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・横溝正史<長編小説名作全集16> ・講談社 ・昭和25年10月10発行 ・定価100円 |
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・傑作長篇小説全集5「横溝正史集」 ・講談社 ・「八つ墓村」、「犬神家の一族」収録 ・定価150円 ・昭和26年5月10日 |
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・傑作長篇小説全集14「横溝正史」 ・講談社 ・「女王蜂」収録 ・昭和27年9月30日 |
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・幽霊男 ・講談社 ・昭和29年10月15日第1刷 |
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・江戸川乱歩、横溝正史集 <現代長編小説全集29> ・「悪魔の手毬唄」収録 ・講談社 ・昭和34年6月22日 |
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・「悪魔の手毬唄」 ・昭和34年3月5日第3刷(昭和34年1月5日第一刷) |
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・現代推理小説体系4 ・講談社刊 ・昭和47年6月8日 ・「本陣殺人事件」、「蝶々殺人事件」、「獄門島」、「私の推理小説雑感」収録 |
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・探偵小説五十年(復刻版) ・昭和52年8月29日第1刷 ・講談社刊 |
| 平成8年3月20日第1刷 | ||
| 髑 髏 検 校 |
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・収録作 神変稲妻車 |
| 昭和30年7月30日第1刷 装幀:中島侃 |
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| 獄 門 島 |
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| 昭和31年2月15日 装幀:阿部龍応 |
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| 幽 霊 男 |
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| 昭和33年4月10日第1刷 装幀:伊藤明 |
昭和38年6月25日第7刷 装幀:高沢圭一 |
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| 吸 血 蛾 |
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| 昭和35年6月20日第1刷 装幀:池田仙三郎 |
昭和38年6月25日第3刷 装幀:吉田幸子 |
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| 女 王 蜂 |
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| 1 | 昭和40年4月18日第1刷 | 収録作品 | 6 | 昭和40年6月18日第1刷 | 収録作品 |
| 春 宵 と ん と ん と ん |
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春宵とんとんとん 風流女相撲 地獄の花嫁 うかれ坊主 まぼろし小町 敵討走馬燈 七人比丘尼 いなり娘 猫と女行者 春色眉かくし |
団 十 郎 び い き |
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団十郎びいき 風流六歌仙 怪談閨の鴛鴦 括り猿の秘密 銀の簪 夢の浮橋 藁人形 夜毎くる男 本所七不思議 |
| 2 | 昭和40年4月18日第1刷 | 収録作品 | 7 | 昭和40年7月18日第1刷 | 収録作品 |
| く ら や み 婿 |
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くらやみ婿 好色いもり酒 お銀狂乱 女難剣難 双葉将棋 蛍屋敷 佐七の青春 三河万歳 唖娘 生きている自来也 |
捕 物 三 つ 巴 |
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捕物三つ巴 黒蝶呪縛 鳥追人形 幽霊姉妹 ふたり市子 白羽の矢 怪談五色猫 お時計献上 凧のゆくえ 鶴の千番 |
| 3 | 昭和40年5月18日第1刷 | 収録作品 | 8 | 昭和40年7月18日第1刷 | 収録作品 |
| 水 芸 三 姉 妹 |
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水芸三姉妹 謎の百人一首 若衆かつら きつねの宗丹 敵討人形噺 武者人形の首 くらげ大尽 黄色の折鶴 二枚短冊 呪いの畳針 |
蛇 使 い 浪 人 |
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蛇使い浪人 戯作地獄 女易者 日本左衛門 たぬき女郎 振袖幻之丞 幽霊の見世物 妖犬伝 各兵衛獅子 妖説色比丘尼 |
| 4 | 昭和40年5月18日第1刷 | 収録作品 | 9 | 昭和40年8月18日第1刷 | 収録作品 |
| 女 刺 青 師 |
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女刺青師 春姿七福神 石見銀山 狸の長兵衛 音羽の猫 五つ目の鐘馗 どくろ祝言 八つ目鰻 雪女郎 花見の仇討 |
日 蝕 御 殿 |
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日蝕御殿 緋鹿の子娘 身代わり千之丞 離魂病 ふたり後家 たぬき汁 河童の捕物 羽子板娘 歎きの遊女 妙法丸 |
| 5 | 昭和40年6月18日第1刷 | 収録作品 | 10 | 昭和40年8月18日第1刷 | 収録作品 |
| 遠 眼 鏡 の 殿 様 |
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遠眼鏡の殿様 まぼろし役者 恋の通し矢 色八卦 ほおずき大尽 かんざし籤 稚児地蔵 舟幽霊 蝶合戦 狸御殿 |
鼓 狂 言 |
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鼓狂言 吉様まいる 福笑いの夜 化物屋敷 人魚の彫物 蛇性の肌 狸ばやし 丑の時参り 花見の仮面 お玉が池 |
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| 1 | 昭和46年8月10日第2刷 | 収録作品 | 6 | 昭和45年4月20日第1刷 | 収録作品 | ||
| 真 珠 郎 |
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広告人形、犯罪を猟る男 ネクタイ綺譚、 あ・てる・てえる・ふいるむ、 飾窓の中の恋人、角男、 断髪流行、面影双紙、 鬼火、蔵の中、 かいやぐら物語、 貝殻館綺譚、蝋人、マスク 昭和45年9月20日第1刷 |
幽 霊 男 |
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女王蜂 | ||
| 2 | 昭和46年8月10日第2刷 | 収録作品 | 7 | 昭和46年4月10日第2刷 | 収録作品 | ||
| 仮 面 劇 場 |
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蜘蛛と百合 舌 夜光虫 薔薇と欝金香 孔雀屏風 昭和45年10月20日第1刷 |
悪 魔 が 来 り て 笛 を 吹 く |
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黒猫亭事件 車井戸はなぜ軋る 昭和45年5月20日第1刷 |
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| 3 | 昭和46年8月10日第3刷 | 収録作品 | 8 | 昭和46年8月10日第3刷 | 収録作品 | ||
| 獄 門 島 |
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本陣殺人事件 神楽太夫 靨 探偵小説 女怪 昭和45年3月20日第1刷 |
悪 魔 の 手 毬 唄 |
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百日紅の下にて 湖泥 蜃気楼島の情熱 昭和45年6月20日第1刷 |
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| 4 |
昭和46年8月10日第4刷 | 収録作品 | 9 | 昭和46年4月10日第2刷 | 収録作品 | ||
| 犬 神 家 の 一 族 |
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蝶々殺人事件 昭和45年2月20日第1刷 |
三 つ 首 塔 |
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悪魔の寵児 昭和45年7月20日第1刷 |
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| 5 | 昭和45年1月20日第1刷 | 収録作品 | 10 | 昭和45年8月20日第1刷 | 収録作品 | ||
| 八 つ 墓 村 |
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鴉 トランプ台上の首 |
白 と 黒 |
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悪魔の降誕祭 |
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| 昭和46年3月20日第1刷 | 収録作品 | 昭和46年3月20日第1刷 | 収録作品 | ||
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羽子板娘 嘆きの遊女 音羽の猫 螢屋敷 佐七の青春 坊主斬り貞宗 猫姫様 水芸三姉妹 怪談閨の鴛鴦 緋鹿の子娘 七人比丘尼 冠婚葬祭 妙法丸 |
未掲載 | |||
| 昭和46年4月20日第1刷 | 収録作品 | 収録作品 | |||
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屠蘇機嫌女夫捕物 笑い茸 開かずの間 呪いの畳針 遠眼鏡の殿様 風流女相撲 石見銀山 くらやみ婿 幽霊姉妹 ふたり後家 稚児地蔵 清姫の帯 猫と女行者 |
未掲載 | |||
| 昭和46年5月20日第1刷 | 収録作品 | 収録作品 | |||
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日蝕御殿 春色眉かくし 雛の呪い 神隠しにあった女 花見の仇討ち 緋牡丹狂女 妖犬伝 離魂病 雷の宿 三日月おせん 女易者 狸の長兵衛 万引き娘 |
未掲載 | |||
| 昭和46年6月20日第1刷 | 収録作品 | 収録作品 | |||
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恩愛の凧 春宵とんとんとん 艶説遠眼鏡 蝶合戦 武者人形の首 まぼろし役者 蝙蝠屋敷 恋の通し矢 たぬき汁 黒蝶呪縛 河童の捕物 くらげ大尽 雪達磨の怪 |
未掲載 | |||
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| 1 | 昭和50年5月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 真 珠 郎 |
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真珠郎はどこにいる。 それはある山国の湖畔における、森沈たる真夜中のこと。その柳の樹のしたに、眼もあやに飛び交う無数の螢火につつまれて、蹌踉として立った真珠郎のすがたを垣間見たのである。たったいま、湖水の底から這い出して来たもののように、全身ビッショリと水に濡れていた。そして、柳の樹に斜めに支えた体は、まるで瘧(おこり)を病む者のようにはげしく顫えていた。(本文中より抜粋) |
・恐ろしき四月馬鹿 ・丘の三軒家 ・悲しき郵便屋 ・山名耕作の不思議な生活 ・川越雄作の不思議な生活 ・芙蓉屋敷の秘密 ・広告人形 ・飾窓の中の恋人 ・犯罪を猟る男 ・断髪流行 ・ネクタイ綺譚 ・あ・てる・てえる・ふいるむ ・角男 ・真珠郎 |
| 2 | 昭和50年6月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 白 蝋 変 化 |
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ガラス窓をひらいて、脱衣場のカーテンの間から、そっと浴槽の中を覗きこんだ鴨打博士は、その途端、ぎょっとしたようにそこへ立ちすくんでしまった。白いタイル張りの浴槽の縁に、ぐったりと頭をもたせかけた千夜子の、真白なからだが人魚のようにそこに浮いていた。象牙のような艶やかな乳房の上に、ぽっちりと、赤い斑点があって、浴槽の湯がまっかに染まっているのである。(本文中より抜粋) | ・白蝋変化 ・双生児 ・丹夫人の化粧台 ・面影双紙 ・鬼火 ・蔵の中 ・かいやぐら物語 ・貝殻館綺譚 ・蝋人 ・面(マスク) ・舌 |
| 3 | 昭和50年6月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 夜 光 虫 |
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この座敷牢の中で、ひそかにその絵姿を写しとっては、押し絵の本人にめぐりあわん日を神に祈念しているのである。乳母の言葉にはげまされて、唖少女はしずかに炬燵の中からすり抜けると、端然と経机のまえに坐って筆をとった。経机のうえに、ひろげられた紙のうえに、白魚のような指が妖しく躍って、見憶えのある細い線画きの絵が描かれていく。(本文中より抜粋) ※少女が右手に持っているのは絵筆だったんですね。キセルだとずっと思っていました。 |
・夜光虫 ・蜘蛛と百合 ・首吊船 ・薔薇と鬱金香 ・焙烙の刑 ・三十の顔を持った男 ・広告面の女 ・白蝋少年 |
| 4 | 昭和50年4月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 仮 面 劇 場 |
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由利先生はわきの下からびっしょりと、気味悪い汗のふき出すのを感じていた。話相手の手をとって、それを自分の唇にあて、相手の言っていることを読む。「琴絵。おれをどこへつれていくのだ」、「どこでもいいわ、逃げましょう」そうして喋舌っているあいだじゅう、琴絵は虹之助の手をとって、自分の唇を読ませている。片っ方は盲聾唖の美少年、片っ方は狂える美少女、しかも二人は瓜二つといっていいほど、似かよった面影の持ち主だった。(本文中より抜粋) |
・一週間 ・悪魔の設計図 ・双仮面 ・孔雀屏風 ・仮面劇場 |
| 5 | 昭和50年3月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 本 陣 殺 人 事 件 |
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先ず最初に彼の眼についたのは琴である。黒塗り金蒔絵のあの琴は、まるで死人の霊を弔うように、克子の枕元においてあった。しかも誰かが血にまみれた指でその琴を弾いたように十二の琴の糸の、ちょうど弾く部分にあたるところに、つぅっと血の筋が走っていた。あとの一本はぷっつり切れて、くるくると端の方に巻いていたからである。金屏風のうえにはべったりと、まだ乾ききらぬ血の指跡がついているのだが、なんとその指は三本しかなかった。(本文中より抜粋) | ・神楽太夫 ・本陣殺人事件 ・靨 ・蝶々殺人事件 ・明治の殺人 ・かめれおん |
| 6 | 昭和50年1月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 獄 門 島 |
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花子は自分のしめていた帯で、膝のあたりをしばられ、帯のいったんは美しい錦蛇のように、千光寺自慢の梅の古木の枝にからみつき、結びついている。彼女は眼をひらいている。くわっと大きくひらいている。提灯の光を受けて、きらきらかがやくその瞳が、さかさにじっと一同を凝視している。どこかできぬを裂くような、けたたましい鳥の声が、暗闇の恐ろしさをつんざいた。そのとたん、さかさに吊るされた花子のからだがゆさゆさ揺れて、がっくり解けた黒髪のさきが、からす蛇のように地をのたくった。(本文中より抜粋) | ・女写真師 ・消すな蝋燭 ・蝙蝠と蛞蝓 ・探偵小説 ・黒猫亭事件 ・獄門島・ |
| 7 | 昭和50年1月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| び っ く り 箱 殺 人 事 件 |
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エピミシュースの石丸君がついにパンドーラの匣に手をかけた。蓋をひらいた。そして、そのまままえへのめったかと思うと、二三度、全身をもって痙攣していたが、それきりぐったり匣にもたれたまま動かなくなった。エピミシュースの石丸啓助君の胸には、ぐさっと短刀が突っ立っている。短刀の柄には螺旋型の強いスプリングがついて、そのスプリングはパンドーラの匣のなかへつづいている。即ち、石丸啓助君は、びっくり箱のなかから飛出した短剣によって、見事心臓をつらぬかれて死んでいるのであった。(本文中より抜粋) | ・夜歩く ・びっくり箱殺人事件 |
| 8 | 昭和49年11月20日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 八 つ 墓 村 |
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「あんなところにいやあがる!」割れ鐘のような声が私たちの耳朶をうった。ギョッとして、ふりかえるとそこに立っているのは博労の吉蔵だった。吉蔵は片手に松明、片手に犬殺し棒をひっさげて、洞窟の入り口からのっしのっしとちかづいてくる。松明の油煙が濛々と洞窟の天井をこがし、パチパチと松の皮がはじけてとび散る火の粉を、全身にあびてちかづいてくる吉蔵の形相は、地獄の鬼よりも物凄かった。(本文中より抜粋) | ・八つ墓村 ・車井戸はなぜ軋る ・泣虫小僧 |
| 9 | 昭和49年12月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 女 が 見 て い た |
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香典かなにかであろうと、西沢は気にもとめずに封を切ったが、なかから出て来たのは紙幣ではなく、粗末な一枚の便箋だった。「奥様を殺したのは、旦那様ではありません。わたしたちがよく見ていました。三人の女より」真紅なターバンの女、黒いつやのある外套をきた女、ラクダ色のオーヴァを着た女。「女をさがしてもらいたいんだ。三人の女を……。(本文中より抜粋) ※上から伸びる白いものは首吊り用の紐かと思いきや、左端の女の吸う煙草の煙だったことが判明。 |
・女が見ていた ・生ける人形 ・女怪 ・百日紅の下にて ・鴉 |
| 10 | 昭和49年11月20日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 犬 神 家 の 一 族 |
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モーター・ボートをかくしてしまうと、佐智ははじめてほっとしたように、額の汗を拭いながら、ボートの底に昏々として睡りこけている珠世の寝顔に眼をやった。さっきクロロフォルムをかがされたとき、少しもがいた痕跡が乱れた髪や、ひそめた眉のあたりに残っているが、それさえも、彼女の美しさを傷つけるものではなかった。少し汗ばんだ頬のうえに蘆の間をもれる陽の光が、金色の斑をおどらせている。(本文中より抜粋) | ・犬神家の一族 ・湖泥 ・花園の悪魔 ・支那扇の女 |
| 11 | 昭和50年5月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 女 王 蜂 |
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琴絵はいつも、唐風の元禄袖を裾長に着ている。帯も江戸時代初期のもののような細いのを三重にまいて、その結び目をかたちよく前横にたらしている。髪はおどろくほど長く黒く、それをふっさりとうしろにたらして、さきのほうを白紙でむすんでいる。大道寺家の唐風の一室で、ほのぐらい蘭燈のもと、琴絵が月琴をいだいてかきならす姿を見たとき、だれしも桃源郷に遊ぶおもいが、しないではいられなかったであろう。(本文中より抜粋) | ・女王蜂 ・蜃気楼島の情熱 ・首 |
| 12 | 昭和50年3月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 悪 魔 が 来 り て 笛 を 吹 く |
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じっとりと汗ばんだ東太郎の左の肩に、くっきりとうかびあがっているのはまぎれもなく火焔太鼓…。「椿子爵が手帳のなかに、悪魔の紋章と書きしるしておいたのは、この痣のことだったんです」。「金田一先生、なぜ『悪魔が来りて笛を吹く』を誰かに吹いてもらわなかったのですか」東太郎はフルートを口にあてると、あの恐ろしい曲を吹奏しはじめた。金田一耕助は真赤に焼けた鉄串を、脳天からぶちこまれたようなショックをかんじた。東太郎は黄金のフルートを口に当てたまま、朽ち木を倒すように床に倒れた。(本文中より抜粋) | ・悪魔が来りて笛を吹く ・廃園の鬼 ・幽霊座 |
| 13 | 昭和49年12月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 三 つ 首 塔 |
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男は懐中電灯の灯を消すと、暗がりのなかでいきなり私を抱きすくめた。救いはなかなかやってこなかった。生きてふたたびここから出られないかもしれないという棄て鉢な気分と、地底の暗闇という異常な環境が、人間なみの羞恥やたしなみをむしりとってしまったのだ。生きているうちに、たがいの愛情の泉を汲みつくしょうと、暗闇のなかで、二匹の飢えた野獣のようにからみあってはなれなかった。(本文中より抜粋) | ・幽霊男 ・三つ首塔 |
| 14 | 昭和50年2月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 悪 魔 の 手 毬 唄 |
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泰子のからだはほとんどすっかり滝壷の中にしずんでいる。滝壷の水のうごきにつれて、彼女のからだをくるんでいる浴衣の袖や裾がひらひらゆれている。泰子の顔は大きな漏斗のためにほとんど見えない。その漏斗からあふれる水が、幾筋もの流れとなってガラスのふちをつたったのち、泰子の顔にふりそそぐ。その漏斗の上方、腰かけ岩のうえの三升枡に落下する滝の水は、そこでこまかい水滴となってみだれとび、朝日をななめにうけて、暗い洞窟のような滝壷のおくに、美しい七色の虹をつくっている。(本文中より抜粋) | ・悪魔の手毬唄 ・トランプ台上の首 |
| 15 | 昭和50年4月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 悪 魔 の 寵 児 |
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懐中電灯の光芒のなかに、土色をした風間美樹子の生き人形がうきあがっている。三太は一呼吸、二呼吸、臍下丹田に力をこめたのち、やがて七つ道具のひとつをふるって、はっしとばかりに生き人形のおもてをなぐった。生き人形はがらがらと音を立てて、その顔面から蝋のかけらを散らしたが、さてそのあとに三太がみたものは…。それがだれであるにもせよ、蝋人形のなかには、たしかに人間が封じこまれているのであった。(本文中より抜粋) | ・貸しボート13号 ・悪魔の降誕祭 ・悪魔の寵児 |
| 16 | 昭和50年2月22日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 白 と 黒 |
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根津はちらと金田一耕助のほうへ目を走らせた。苦痛にゆがんだ顔ながら、血の気がかすかにのぼってきたのは、なにかかれを、しゅう恥感におとしいれるようなものがそこにあったのだろう。「マダムは一糸まとわぬ全裸で、仰向けにベッドのうえに横たわっていたのです」根津は不快なものでも吐き出すような早口で、「マダムの首にはナイロンの靴下がまきついていました。マダムの股はひらいてましたが……」(本文中より抜粋) | ・白と黒 ・香水心中 |
| 17 | 昭和49年11月20日第1刷 | あらすじ | 収録作品 |
| 仮 面 舞 踏 会 |
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「桜の沢のとっつきまで、引き返したとき、左の方から女の悲鳴みたいなものがきこえてきました。反射的にそのほうへ眼をやったとき、そのカーテンに恐ろしい影が映っていたんです。男が女を抱きしめていました。女はそうとう抵抗しているようでした。女はパジャマ姿のようでした。とうとう女が仰向けにおしころがされ、男がそのうえにのしかかるように体を伏せていったところで、影絵はカーテンの外へはみ出してしまいました。……それからあとはシーンと静まりかえったのです」(本文中より抜粋) | ・仮面舞踏会 |
| 18 | 昭和50年7月30日第1刷 | あらすじ | 主な内容 |
| 探 偵 小 説 昔 話 |
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故森下雨村、江戸川乱歩、大下宇陀児、小栗虫太郎、木々高太郎らの数々の思い出を軽快なタッチでつづる探偵小説昔話=B「本陣殺人事件」「蝶々殺人事件」のコンテ、最近発見された昭和二十一年度の日記を一挙同時収録!五十年の作家生活における探偵小説への情熱、トリックの裏話等、昭和十年から現在にわたり、雑誌、新聞等に掲載された未収録エッセイを網羅した横溝ファン必読の随筆集。 | ・探偵小説昔話 ・槿槿先生夢物語 ・あとがき集 ・対談 ・桜日記 ・年譜・目録 |
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| 1 | 昭和51年3月22日第2刷 | あらすじ |
| 仮 面 舞 踏 会 |
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(昭和51年2月20日初版) 定価690円 |
| 2 | 昭和51年9月20日第1刷 | あらすじ |
| 犬 神 家 の 一 族 |
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「佐清、その仮面を半分めくってみせておやり」佐清の震える指があごへかかった。まるで顔の皮をひんむくように。ペロリとあごから仮面がまくれあがっていく・・・。「あそこなんです。あそこに恐ろしいものが・・・」金田一耕助の眼前に広い、みごとな菊畑が現われた。その菊畑のみごとさには、さしも無風流な金田一耕助も思わず眼をみはらずにいられなかった。(本文中より抜粋) 定価600円 |
| 3 | 昭和52年3月15日第1刷 | あらすじ |
| 悪 魔 の 手 毬 唄 |
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定価690円 |
| 4 | 昭和52年4月30日第1刷 | あらすじ |
| 本 陣 殺 人 事 件 ・ 三 つ 首 塔 |
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一柳家ほどの家柄で跡継ぎの婚礼となれば、お婿さんは麻かみしも、花嫁は白むくのうちかけというのがふつうで・・・。「ねえ、おじさま、ネコってほんとうに死ぬと化けるの?」鈴子はいよいよはげしく泣きだした。「だって、玉かわいそうだったんですもの。お箱の中へ入れて、押し入れの中へかくしておいたの。三ぶちゃん、死んだネコ、いつまでもおいとくと化けて出るだの、何かよくないことがおこるのって・・・」(本文中より抜粋) 定価690円 |
| 5 | 昭和52年6月20日第1刷 | あらすじ |
| 悪 魔 が 来 り て 笛 を 吹 く |
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泣いているあき子の肉付きのいい肩が大きく長襦袢から露出している。警部が「うつぼかずら」という食虫植物の袋のひとつに指をつっこんでつまみだしたのは大きなダイヤをちりばめた金の指輪だった。「警部さん、いったい誰がこの死体を発見したんですか」、「野犬ですよ。むこうの雑草のなかに埋もれていたのを、野犬がひっぱり出して、肉をくらっているところを、とおりがかりのものが発見したんです」。(本文中より抜粋) 定価690円 |
| 6 | 昭和52年7月15日第1刷 | あらすじ |
| 獄 門 島 |
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| 7 | 昭和52年8月20日第1刷 | あらすじ |
| 八 つ 墓 村 |
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その男は詰襟の洋服を着て、脚に脚絆をまき草鞋をはいて、白鉢巻きをしていた。そしてその鉢巻きには点けっぱなしにした棒型の懐中電燈二本、角のように結びつけ、胸にはこれまた点けっぱなしにしたナショナル懐中電燈、まるで丑の刻参りの鏡のようにぶらさげ、洋服のうえから締めた兵児帯には、日本刀をぶちこみ、片手に猟銃をかかえていた・・・これが要蔵であった。(本文中より抜粋) 定価690円 |
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| 昭和51年4月16日第1刷 | S T O R Y | |
| 大 迷 宮 |
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世界の大サーカス王鬼丸太郎がアメリカから帰国直後行方不明となった。彼が持ちかえったと噂される大金塊はどこに?それをめぐって弟で腹黒い鬼丸博士や怪獣男爵と称せられる人物、どくろ男といわれる異形の人物が暗躍する。そこへ名探偵金田一耕助が登場して意外な解決を見る。 (表紙裏梗概より) |
| 昭和51年4月16日第1刷 | S T O R Y | |
| 金 色 の 魔 術 師 |
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金色の服とシルクハットの街頭魔術師が不気味に予言したとおり、少年少女が次々と姿を消す事件が起こる! 魔術師は気の狂った邪教の教祖赤星博士に似ているとも言われるが・・・・・。はたして、その意図と犯人の正体は何か?この謎を追って名探偵金田一耕助が活躍をはじめた。(表紙裏梗概より) |
| 昭和51年5月16日第1刷 | S T O R Y | |
| 大 宝 窟 |
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宝石王古家氏、神埼理学博士、少女月丘ひとみ三人の死亡広告が新聞に出た。あきらかに、いやがらせである。その目的は?依頼主は?三人の関係は?事件記者三津木俊助と御子柴少年が動き出した。が、あやしい青髪の男、怪盗白蝋仮面が出没して事件は紛糾に紛糾を重ねる。(表紙裏梗概より) |
| 昭和47年7月12日 第1刷 | 少年少女講談社文庫 | |
| 金 色 の 魔 術 師 |
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