フレディvsジェーソン


タイトル:フレディvsジェーソン
作者:スティーブン・ハンド
出版元:竹書房文庫
発行日:2003年10月23日
形式、ページ数:文庫、419ページ
難解度:★
ためになる度:★
感動出来る度:★★
面白さ度:★★
おすすめ度:★★

あらすじ

 殺人鬼フレディの惨劇から10年、エルム街の人々は平穏な日々を送っていた。しかしそんな平穏な日々送る市民を見て、耐え切れない思い を地獄の底から抱き続けるフレディ。フレディは同じく地獄の殺人鬼、ジェーソンの存在を知り、彼を召還する。人々の夢の中で悪夢を 生み出すフレディ、現実の世界で殺戮を繰り返すジェーソン。2人の役割は見事に分業されていたかに見えたが、次第にジェーソンが暴走 をはじめ、フレディの楽しみを奪われてしまう。

感想

 フレディVSジェーソンというのは、ちょっと前に映画になっていて、某カントクの「こち○自腹じゃ」というコーナーで紹介されていた ことを覚えています。それに対して興味を持っていたので、この本を手にとったとき「これは面白そうだ」と即購入を決意。で、読んでみたら… う〜ん。。。。。。大体、アメリカの最近の小説なりエッセイなり研究論文なりを読んでみると、なるほど文化の違いを痛感してしまう のですが、この小説を読んでみても同じでした。正直ついていけない。

 内容の無茶苦茶さ加減はもう折込済みなのですが、それでもちょっと無茶苦茶すぎ。もっとフレディやらジェーソンやらの、沈殿したヘドロ のような深い深い怨念の部分を、もっと丁寧に描いて欲しかった。まぁこの辺りは、映画の脚本の焼き直しである小説には望むべくもない ことなのかもしれませんが、とにかくこの辺が少し残念でした。

 実は、フレディもジェーソンもプロレスラーとして存在します。プロレスのキャラクターですね。しかし残念な事にどちらも成功しません でした。インディ団体ではそれなりの成功を収めたのですが、メジャーにあがる事ができませんでした。映画ではメジャーでも、あまりにも ぶっ飛んだキャラだったためか、プロレスでは成功する事ができませんでした。映画では、大成功を収めたことはあまりにも有名ですが。

 今回はおすすめ度が低めですが、やっぱりこの作品、あんまり見ないほうが良いです。こういう風に書いてしまうとあれですが、正直 殺戮の加減が酷すぎ、精神衛生上よろしくありません。そういうことをあまり気にしなくて良い大人ならいいかといえば、大人からしたら つまらなすぎです。正直「ハァ、、、」という感想しかありませんでした。アメリカ映画に食傷している私だから、こんな感想になったの かもしれませんが、繊細さのかけらもない、そんな作品に見えました。教訓となるものがなさすぎ、更に良くも悪くも昨今のアメリカ映画の お決まりパターンの連続で、最初から「あ〜あ〜」とため息でした。

 ただし、殺戮だいすきな人にはオススメかもしれません。最近のアメリカ映画だいすきな人には、アメリカムードたっぷりのこの作品は、 それはそれで面白いのかも。。。乙一氏の繊細な作品を読んだあと(あれすらも繊細すぎるとは言い切れませんが)なので、ちょっと気に障った ところはあったのかもしれません。最後に、この作品は450ページを超える長編ですが、一気に読みきれました。話が単純(予想できるし) なので、もう飛び飛びで快速読みしてしまいましたとさ。

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