新しい歌をうたえ


タイトル:新しい歌をうたえ
作者:鈴木光司
出版元:新潮社
発行日:1997年9月20日
形式、ページ数:ハードカバー、240ページ
難解度:★★
ためになる度:★★
感動出来る度:★★
面白さ度:★★
おすすめ度:★★★

あらすじ

 作家、鈴木光司氏のエッセイ。氏の生い立ち、小説との出会い、趣味について、家族との出会い、若者に対してなど、自分の生活やら 言いたい事やらを自由に言いまくった作品。氏の人生観、その多彩すぎる趣味など、羨ましい面、共感できる面、また彼の個性が非常に 豊かに表現されている。

感想

 鈴木光司という人の人生観は、私は結構好きで、私の人生観ともかなりかぶるところがあります。誰もがこんな人生を生きたいかと言えば、 必ずしもそうとは限りませんが、彼は非常に活動的で、愛に満ちた人生を歩んでいます。彼は「兼業主夫」を長くしていて、子供は彼に 非常によくなついているようです。女の子2人で、多分彼は男の子も欲しかったんだろうと思われ、娘達に男の子のように、色んなことを させています。彼自身がその両親から冒険に満ちた幼少時代を与えられ、それが彼のアイデンティティに深く影響したんだろうなと思われ ます。

 正直なところ、このエッセイを読む必要があるかないかと言われれば、そうそう必要ないかもしれません。なんら目新しいものはなくて、 そのくらいなら誰でもわかっている事だろう?と思うようなエッセイです。ある1つの価値観の典型のような価値観であって、知識人らしい 捻ったようなところもなく、含蓄の深さをうかがえるようなところもありません。しかし、そんな素人めいたエッセイでも、というかだから こその良さがあるのかなとも思う訳です。

 彼は若くて、少々行き過ぎた、またいささか幼稚な面もあるわけですが、それこそが情緒豊かな彼らしさですね。基本的に健全な思考の 人なので、子供にも安心(?)です。

戻る