***国鉄キワ90+ワ12000***


<実車の説明>

キワ90
 
昭和35年(1960年)、新潟鉄工所製造の貨物気動車(?)。当時の国鉄が地方ローカル線の貨物輸送の近代化のために試作したのがこのキワ90。外観は見ての通りで、2軸貨車に運転台とエンジンを付けたようなものです。しかし、9mにも満たない車体での動力化はスペース的には難しいようで、車軸の位置は不均等の上、ラジエーターは床下ではなく、車体の両側面にあります。妻面のデザインはシンプルそのもの、でもこのスタイルって後の車両でも見かけるものですから、結構参考になったのかもしれません。(単に単純化すると同じデザインになるのか?)
 成績は、あまり芳しくなかったらしく、2両の試作のみで終わっています。1両は、その後に保線用に改造されたとのことです。
 
12000
 
昭和31年から製造された10t積みの小型有蓋車。長軸の2段リンクで、最高速度が75km/hと高くなっています。背も低くワム90000と連結していると、まるでスケールが異なっているようでとても可愛い車両です。


<模型の細部写真と説明>

   模型は、2両共にホビーモデルのキットをディテールアップしたものです。
 キワ90は、少々遊び心を入れて、塗装を旧気動車標準色にしています。これは、とれいん誌(’78−12,No48)に刺激されたものです。結構似合っていると思っているのですが、どうでしょう。
 ワ12000は、比較的ストレートに組んでありますが、標差しやドアーリブなどは交換してあります。今回写真がないので、後日補充します。
 大きさ的にとても似合う2両だと思っています。

 

  両側面の比較写真です。左右は対称ではなく、軸位置も大きくズレているのがわかります。


  側面の主な改造箇所は、
(1)ラジエターのグリルの格子裏のメッシュ
 本当にメッシュがあるかは?です。メッシュはハセガワのモデリングメッシュ正方形というパーツです。
(2)運転室ドアーの取っ手
 似ているドアー取っ手のパーツが見つからないので、なんとロストの標識掛け(ピノチオ製)のパーツを削って作りました。
(3)運転室ドアーのカギの差込口
 少々やりすぎの感もありますが、頭を潰した真鍮線を植え込んで表現してあります。
(4)運転室ドアーの靴ズリ
 ドアーは、別パーツを内側からはめ込むのですが、下の部分を切り取り靴ズリを付けました。
(5)標差しの交換
 プレス表現の標差し類はすべてドレメルで削り、エコーのパーツに置き換えました。
(6)点検ドアーの蝶番とノブの表現
 真鍮線を半田付けして表現しました。
(7)横雨樋
 キット付属の真鍮線ではなく、真鍮帯板で表現してあります。

   床下も結構ディテールアップしてあります。
 エンジン周りの配管、塵こし、コック、ユニオン等を写真とにらめっこでパイピングしてあります。
 ブレーキシューもエコーの貨車用に交換したところ随分とスッキリしました。
 塗装もエンジン、タンク類、機器ボックス、配管とそれぞれ変えてあります。
 ウオームギヤーが見えるのが玉にきず。

   妻面は、ワイパーと標識掛け(共にエコーモデル)を追加。縦樋には取付金具の表現をしてあります。窓下の3つある通気装置のうち、中央は少々出っ張っているのがミソです。
 テールライトは、天賞堂製のパーツに交換し、発光ダイオードによる点灯可能にしました。ヘッドライトも高価な白色の発光ダイオード初めて使用しました。
 室内も運転台や手ブレーキハンドル、仕切板など見える範囲はそれらしく作りました。

 


   連結器周りも追加工作しました。
 解放テコは、エコーモデルの下作用のやつで、タイファンは取り付け台座のあるピノチオ模型の旧型電車のパーツです。
 エアーホースは、まず取り付け台座を真鍮板から作成、くさりも取り付けたので随分と感じが出たと思っています。

 


 屋根もベンチレータはエコー製に交換しました。
 塗装も本当は塗り分ける必要はないのでしょうが、エンドウの製品に触発されて、ベンチレータのみ明るいグレーになっています。