■フルスクラッチ 「ザ・ビッグオー」シュバルツバルト胸像■
着工・完成・公開:不明(記録なし)

どんなに貧困の状態にあっても絶対に手放せないDVDがあります。それが「ザ・ビッグオー」です。
自分の人生の岐路においてこれまでも様々なアニメ作品がありましたが、これほど印象が明確で
それまでの価値観を一変させるほどの作品は他にはないと言い切れます。
それだけこの「ザ・ビッグオー」という作品がその時代のアニメ作品の中で特異だったということです。

世界観やプロップデザイン、キャラクターたちの交わすセリフのひとつひとつがシビれるものばかりで
「何かに似てる」風味を匂わせつつも、独特の個性を画面から放っているんです。
で…最大限に特筆すべきなのが「悪役もまたカッコいい」というところ。

主人公ロジャー・スミスと対峙する数々の巨大兵器やモンスター、そして度々現れるライバルのベック。
そしてファーストシーズンのラストでロジャーの駆るビッグオーと激戦を繰り広げるビッグデュオの操者が
このシュバルツバルトという謎の怪人なのです。



この「ザ・ビッグオー」でイメージデザインを手がけたさとうけいいち氏は非常にシルエットを重視していて
ロジャーにしろベックにしろ、線はシンプルだけど形状でキャラクターを判別できるデザインをしています。
このシュバルツバルトでもその方向性が受け継がれ、左右非対称な形状が非常に不安を煽ります。

シュバルツバルトの存在感を引き立てる重要な要素のひとつが、キャストである重鎮・堀勝之祐の声。
他人からは狂気ともとれるほどに真実を追い求めるシュバルツバルトに圧倒的な重みを加え
ある意味ロジャー以上に強烈な印象を残してしまったと言えるのではないでしょうか。

自分は当時「としまえん」のコスプレイベントにシュバルツバルトのコスプレをして参加するほど
この作品に傾倒していまして、その勢いで「スーパースカルピー」をこねて作ったのがこの胸像です。
確かこの胸像が初めて複製に挑戦した作品だったような…完全に開いた5本の指をキレイに成型するのが
非常に難しかったという記憶があります。まだ型の設計に慣れてなかったもので…。
塗装が古美風になってるのは原型の表面処理があまりにもヘタクソだったからです(笑)
「スカルピー」は手軽に作れるものの表面処理が困難な素材なんだというのがこれでよくわかりました。