![]() むかしばなしを人形劇にしたもので、筋書きはあまり覚えていませんが、人形デザイン、舞台意匠、照明、音楽、テンポのいい仕掛けに感激しました。 人が動かす糸あやつりの仕掛けも面白そうでしたが、口や目が動く部分の仕掛けが愉快でした。 木のぬくもりのある仕掛けがうれしかった。 自分もやりたかった。 店を持ったら入り口にからくり人形を置いて、挨拶させよう…と思案しました。 その後、デパートでからくり人形展があったので見に行きました。 またまた感激しました。 お茶を盆に乗せて運んでくる茶坊主人形、瞬時に顔が鬼に変わる仕掛けの人形、ゼンマイとバネと歯車の組み合わせだけでさまざまな動きをします。 江戸時代のからくり人形師が作ったもので、バネの材質は鯨の髭で作ってあると示されていました。 今ならロボットコンテスト等で工業科の学生が作っていますが、材料や工具の少ない時代に木を削って歯車からこしらえていました。 影響されて作ったのが“秋のいろ”で載せたあやつり馬です。 歯車を作るのに一から木を削るまでの根性はなく、レゴの部品を拝借しました。 それでもなんとなく暖かみのあるものができて満足しました。 それから工作づいて、いろいろ作りました。 透明アクリル板で30cm四方の薄箱を作って中に意匠デザイン的な絵を描いて簡単な仕掛けをしくみました。 おじさんの顔の目と髭が動く様にしたもの。 星型の模様の中で豆電球がチカチカ点滅するもの。 花の絵を描いたアクリルを重ねて、立体的に見えるもの。 コーヒーサイフォンのフラスコ部分どうしを接着させて中にコーヒー豆を入れて砂時計風にしたもの。 仕掛けがあると楽しい。 クロサワ映画“天国と地獄”で、誘拐犯が身代金を入れたかばんを燃やすと煙突から赤い煙が出る仕掛け。 このモノクロ映画の焦点と言えるその煙だけを赤く着色していたのに、観ている時は気が付かなかった。 モノクロなのに話しの筋に赤い色が同化して疑問を抱かせなかったのです。 後で聞いてひざを打って思わず「面白い」。 クロサワのモノクロ映画には余計なものがないのです。 こんな仕掛けはどうでしょう。 毎朝、通勤時に見上げるビル屋上広告塔。印象付ける為に派手な絵と大きな文字。 でもいつまでも同じ物を見せられると印象は薄くなってしまいます。 大きな一枚の絵を縦横25枚位に分割して、少しづつ変化させるのです。 例えば、春頃見た時は、まだ蕾だったのが何時の間にか花が咲いたとか。 毎日見ててもほとんど変わらないのに、数ヶ月たって、「あれ!」と気が付く。 こういうだまし絵もあります。 天井に描かれた抽象的なただの模様。 ところがある一点に円筒形の鏡を置くとその中に人の顔が映ります。 丸い鏡を覗くと平面的な絵になるように、絵の方を歪ませて描いていたんです。 円筒形でなくてもいいんです。どんなに凸凹の鏡でもそれに合わせて描けばよい。 大きな空間もその一点を見なければ全く意味がない。 そんな風景が面白い。⇒NEXT[クライアント・サーバ] |