ループ


タイトル:ループ
作者:鈴木光司
出版元:角川書店
発行日:1998年1月31日
形式、ページ数:ハードカバー、373ページ
難解度:★★★
ためになる度:★★
感動出来る度:★★
面白さ度:★★★
おすすめ度:★★★

あらすじ

 馨(かおる)は、ある日お台場の超高層マンションにある自宅のパソコンでインターネットをしていたところ、ある不思議な法則を 発見する。それから数年、少年から青年へと成長した馨は、世界を破滅へと導きつつあるガン細胞から父や恋人を救うために、1人 旅に出る。エリオットという科学者を探して…。

感想

 「リング」「らせん」と続いてきた鈴木光司の代表3部作の最終作。正直リングとはほぼなんの関係もないと言って過言ではありません。 リングの世界は、実は…という、まるで夢落ち(実はこの話は夢だった)に近いような話になってしまってます。いわば禁じ手に近い作品。 この作品は、鈴木光司氏の「本当に書きたかったこと」が3部作の中では一番よく書かれています。家族への愛、愛するものを救うための 大冒険といった、勇気やら希望やら、そういうものを前面に押し出した作品です。リングを読んで面白かったという人は、 この作品まで到達しないほうが良いかもしれません。世界観が違いすぎますから。ただし、この作品を1つの作品として捉えた時、それは 愛と勇気と感動の小説となります(笑)。それでも、感動出来る度が低いというのは、まぁ途中に出てくる科学用語やら、ちょっとした背徳行為 なんかが少し引っかかるからですね。完全なる愛の物語にはならないところが、作者の意図するところだったのでしょうか。

戻る