おだてるか、しごくか。

Pousse Cafe 10

1990年にフレンチ・パラドックスというのがありました。

同じ肉食中心のアメリカ人とフランス人。心臓病による死亡率がフランス人の方が圧倒的に低いのです。

原因はワイン。それも赤ワイン。…と報道されてアメリカ人はショック。

アメリカにおけるワインの消費量が急速に伸びました。

タンニンに含まれる成分が血管を丈夫にし、悪玉コレステロールを分解するというのです。

また、最近は活性酸素の働きを押さえるポリフェノールという成分が注目されています。

時期が来ると自ら死んでいく細胞は、活性酸素が作用している…と聞いた事があります。

ポリフェノールはその働きを押さえるそうで、赤ワインに多く含まれているそうです。つまり老化しない。ぼけない。

他のアルコールは別として、赤ワインは、全く飲まない人よりも、毎日適量飲む人の方が長寿というデータもあるそうです。

それでも、日本人の平均寿命には敵わない。

食生活が影響しているのでしょうか。

そういえば、こんな話もあります。

日本料理は、素材の持つうま味をいかに引き出すか、がうまさの決めてです。

酒、米、刺し身、牛刺し、馬刺し、酢時め、風呂吹き大根、煮物、焼き魚、蒸かしなす、豆腐、天ぷら…・。素材をあまり加工しません。

だしはかつお、昆布。

それに比べてフランス料理は、骨の髄まで煮込んで、絞って、濾して、澄まして、最後に残ったエッセンスが味の決めてです。

だしは子牛がらから作るフォン・ド・ボー。鶏のがらから作るフォン・ド・ヴォライユ。そのほか、白いフォン、赤いフォン。魚の骨からフュメ・ド・ポアソン。

これでもかと言う程にしごいてしごいて素材から味を引き出します。

素材の主張する持ち味をそのまま生かす、素材をしごいて持ち味を引き出す。なんだか人の教育に似てますねえ。

どっちが料理の神髄だと思いますか。⇒NEXT[性善説と性悪説]





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