万葉集の二重構造

Pousse Cafe 7

万葉集に書かれた和歌には、もう一つの意味がある・・・と言っている韓国の文学者がいます。

和歌は漢詩風に漢字だけで書かれています。

後の時代の人は、こう詠むのだろうと想像しながら57577調で詠んでいるのです。

表の意味は、“恋しい人よ”と言う意味の歌も、漢字をそのまま古い韓国式発音で読むと全く別の政治的な意味、“あいつに気を付けろ”になると言うのです。

その時代、かなやハングルと言った表音文字がない時代です。

同じ発音をする漢字に当てはめて文章を作っていました。

これを吏読(イドウ)というのだそうです。

従って、漢字で書かれた歌を見ると、音で意味を解釈すれば、日本式発音で詠む場合と、韓国式発音で詠む場合とで違う解釈ができる訳です。

その時代、大和朝廷を中心とした中央政権には、朝鮮百済からの渡来人が大勢いました。まだ朝鮮の言葉は残っていたと思われます。

その言葉を利用して、恋の歌に隠れた二重構造の和歌を詠んだ可能性はあり得ると思います。

後の天智天皇、中大兄皇子の歌です。ライバルは弟で後の天武天皇、大海人皇子です。



          渡津海乃 豊旗雲尓 伊理比弥之 今夜乃月夜 清明己曾

詠み方:わたつみの とよはたぐもに いりひさし こよいのつくよ さやけかりこそ

意 味:大海原の 豊旗雲に 入り日がさしている。 今夜の月はさやかに照って欲しいものだ。

これを韓国式発音で詠むと



  詠み方:バダチミネ  ドンエギウニ  イリビネジ  イジャヤネドグヤ  マルパクコジュ

意 味:海人動く。同盟傾きしに 伊理、切り出せ。今こそ、我頂き、 突き刺さむ

大 意:海人(大海人皇子)が動き出した。同盟は崩れたので、入鹿一族を切り倒し、
私が頂点に立とう。

・・・・となってしまいます。

次は倭大后(やまとのおおきみ)、天智天皇の奥さんの歌です。

天智天皇が急病死した直後の歌です。



          青旗乃 木旗能上乎 賀欲布跡羽 目尓者雖視 直尓不相香裳

詠み方:あをはたの こはたのうへを かよふとは 目には見れども ただに逢わぬかも

意 味:山科の木幡のあたりを御霊は通っておられると目には見えるけれど、
もはや直かに天皇にお会いできなくなってしまった。

これを韓国語式発音で詠むと



  詠み方:ゴラギネ ナムギヌンウベオ ガヨブトウバ メイジャスイシ ジョギブルサンコモ

意 味:「青がそいつだ!」 といい残すお上を拝し 駕輿引き留めて 担がせたらすぐ亡くなられた。
誠に不憫である。



青(大海人)にやられた!と言って天皇は亡くなった。・・・・・となるそうです。病死が暗殺になってしまいます。

真偽は別として、日本語と韓国語の二重構造は有り得る事と思います。

作者は、日本語には語源が不明な言葉がたくさんあり、韓国語で解釈できるとしています。



   かっぽれ、かっぽれ、あまちゃでかっぽれ  :

慶尚道方言 ガボレイ ガボレイ アマ チャッディ ガボレイ。

行きな、行きな! 女はもう満員だよ。あっちへ行きな。
遊郭で交わされた言葉の様です。



   おふくろ : オボ(親) グロ(懐かしい)

泥棒 : ドル(盗る) ボ(人)

韓国女流文学人 李 寧煕(イ ヨンヒ)さんの本です。⇒NEXT[歴史の必然]





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