、体の芯が緩んでくる。何だか幸せになる。
いやまったく、うまい魚は人を幸せにする。
