創刊号第1号に掲載したものです

山麓のトピックス

縄 文 の 里

国 宝 『 縄 文 の ビ ー ナ ス 』

農耕を始めた弥生時代は2000年程前から始まりましたが、それ以前は狩猟を主体とした縄文時代が12000年前〜2300年前まで続いていたことは皆様の良くご存じのことです。狩猟の獲物と木の実を食料とするからには当然森林地帯の高原を生活の場としており、この八ヶ岳の裾野に広がる高原が当時最も住みやすかったようです。この八ヶ岳山麓は縄文中期の人口が日本で最も多かったとされております。そのためこの高原には縄文時代の遺跡が多く、発掘遺跡が至る所にあります。

この縄文のビーナスはレプリカを撮影したものです。本物は土焼特有の素朴な香りが強烈に感じられます。

その遺跡の一つである茅野市棚畑遺跡集落の略中央より左の土偶が出土されました。造形美の素晴らしさには感嘆せざるを得ず、縄文のビーナスと名付けられました。それまで小形の土偶は発掘されていましたが、27cmの妊婦土偶は初めてのことでした。遺跡の年代測定は5000年前とされております。
この『縄文のビーナス』が国宝に指定されました。

指定国宝の中で最も年代の古いものになります。

従来最も古い年代の指定品は福岡県志賀島にて偶然発掘された

『倭の国王の金印』とのことですので、その倍の年代を逆上る国宝

指定品ということになります。
もっとも新しく(指定)もっとも古い(年代)国宝といえます。


『縄文のビーナス』が展示されている茅野市尖石縄文考古感館裏手にある与助尾根住居跡に当時の住居が再現されています。50人程度の縄文中期の集落跡と見られています。 
下の原遺跡出土
尖石遺跡出土
長嶺遺跡
一ノ瀬遺跡
上の土器はこの山麓で発掘された『縄文のビーナス』と同時期(弥生中期)の遺物

           『縄文のビーナス』にみる縄文人