横浜市立大学教員組合週報

組合ウィークリー

2007.5.11

  もくじ
●「19年度組織目標についての質問状」
●「19年度組織目標についての質問状に対する回答」
●組合員から寄せられた声

 教員評価制度の施行について教員組合は2007年5月2日に「19年度組織目標提示についての質問状」(以下、「質問状」)を学長に出しましたが、これに対して学長から5月10日付で回答(「19年度組織目標についての質問状に対する回答」(以下、「学長回答」)がなされました。この「学長回答」の全文と「質問状」、および「教員評価システム」のサイトに掲載された「学長の目標」について組合員から寄せられた声をみなさまにお知らせいたします。
 なお、「学長回答」は多くの問題を含むものと考え、執行部で早速、検討に取り掛かっています。学長の回答は、きわめて不十分であり、組合として再質問状を出します。詳しくは次号等をご覧下さい。

「質問状」

公立大学法人横浜市立大学学長
ブルース・ストロナク様

横浜市立大学教員組合執行委員長
永岑三千輝
2007年5月2日

19年度組織目標提示についての質問状

 5月1日に各教員に対して、「教員評価委員会事務局(人事企画担当)」名で、教員評価について、インターネットサイト内において提示されている組織目標を見たうえで各自の個人目標をサイトに記入することを求める文書が届けられました。記入の期限は5月18日「厳守」とされています。
 このような文書を突然、学長による説明文書等もなく個別教員に送りつけたこと、期限の設定、内容には大きな問題があります。
 今般の19年度組織目標の提示に関する以下の点についての質問に対し、当局提示の期限の緊迫性にかんがみ、下記の期限までに回答を求めます。
  1. そもそも、本年3月の当局の説明会文書では、3月中に学長等の目標が提示されることになっています。しかし、5月にいたるまで提示されませんでした。それはなぜでしょうか。学長の組織目標は、学部長、コース長などの組織目標の作成前に、十分な日程的余裕をもって、広く教員全体に示すべきですが、提示の遅れた理由を日本語で説明してください。あわせて、組織目標もなぜ日本語で明確に示さなかったのかに関して、説明を求めます。組織目標の提示が日本語で明確になされなかったことが、今回の遅延の重要な原意であるとも考えられるからです。
  2. 専攻長等の目標に、空欄が見られます。 目標提示を受け、教員は十分に考慮して、記入すべきであるにもかかわらず、空欄のまま提示しています。5月18日までと期限をきった責任は学長にあると思われますが、どのようにお考えでしょうか。空欄にしておくとの考えの専攻長のお考えにも正当な理由があるかとも思われ、空欄にしている専攻長等のお考えも含め、日本語での文書による釈明を求めます。
  3. こうした組織目標が、はたして、大学の自治・学問の自由の見地から、「Self Development」の見地から問題がないかどうかこそが、重大問題です。その検討のためには、すでにこの 間、教員組合などが指摘しているように、昨年度の半年間の試行の結果の、問題点の洗い出し、総括・反省などが示されていることが必要です。昨年度の総括・反省等を早急に文書でお示しいただきたい。
  4. そもそもこうしたシステムを稼動させるためには、一次評価者、二次評価者、そして学長など自らが、自らの評価において、何をどのように行ったのか、率先垂範すべきであります。下部に行動を求めるならば、管理職がまず模範を示すべきであります。そのことが何ら示されることなく、一般教員に評価への参加を求めることは、教員全体の不信感を招くものです。いうまでもなく、説得力ある行動に裏付けられた説明を欠如した上からの強制は、内発的意欲を押さえつけてしまいます。昨年度の総括を率先して提示しないままで、一般教員に評価制度への参加を求める理由を日本語文書でお示しいただきたい。
 一般教員の目標設定の期限は18日となっていますが、上記の諸理由からしても到底期限内に記入することは不可能でしょう。学長・学部長等の目標提示が1ヶ月以上遅れたことからして、教員の目標設定が仮に行われるとしても、一ヶ月以上の余裕が必要でしょう。今回の学長等の組織目標提示から、教員への目標記入を求める文書の提示(連休の真っ只中の5月1日)までの期間の短さ、さらに、連休明けから提出期限までの短さのため、この要望書の回答にも、切迫した期限の設定が必要となります。
 この質問状に対する学長回答を得て、一般教員が考慮する時間が必要であり、上記に関し、5月9日夕方までに回答を求めます。
以上。

「学長回答」



組合員からの声

学長は日本語で


 いよいよ教員評価制度が始動するのか、各教員に「教員評価システム」にログインするためのIDとパスワードが配布された。どのようなことが書いてあるのかと思い、ためしにログインしてみた。そして「学長の目標」ボタンをクリックした。するとストロナク学長の19年度の組織目標が“英語”で表示された。一部、日本語の単語は混じっているものの、基本構文は英語である。
 そういえば、3月の評価システム説明会の冒頭で学長からの話があったが、すべて“英語”であった。このとき配布された説明資料の冒頭の文章「Statement on faculty evaluation」も全文英文である。また4月にはいって開かれた研究院全体会議であったか、学部教授会であったか、その冒頭での  学長からのメッセージもすべて英語であった。
 いつからこうなったのだろう。それともはじめからだったのか。
 学長はすべての学内構成員は、学長の喋る、あるいは書いた“英語”を問題なく理解できると考えているのだろうか。それとも、問題なく理解できるべきである、と考えているのだろうか。TOEFL500点を学生に課している大学の教員は、すべての構成員が学長の英語をすんなり理解すべきである、とでも考えているのだろうか(そのような議論がなされた記憶はない)。
 現実的には、私を含めて、理解するのに困難を覚えている学内構成員も少なくないと思う。少なくとも、日本語でしっかり語ってもらったほうが分かりやすいと思っている人のほうが多いのではないか。
学長は、今回の教員評価制度がすべての学内構成員にとって非常に重要であり、大学の発展のために必要であると信じているなら、日本語を母国語として生きている構成員(それが圧倒的多数である)には、きちっとした日本語でそのことを伝える義務があると私は思う。この問題に限らず、学長が自分の考えをきちっと学内構成員に伝えたいと望むなら、やはり日本語でそのことを伝える必要がある。
一組合員より

以上


教員組合に皆様の声をお寄せください


発行 横浜市立大学教員組合執行委員会


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