Antp
触覚が足に代わってしまったために口から足が出ているように見える.このような表現形はホメオティック遺伝子であるアンテナペディア(antennapedia)が変異して,そのタンパク質が転写制御因子としての機能を失ってしまったためである.
ホメオティック遺伝子の機能はそれぞれの分節の特徴を決定づけることである.そして,それよりも下流にある遺伝子,つまり,ホメオティック遺伝子の発現の有無,量により制御される遺伝子により,分節ごとに様々な構造が形成される.つまり,複数のホメオティック遺伝子から構成されるホメオボックスの発現状態により,発生過程における位置価(前側か後ろ側か)が決定されるのである.人間などの哺乳類はホメオボックスを4種持ち,どれもがショウジョウバエのものと進化的起源が同じである.
上の写真は,もともとは足が生える場所になんらかの修飾がおこり,触覚なるはずであったが,ホメオティック遺伝子であるアンテナペディアの機能が欠損したため,位置価が正常に形成されず,足のままなのである.
引用先:ショウジョウバエのページ
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