あらすじ
少年は老人が好きだった。自分を海の世界へと導いてくれた老人―サンチャゴが好きだった。サンチャゴは漁師だが、ずっと魚を釣る 事が出来ないでいた。ある日、彼は一人で出漁した。彼は巨大なカジキマグロと四日間にも渡る長期戦の末、カジキマグロを仕留めた。 カジキマグロを船につないで港へ帰ろうとするのだが、そこへ血の匂いを嗅いだサメに狙われ、どんどん食いちぎられてしまう。必死に サメを撃退するサンチャゴだったが、サメはとうとうカジキマグロの巨大な頭まで食い尽くしてしまう。
感想
それこそ、偉人伝とかに登場してきそうな人物だと、ずっと思っていました。ヘミングウェイと言う人は。しかしよくよく見てみると、 なんだかプロ野球とか登場するし、ビールとか飲んでるし、ラジオ・・・ってあれ?この人いつの人?とか思いました。どうやら私の勘違い で、彼は意外と新しい人だったようです。日本だったら太宰治とか、芥川龍之介とかと同じ時代の人だったみたいですね。
この小説、ひたすら事実だけを読んでいくと、爺さんが一人で魚釣りをして、マグロを釣ったと思ったらサメに食われて・・・というお話 なのですが、そのなかから、自然の容赦のなさ、爺さんの勇敢さというものが読み取れるらしいです。私もよくわかりませんが、解説では そんな事かいてありました。
国語の教科書とかなら、そういうのもありでしょうが、私はエンターティメントに飢えた20代の若者。そりゃあ哲学だとか、闘争だとか、 そういうのも興味が無いとは言わないけれど、天下泰平なこの世の中、世は享楽へと堕ちていっているわけで、私はそうそう簡単に逆行 出来ない訳で。つまりは、あんまし面白いとは思われへんかったわ・・・というのが正直な感想でした。
夏目漱石の「こころ」とか、太宰治の「斜陽」とかはまぁなんとなく、その心情というのはわかるかなというところですが(それでも私には
ちょっと難しかったけど)、これは自然の猛威だとか、人間の勇気がどうのこうのとか、そういうところしかわかりません。こういう小説は、
つまりは「試金石」「踏み絵」みたいな存在なのかなと。私はそれで「わかってない人」という烙印を押された・・・のかな。まだまだ、
こういうのはわからんとです。1つわかるのは、爺さんはまだ諦めてなかったと言う事。人生ってそんなもんだと言う事。