2006/5/05
今日は文句なしの青空。海行っても、山行っても楽しめる一日が始まる。
我々カヤック組にとっては、やや風が気になるが、波は予報ほど高くない。ほとんどないといっても良い。
風も、北〜北東、今日の予定コースなら島を風除けにすることが出来る。
今日は半日コースラ2回。午前も午後も西浦+四本岩。ユースの同宿者二人を乗っけた4人パーティ。

港を出てすぐ、イルカの群に遭遇。
おぉーすげー。近い。リラックスして泳いでいる。

左に目をやる。
おおおおおーっすげぇーっ!あれはニンゲンの群だ。小笠原の外来種、この生き物が小笠原に持ち込まれて以来、貴重な固有種は激減したというニンゲンの群だ。今日もイルカをバチャバチャと追っかけているぞ。なんだかイルカに比べて随分とせせこましいというか、はしたないというか、ま、水棲動物ではないのに一生懸命泳いでいる姿に多少の愛敬はある。僕だってイルカウォッチング船に乗ったら、ああいうみっともない姿なのだろうな。
四本岩を通過し、西浦へ上陸。付近はきれいな海なのだからシュノーケリングに興じても良いが、やらなくても十分満足している。昨年はたった一人おきざりにされて、何か感じいるものがあったが、今年は4人で来て、のんびりしたかんじだ。

西浦といえば洞窟に残された特効艇(?)。戦後61年。このまま朽ちていくのだろう。

マグロが定住しているというダイビングポイント、四本岩でしばらく泳ぐ。
透明度か場所か深度か分からぬが、マグロは発見できず。やたらと黄色い魚がいた。
風の無い沿岸ぞいを通って帰る途中、洞窟を発見。
小さな入り口からは想像できないような大きな洞窟、狭い岩場の隙間を抜けて通過できる洞窟の二つが並んでいる。手頃な距離で醍醐味を味わえる、今後佐々木さんツアーのメニューの一つに追加されるだろう。
午後は母島在住、元ヘルパーのしっぽちゃんとその友達二人と再び四本岩へ。昼飯食う時間もなくスクランブル発進。合計6人、3艇で出発。
しかしこのツアーはとっても大変だった。
母島在住の人が持ってきた、シットオンタイプのカヤック(座るだけ、覆われていないやつ)に乗った二人が沖合いで沈。どんどん先に、沖に行くなぁと思っていたが、風に流されてしまっていたらしい。救助を手伝った後も動揺した初心者の小父さんはやっぱり沈してしまう。
風が強すぎるということでそのまま引き返すことになった。
ここからが大変で(主に佐々木さんが)、シットオンタイプのやつでは風上に漕いでいくことが出来ず、佐々木さんの艇で牽引していくことになった。しかし牽引するといっても急ごしらえ、艇と艇がぶつかり、ほとんどのパワーは方向修正に使われ、ほんとにちょっとずつしか進めていない。佐々木さん、オーバーヒート気味だが、手助けしようにもすべが無い。
広大な海の三次元空間の中では、人間の存在など本当に些細なものだ。ほんのちょっと風が吹くだけで、あっという間に危険地帯まで運ばれてしまう。でも事故が起こるのは、自然の力が偉大だからというよりは人間が正しく力を使えないときだ。
今回は、苦労はするものの、何とか自分たちの力だけでリカバーすることはできた。しかしあと一つミスを重ねたりしたら、海難事故につながってもおかしくない状況だった。
ある程度原因ははっきりしていて、
・指揮権が曖昧だった。初対面のパーティーとなったので、連係が取りにくかった
・装備が悪かった。風に弱いタイプのカヤックがどんどん流されてしまった
・判断が悪かった。沿岸ピッタリに航行すれば問題はなかったはずだし、流され始めたと気付いた時点ですぐに引き返すべきだった。
確かに何か起こった場合、佐々木さんが責任者ということになったかもしれない。
でもなぁ。どこでその状況を変えられたかというと、どの場面でも他の選択はしにくかったよなぁ。確かに気軽に指示出せない人同士でフィールド出るのは遭難予備群なのだろうが、遊びだしせいぜい牽引ロープを持ってくるべきだったということくらいだろうか。
ま、良い勉強になりましたな。海は恐いし、装備は万全でないとならないし、リーダーは明確でないとならない。自然の中で楽しんでいけるだけの人間関係を築いておかなければならない。

今日の夕日は昨日よりきれいだった。
出航パーティーでは、おばちゃん軍団の一人が昔話を披露。プロみたいだった。若者は無芸。