2006/6/11(日)
入梅。花菖蒲は今が季節。
堀切菖蒲園へ行った。友達の職場訪問である。
園内にはたくさんの人間と、それよりは少なそうなザリガニと、一面の花菖蒲の田んぼがある。本当に一番良い時期らしく、雨にもかかわらず通路は人で埋まっている。
友達に案内してもらう。花菖蒲というのはかなりマニアの世界ということだ。突然変異が起こりやすく、新しい品種ができやすい。マニア達は、各々の理論に基づいて、これだという花を交配させ、美しく咲く花を目指す。新しい品種を目指すときは受粉させて種を作るが、同じ品種のものを数多く欲しいときは株分け。クローンだ。
クローンさせたり交配させたりして、花が咲くのを待つ。咲くまでは2年間。気に入らなければまた2年。
確かに奥深そうな世界だが、若者向きではない。
彼はこの公園で、雨の日も風の日も暑い日も寒い日も、雑草とったりザリガニとったり、気に行った植物育ててみたり柵直したりしているということだ。いろんな職業があるもんだなぁ。
アルフレッド ランシング「エンデュアランス号漂流 」
読み始めたら最後、手が本にくっついて離れなくなる。目は釘づけ。お腹が空いてようがなんだろうが、こうなったら最後まで読み終えるしかない。
20世紀初頭、科学・工業の爆発的な発達が始まったころ、地球が一つの世界になっていく過程で生まれた冒険の時代の一つのおはなし。
南極点はもう到達されちまったから、我々は南極大陸横断を目指そう。そんな仲間たちが結局は流氷に閉じ込められ、遭難し、そこからどうやって生き残っていくか。ノンフィクションだからこその生き生きとした描写。同じ世界とは思えないような南極の厳しさと意外な豊かさ。ちょっと脚色しているんじゃねぇの?と疑ってしまうような怒涛の展開。
この時代の冒険者たちの持つ空気は良いよなぁ。
自然界での遭難、それらは偉大なる自然の力に負けて死ぬというよりは、結局はすべて人間の対応力がなくなって勝手に自滅しているだけなのかもしれない。確かにどんな困難な状況だって、絶体絶命のピンチだって、己の力を信じて本当の100%の力を出しきって生き残ってくる人たちがいるわけだからなぁ。
誕生日にもらった本。ありがとう。この本はジャーナリストによるものだが、この冒険の隊長の手による本も出ているようだ。