あらすじ
「リング」「らせん」「ループ」それぞれのエピソード集。それぞれから1つずつ、3つのエピソードがある。原作を読んでいないと イマイチわかりにくいので、原作を読んでから読みましょう。
「空に浮かぶ棺」
「らせん」で高野舞が「貞子」を出産するシーン。ビル屋上の排水溝で目覚めた舞は、そこで貞子を出産する。貞子は自力で…。
「レモンハート」
「リング」の貞子が劇団にいたころのエピソード。貞子の美貌に目がくらんだ男たち。うろたえる貞子。貞子の超能力が悲劇を生み、
悲劇は貞子の死後も続くのであった…。
「ハッピー・バースディ」
「ループ」の馨(かおる)のお話。馨の恋人の礼子は、天野博士から恋人の居場所についてのレクチャーを受ける。馨はテクノロジーの
世界の中にいて、そこから礼子を見守っているという。スーパーコンピューターのディスプレイで馨を見つめる礼子。馨は礼子にメッセージ
を伝える―。
感想
「リング」「らせん」「ループ」の三部作を見事読了した者のみが、この本を読んで感動する事を許されるという、少々意地悪な作品。 最初の2つのエピソードはあんまり、というか非常に後味の悪いエピソードなのですが、最後の「ハッピー・バースディ」だけはすがすがしさ を感じる事が出来ます。これこそが鈴木光司の真骨頂というか、本来彼が一番書きたかったことなんですよね。率直な感想ですが、まぁあんまり 読む必要がないというか、私が初期のころ(本を読み始めたころ)に読んだので、その時はまあまあだったのですが、今では少し表現の幼稚 さというか、無理にこじつけて説明してしまおうという強引さを感じてしまいます。氏の若さ、たぎる熱意というのを感じる作品ではあります。