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あとの祭り

重賞回顧アーカイブ


●中日新聞杯

内の番手にはまったプリサイスマシーンが直線でスパンと抜け出し
カンファーベストの急追を凌いで、初挑戦で重賞を手に入れた。
今年になって、これが6勝目。
先行策が身に付いてからは、あれよあれよの快進撃である。

この馬の強みは、楽に前に行けて折合が付くことである。
要するに、スピードがある。
身体が柔らかくて、動きに無理がないからこそできる芸当である。
速くても折合が付かないのは「スピードがある」とは言わない、と僕は思う。

柔軟すぎる代償として、腰の甘さがいまだに解消していないのが欠点だ。
そのため、追ってから踏ん張りが利かない面がある。
直線に坂のないローカルと京都では4戦4勝だが、それ以外では8戦2勝。
これからは、坂コースの克服が課題になる。

しかし逆に言うなら、身体には実を入れる余地がまだまだ残っているということでもある。
そういう状態で同斤量のカンファーベストを退けたのだから、これは価値が大きい。
来年はさらなる飛躍が期待できると思う。

そのカンファーベストだが、発馬後の不利も応えてクビ差だけ差し届かなかった。
しかし、前目での堂々たる競馬ぶりは、かつての不器用な印象を払拭するものがあった。
果敢に強敵相手に挑戦することによって、馬が一段階高いレベルに上がったのだろう。
勝ち馬もそうだが、この馬も4歳馬である。
競走馬が充実していくのを見るのは楽しいものだ。

スターイレブンは離された3着に終わったが
格上挑戦の3歳馬が上記の4歳2頭に負けただけだから、何ら恥じることのない結果だ。

マイル戦ばかり使われていたために
折合を付けきれずに前に行ってしまったのが敗因だろう。
1、2着馬に目標にされて、結果として強い競馬をしてしまった。

古馬と3歳馬の差とは、ひとつには経験の差がある。
これからどんどん強い相手にぶつかって、いろんな経験を積んでいけばいい。


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