酒が進むなぁ。かじかんだ手足にどんどん血が送られていっている。
睡眠不足と空腹と、酩酊。そして満腹。
あぁきっとすぐに寝てしまう。
状況としては、現在小屋の壁の向こうの外の世界では、神の世界が広がっている。ここでシャッター押しておけば、何年かかってももう見ることの出来ない、心得か意志か能力かめぐりあわせがなければ一生見ることの出来ない、そんな世界を二次元の紙に再現することが出来る、と思う。
しかしまぁ、飯はうまいし酒もうまい。新島で買ってきた酒をアルプスの雪で割っているこの充実感。こうしている間にも、僕のオリンパスの機械式カメラは星ぼしのl軌跡をフィルム上に焼きつけているはずだ。
僕はわざわざ遥か200km彼方まで、「これは凄いぞ」と思わせるような光景を見るために、そしてそれを多くの人に見せられるようにするためにここまで来たわけだ。しかしまぁ、それをこなすためには少々の無理もして、無理して疲れたからここでおいしいご飯と酒を呑んだので眠くなる。
眠ってしまえば充実感と幸福感の中に浸ってこの上なく幸せだろうが、そのかわり写真は残らない。
僕は写真を撮るためにやってきたのであって、しかしこの美しさを前に写真を撮ることにやっきになるのも無粋だし、明日は天気が崩れるようだから多少無理してでも、あるいは徹夜してでも業績を残しておきたいところだし、というような葛藤をしながら焼酎をのみ、飯を食っている。この間も僕のオリンパスは露光をしているし、僕の体内のアルコール濃度は高まっている。
一昨日、昨日で苦労して改良したポータブル赤道儀「白馬一号」。完成度は今イチだが、あぁ、この先使えるだろうか。苦労した分程度には、試したくてしかたがない。しかし眠い。この眠さは白馬一号を作るためのものだったのでしかたが無い。
あ。「情け嶋」空いちまった。酔っぱらいながらかいていおるので多分冗長な文章が続いているのだろうが、ま、それはしかたが無い。・ぜんあくはともかく、酔っぱらっているときにしか書けない文章はあるはずだ。tだいま8時だが、新宿あたりの下界の20寺とこ世界の8時を比較すること自体がm違っている。S
これから、ひとねむりした後に月も沈み(5日くらいの細い月)、3000mの素晴らしい星野と神々しい明け方を撮りたいと思っている。しかし単純な動機としては、このまま幸せで満腹で酩酊で疲労な状態で、体が欲するままに寝てしまう選択も、とりたくはないがとってしまいそうな我が身である。
一生に何度も目に出来ない崇高を写真に収めるか、はたまねむったしまうか、そんなことは今は知らない。
七難八苦を克服して、現在この場にいる。しかし七難八苦を克服したから、万全の状態ではない。この場を最大限に有効活用できない。しかたがないが、もったいない。