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その昔、世の中を暴力と権力が支配し、飢餓、病気が氾濫し、弱者にとっては生そのものに意味がない時代がありました。 生きられなければ死しかありません。 キリストや仏陀は物理的に死んでも精神的に生きる境地を説いて、生の意味を示しました。 キリストや仏陀を、神や仏でなくあくまで人として考えたら、優秀な精神科の医師であり、心理学者だった様な気がします。 しかられるかも知れませんが、客観的に考えれば、主も神も仏もみんな人間が作り上げた思想です。 ただこの思想は、人のこころを救うという壮大な善意の上に作られた思想です。 どうすれば人を救えるかを真剣に考え、最良の方法を見出して説いたのだと思います。 飽食の現代社会においても、精神的に追いつめられればこころの病に陥ってしまいます。 餓え、病気、弾圧、戦争、恐怖の横行するその時代にフロイトのいう無意識精神部分に障害を持つ人は数多くいたでしょう。 心の障害を取り除く事によって救われたのです。 心理学者フロイトがその時代に生まれ、人を救う壮大な理想を持ち、こころの障害を取り除く治療法を真剣に考えたらキリストや仏陀と同じようなことを考えたかも知れません。 フロイトより一世代若かったユングはさらに踏み込んで、超常現象をも肯定しています。 人を救う事を突き詰めた結果、大衆が理解し得ない未知の能力を身に付けやがては人間を超えてしまった、と考えられないでしょうか。 近代科学は、物質現象の観察から正否の結論を出します。なるべく例外を排除します。 しかし例外は確実にあります。近代科学で説明できない超常の世界も無いとは言えないと思います。 近代医学は悪い個所を見つけてそこを集中的に治療しますが、心身全体が関わっているかもしれないのです。 体全体を支配する見えない糸が、心理や精神から見えてくると言う事は有り得る事と思います。 キリストや仏陀をあくまで人間として捉えたら、苦しむ人々を救うことを真剣に考える心理学者だったのかもしれません。 そんな底の浅いものではない、・・・とお叱りの方、未熟者の浅知恵をお許し下さい。 ⇒NEXT[万葉集の二重構造] |