平成11年第3号、第4号に掲載したものです

山麓の祭り

お か め と祭 礼  

山麓の正月のしめ縄飾りは当地独特のものでおかめ面が飾られております。土地ごとの慣習でしめ縄の飾り物にはいろいろのものが付属しますが、おかめ(お多福)はこの山麓だけのもではないでしょうか。年末にしめ縄飾りを諏訪大社前にて40年売っています古老に聞きましたところ山麓の祭に出される長持行列の先達である飾りに用いられる縁起物のおかめ面から由来しているとのことでした。では長持行列のおかめ面がなぜ又いつから使われ出したのか知りたいところです。おかめと神社の神様とは関係ない様に思えますが、祭礼の奉納におかめ面が登場するかも知れず神事とおかめの関係を考えてみます。
諏訪大社秋宮前参道入り口の正月飾り売場(98.12.30)おかめ飾付けしめ縄飾り

祭礼の長持行列で長持ちの先頭を飾
っているのがこの『おかめ面』です。
諏訪郷土文化研究会機関紙の"オール諏訪"98.12月号
『おかめ様の分祀をめぐって』(ニ)
宮坂健吾氏記述
岡谷市弥生町『おかめ様』神社設立の経過についての調査を記しているが、1933年5月に分祀勧請する神社を信者多数を以て『おかめ様』とすることに決定。御神体をアメノウズメノ大神としている........。
下諏訪地区にても商売繁と縁起をかついで『おかめ様』を分祀........。茅野地区においても茅野発展策の一つである『おかめ様』分祀.........。等当時の記事を紹介。『おかめ様』の分祀が盛んに行なわれたのではないかとしている。

『おかめ様』なる神社があることを初めて知りました。おかめがこの地域において単なる縁起物として丈ではなく信仰の対象にまで昇華させていることだと思います。
おかめ信仰に至るまでいつの頃からか長持行列の先達に、しめ縄飾りにといたる処でこの『おかめ』が長い間用いられ、今日まで続いて来た事は想像に難くありません。
このおかめは必ずカラフルな被りものをしています。長持ち連毎にそれぞれの色があり一層華やかなパレードにしております。
 おかめ考(一)