〜モロッコ&ドバイ紀行2006・中編〜

 

 モロッコ&ドバイ旅行雑記の続きです。
ようやく出国したところまで書けましたが、果たして今回はどこまで進むのでしょうか!
もちろん「後編」ではなく「中編」です。

 


 

さて、エミレーツ航空でのフライトが始まりました。

エミレーツのスチュワーデスさんの制服は、薄地の布が垂れた赤いベレー帽を被っていて
どことなくアラビアンな感じで可愛いです。

座席の後ろ(テーブルとかが付いているところですね)にモニターが付いてまして。
そこから、飛行機の正面&真下に付いているカメラが映した
映像を見ることができます。
…が、出発時は真夜中だったので暗闇しか見えませんでした。(苦笑)

機内はかなり空いていて、2席に1席は空いているんじゃないかというほどです。
座席は2・4・2の並びだったのですが、私達の座っていた列を図にすると

窓■□ □■■□ □□窓

(□=空席/■=人のいる席)という感じでした。
ちなみに、真ん中2つがMさん&私で。

 

リクライニングセット(アイマスク・歯磨きセット・クシ・靴下のセット。エコノミーでこのサービス!)
をもらって、機内食もがっつり食べて、まずはまったりします。

アラブの会社の飛行機なだけあって、出てくる料理に使われるお肉はハリラ(=豚肉以外のお肉)のみ。
イスラム教では、豚肉食べるのは御法度ですしね。
でも、豚が恋しくならないように前日にトンカツをたっぷり食べてきたので
その辺はもうバッチリです。
なにがどうバッチリなのか、よく分かりませんが
まあ、元々自分は鳥とパンさえあれば飢えることはないので大丈夫です。

モニターのところにゲームのできるコントローラー(!)まで付いていて
とても気になったのですが、今やると眠れなくなる…ということで
ちょっとだけ触って後はガマンガマン。
せっかく出発が深夜で、機内で寝て時差を調整するにはベストなスケジュールなのだから
ここはなんとしてでも寝れるだけ寝ておかねば。

と、いうことで、隣がいないのをいいことに色んな姿勢で寝させてもらいました。
後ろの方では、4つ席を全て使って横になっていた方も…うらやましい!

 


 

飛行機に乗ること、たっぷり11時間強。
現地時間で朝の6時頃、ようやく中継地・ドバイの空港に到着です。
ここまではわりと寝て過ごせたので、比較的楽に来れました。
(機内での時間は、眠れないと本当に辛いので…!)

さて降りるベ…と、強引に機内持ち込みにしていた巨大な荷物を降ろして
座席で待っていたら…アレ?人が進まない???
なにやら早速トラブル発生のようです。
アラビア語でアナウンスが流れますが
もちろん分かりません
次に乗り継ぐ飛行機が出発するまでは、まだ時間があるので気長に待ちます。

どうも、飛行機まで迎えに来るはずのバスが来なかったらしいです。
朝寝坊でしょうか?(まさか!)
たっぷり45分ほど待って、ようやく人が動き始めました。長かったー!

 

飛行機から降りると…一言で言うなら「暑ッ!!!」
さすがドバイ。この季節、日本の平均気温を15〜20度上回るだけのことはあります。
砂漠の夜対策として純・冬服に身を包んでいる我々にはたまりません。
Tシャツの人がベンチに座っている横を、何が悲しゅうてジャケット着込んでよろよろと…
しかも自分のジャケットってば、ファーまで付いてるんですけど。

汗だくになりつつ、乗り継ぎのゲートへ向かいヨロヨロ。
なんでもいいからとっとと機内に入れてくれーという気分です。
重ね着してるから脱ごうと思えば脱げるんですが、脱いだら荷物になるし
でも脱がなきゃ暑い、このジレンマ。

ゲートが空いて、人が流れた頃を見計らって
カサブランカ行きの飛行機に転がり込みます。

 

この辺に来ると、もうほとんどアジア人は見かけなくなってしまい
衣装もどこの国の人だか見当つかなくなってくる感じで
ザ☆異国情緒満載!という印象でした。
飛び交う言葉も、英語以外訳が分かりません。

いくら多国籍の言語が飛び交っていても
とりあえず、飛行機の中では Tea or Coffee? とChicken or Fish?さえ分かれば
どうにかなるべな、と思っていましたが
こちらの発音が悪くて簡単な単語も通じなかったり…といった罠もあり。
とりあえずトマトはトメィトゥ、ウォーターはワラ、みたいな感じで
気持ちだけでもネイティブになりきってみます。

飛行機の中で、スチュワーデスさんに早速韓国人に間違えられてみたりしましたが
まあ、無理もないかなーと。
日本人にとって欧米人の顔の区別が付きにくいように
アジア以外の諸外国から見たらアジア人はみんな同じ顔に見えるのでしょう。

 

出発前に座席後方でいきなりムスリムの女性が喧嘩をはじめて
出発が遅れるという、面白い…いえたいへんな出来事もありましたが。
そして、立ち上がってじっくり鑑賞している殿方の多さに
あらあら、こちらの野次馬精神って結構高いんだーと意外に思ってもみましたが。
まあ、なんとか。
一時間遅れくらいで飛行機は離陸しました。

余談ですが、喧嘩の最中に「ハラース!」「ハラース!!」という声が何度も上がって
なんだろう?と、旅行の終盤までずっと気になっていました。
だいぶ後の方で、謎が解けましたが。

そして、今日Mさんのお父上から伝え聞いた話によると
ムスリム女性が人前で喧嘩をするということは、とても珍しいんだそうです。
声を張り上げること自体珍しいとか…何があったのやら?

 


 

ドバイからモロッコのカサブランカまで、今度は飛行機に乗ること約9時間。
飛行機移動が20時間近くあるというのは、結構疲れますね(汗)
さすがに寝るのも飽きてきて(というか座った姿勢で長時間寝るのはキツく)
座席の後ろに付いていたゲームでピコピコ遊んでしまいました。

テトリスやソリティアなど、見知ったゲームも結構あったのですが
如何せんコントローラーの操作性が悪く!!
初代ファミコンのアレよりもはるかに動かしにくかったです……
テトリスでゲームオーバーになるなんて…(軽くショック)

他にも、なんとなく始めた「Bzzz the Busy Bee」という
みつばち(?)を動かして花を集める
アクションっぽいゲームが
STAGE9までしかクリアできなくてムキになっていたりしました。
コントローラーさえ!
コントローラーさえちゃんと動けば!!!(←大人気ない)

 

と、そんな感じで全然寝つけなくて
モロッコに着いてからから後悔することになったわけですが
退屈だけはせずに、機内での時間を過ごすことができました。

はじめての入国カードをドキドキしながら記入して、いよいよ
アフリカ大陸へ到着のスタンバイです。

窓際の席だったので、近付くモロッコの大地を目の当たりにできたのですが…
おおお、結構緑が多い?というか畑が多い??
砂っぽい色のイメージを想像していたので意外でした。
まあでもよく考えてみたら、空港の側にあるカサブランカは大西洋沿岸の港町。
ここにいきなり砂漠があったりしたら困っちゃうわけですよね。

 


 

離陸が少し遅れたため着陸も順調に(??)遅れ、現地時間にしてお昼の2時過ぎ頃。
飛行機がぐるーんと旋回した後、ムハンマド5世空港に到着です。
さて、一人ずつパスポートと入国カードを渡して、入国審査ゲートを通る…ところで問題が。

入国官さんの言ってることがさっぱり分かりません
なにか質問されてるっぽいのですが
「…????」という感じです。(駄目すぎる)

しかしここを通らないと入国はできないわけなので
「Pardon?」をくり返してとにかく質問内容を…内容を……

えっと…滞在先を聞かれてる…の、かな…??(入国カードの滞在先を空欄にしてたので)
でもまだ未定だし…
先に通ったMさんはどうやって答えたんだろう?
どこかのホテルの名前を適当に言っておけばいいのかな?
あー…うー…おー……

半ばパニックになりながら聞いていたら、入国官氏も
「ああ、こいつ分かってねえな」というのを察してくれたらしく
答えを誘導してくれました。
「go to Marrakech?」とか「Train?」みたいな感じで。
ようやく少し落ち着いて、この後マラケシュまで行ってそこで泊まるよー
どこかのホテルだよー的なことを言ってパスポートにスタンプを押してもらいます。
な、長かった…!(気持ち的に)

いやもう、入国審査の時点でこれじゃあ先が思いやられますが
通れたので結果オーライということで!

 


 

やってきました空港内。
さすがモロッコ、行き先案内の表示がアラビア語とフランス語です。

***

ちなみに、モロッコで多く使われているのはアラビア語&フランス語。
英語は一般的にはあまり通じません。

自慢じゃないですが、フランス語なんてボンジュールとメルシーくらいしか分かりません。
かといって英語が得意なわけでは全然なく…
卒業後すっかり脳も錆び付いて、中学英語すら怪しいんですが
まあその辺も、なるようになれという感じで。
人生に必要なのは度胸と開き直りです。(言い切った!)

***

フランス語は…『Airport(英)』が『Aeroport(eの上にチョンがついてるやつ)』だったりと
まだ多少英語に似ていて、なんとか見当が付くのですが
アラビア語に至っては、どこまでが一文字なのかすら分かりません。
文字なのか絵なのか…う〜ん。日本語の漢字とかも、英語圏の方から見たら
きっと訳が分からないんでしょうね(汗)

でも、トイレの男性/女性の図表示や、電話のマークは共通っぽかったので
ピクトグラムって偉大だー!と思いました。

…が。トイレは日本みたいに色分けされてなかったので
帰りのカサブランカ駅でうっかり男性用に入りかけたことを告白します。
チップの人に止められました。恥ずかしい。

 

これだけ書き連ねておいて、まだ空港の外にでないんですか?
そろそろ旅を先に進めておかないと、終わる話も終わらないんじゃないですか??
と、そんな突っ込みも入りそうな量になって参りましたが
もうちょい空港内でのあれこれは続きます。

なにはともあれ、見知らぬ地で食べたり移動したり泊まったりするわけですから
その国のお金がないと始まりません。
モロッコの通貨は DH(=ディラハム)。ちなみに 1DH=11.8円です。
この公式、あちこちで今後よく出てきますので心のノートに書き留めておいてくださいまし。
両替所で、日本円にして2万円をDhに替え、最初の数日分の滞在費を確保します。

 


 

予定では、先に移動するだけ移動して国の奥の方へ行ってしまいたかったので
まずはカサブランカの市内へ出て
そこから今日の内に内陸部のマラケシュという都市まで移動して
宿を取ろうということになっていたのですが…

移動するよりも、何より先にやっておきたかったのが『リコンファーム』
ええと、こちらどういったものかといいますと…
私も今回の旅行ではじめて知ったので、説明しがたいものがあるのですが
一言で言うなら
飛行機の予約確認です。

海外では、航空券を取ってもキャンセルしてしまう人が結構多いため
航空会社があらかじめダブルブッキングをして、実際の席数よりも多めに予約を
取ってしまっていることがあるのです。
最悪、券はあるのに席がなくって帰れない、なんてことにもなりかねません。

特に私達のように格安航空券を買った人間は
降ろされる対象になりやすく。
そこで、リコンファームをしておけば安心して当日席を確保できるわけです。

 


 

電話でもOKなのですが、正直顔の見えない相手と英語でやりとりする自信がないので(…)
空港内の、エミレーツのカウンターで済ませることができればベスト!
自分のチケットを出して「リコンファーム、プリーズ」で済みますしね。

…ということで、カタカナ発音すると離婚農場チックに聞こえる
リコンファームを済ませるべく、重い荷物を背負ったまま空港内をうろつきました。
まずはインフォメーションのお姉さんに
リコンファームしたいんですけど〜と聞いてみます。

Mさんの名言、『とりあえず会話は「I'd like to〜」で押し切れ』の法則に基づき
「I'd like to reconfirm my flight.」と話しかけてみます。
受付の女性「…???」

うっわ、いきなり通じてないし!

何度も繰り替えしたり、発音やアクセントを変えたりして
Mさんが色々と試してくれたのですが全然通じません。
リコンファームという言い方がこちらでは一般的でないのか、それとも何か
どっちかが根本的なことを間違っているのか…
アジア諸国やヨーロッパはこれで通じたんだけど、とMさんも首をかしげます。

 

とはいえ、こんなところで時間を喰っている場合ではありません。
次の手段、声が駄目なら文字で攻めろ!(それでも駄目なら絵で攻めます)

筆談でもよかったんですが、Mさん愛用の『旅のドイツ語辞典』
(※何故ドイツ語?という突っ込みはさておき)
に載っている例文から、リコンファームに関する文(英文も一緒に載っています)を
探し出して、指差して見てもらいます。

分かってくれたっぽい顔になるお姉さん。
右手の方を指差し、あっちの方にエミレーツのカウンターがあるよ的なことを教えてくれました。
早速そちらへ行ってみます。
ああ、なんだか色んな航空会社の名前がついてるカウンターが…
あれ?でもエミレーツなくない??
何度もカウンターのある通路を往復して、反対側にエミレーツの文字を見つけたのですが
なんだか閉まっている気がします。困った。

そこで、観念してできれば避けたかった電話に挑戦することに。
私は語学力的におそらく問題外なので(←どうしようもないですねこの人)
Mさんに国際携帯電話でエミレーツへかけてもらいます。

「…………(しばし沈黙)」「どう?繋がった??」

「なんか、営業してない…みた…い…???」

だめだこりゃ。

 

あちこちウロウロして頭の中が疲れ切っていた私達。
最終手段、リコンファームは
諦めようということになりました。

「もういいよ」というか、この場合は「もうどうでもいいよ」というか…
(開き直りともいいます)
モロッコは滞在費安いし、最悪出発が一日遅れてもまあなんとかなるだろうと。

その代わり、当日は早め(3時間くらい前?)に空港へ来てチェックインする。
搭乗券をゲットできなさそうだったら…
ゴネる
解決になっているのかいないのかよく分からない結論を出し
とにかく今日中に内陸部へ行こう!ということで電車のホームへ急ぎました。

 


 

さて、お次は電車での移動です。

我々の最初の目的地・マラケシュへ行くには
空港からいったんカサブランカ市内へ出て
そこでマラケシュ行きの電車に乗り換えないといけないらしいのですが
時刻表(電光掲示板)を見ると…わあ!もう電車来そう!!!

慌ててきっぷ売り場で「マラケシュに行きたいんです。二人。」のようなことを言って
きっぷを買い、やってきた電車に飛び乗ります。

なんとも、行き当たりばったりです。
でもそれも旅の醍醐味。

 

さて、渡されたきっぷは2枚。

きっぷに印字されている行き先を見た感じだと
どうやら、カサ・ヴォワヤジャー駅(Gare de Casa Voyageurs)
というところで乗り換えるみたいです。
ヴォワヤジャー…どうでもいいけど言いにくいよヴォワヤジャー…。

カサブランカは大都市なので、駅も二つあります。
間違えてカサ・ポール駅(Gare de Casa Port)の方で降りてしまったら
面倒なことになるので、乗り過ごさないよう
気を付けないといけないのですが…あれ?乗り過ごすもなにも、駅の目印は??
ということに思い当たりました。

なんか車内がシンプルだな〜と思っていたら、路線図などの情報が一切ないのですね。
日本でベタベタ貼ってあるような広告もないので
そういう意味では目にうるさくなくてよいのですが、降りる場所の
見当が付かないのはちょっと参った困った。

途中止まった駅でも放送無し・駅名の表示も目立たないのコンボだったので
一車両に一つは路線図があり、放送でお知らせもしてくれて
最近じゃ電光掲示で次の駅まで表示してくれる日本は
やたらと親切なんだなあと感じました。

 

ガイドブックを見た感じ、カサ・ヴォワヤジャー駅までは
だいたい30分とのことだったので
その辺になったら、車内の人に聞こうということで落ち着きました。

落ち着いたところで、車窓から見える風景を楽しみます。
赤い土、同じ色の建物、建物の上にニョキニョキ生えてるパラポラアンテナ(…?)。
なんといっても、どこまでも遠くまで見渡せる大地がたまりません。
の放牧やロバ、牛などの動物もたくさん見かけて、その度に
「わー」とか「おおー」とか「ウィーグラフー(FFT)」とか口にしていました。

さて、景色に感動している間にそろそろ30分…ということで
近くに座っていたおじさん二人組にチケットを見せて
この駅で降りたいんだけどそろそろ着きますか?と尋ねてみます。
おじさん達はとても親切で「次の次の駅だよ」
「放送があるよ(※大きい駅だと放送があるみたいです)」などと言ったことを
英語っぽい
(『ぽい』なのがミソ)言葉で教えてくれました。

さらに、側に乗っていた子ども連れの女性が
同じくカサ・ヴォワヤジャー駅で降りるらしかったので
一緒に降りるとよいよ、とまで教えてくれて…わー、なんたる親切!

 

ちなみに、アラビア語のお礼の言葉は「シュクラン」
サンキューやメルシーでも通じるとは思うのですが
簡単な現地の挨拶だけでも覚えておいた方が、コミュニケーションを取りやすいので
「こんにちは」「ありがとう」だけは押さえておきました。

で、喜んで「シュクラン〜」と伝えると
おじさん達、すっごくニコニコしてくれるんですよ。
出国前に見ていたモロッコ旅行サイトなどでも書いてあったように
向こうの人の言語を使うと、たとえカタコトであっても
『自分の国の言葉で話そうとしてくれている』ことを、とても喜んでもらえるみたいです。

 


 

バタバタと駅を降り、構内(?)のようなところで乗り換える電車を待ちます。
イスラム独特の凝った装飾など、是非写真を撮りたかったんですが
公共施設は写真禁止と聞いていたので断念…
あれ?でもガイドブックには写真載ってたような??

一緒に降りた子ども連れの女性は、わざわざマラケシュ行きの時間を
チェックして教えてくれました。うーん、旅人に温かい国だ。
子どもがピョコピョコ何回もやってきて話しかけてくれて可愛かったですよー。
何を言っているのかは分からなかったけど!

 現地時間で17:16、マラケシュ行きの電車が来るホームへと向かいます。
と、その時突然雨が降ってきました。
しかも激しい!砂漠の国で雨?!
いや今は雨期なのか!!
とりあえず、ジャケットのフードを被りやってきた電車に飛び乗ります。

 

 先ほどまで載っていた電車は、車両内の通路両脇にボックスが並んでいる感じだったのですが
今度のは廊下+コンパートメント式の、イギリスの小説に
よく出てくる鉄道みたいな感じでした。
すでにお客さんが乗っている部屋に、濡れた身体でドヤドヤと入ります。

すでに乗っていたのは、女の子を連れたおばちゃんと
兄ちゃんと…えーと、あと数名?後から他の女性も乗ってきました。
多分おばちゃん&娘以外は他人同士だと思うのですが、親しげに喋っています。

バスや帰りの電車などに乗った時にも思ったのですが
一時、同じ空間を共にしたお隣さんとも自然に触れあえるというのが
ここ、モロッコのお国柄なのかもしれません。

 


 

さて、カサ・ボワヤジャー駅からマラケシュ鉄道駅(Gare de Marrakech)までは
たっぷり3時間半ほどかかります。
窓際の席ではなかったので見るものもなく、ガイドブックを眺めて宿屋の見当を付けたり
喋ったりしているうちにそろそろ日も暮れてゆき…

私達のまぶたも次第に下がってきました。
というか、ぶっちゃけ眠いです。眠すぎる。
今「寝ていいよ」と言われたら即・爆睡できるほどです。
眠すぎて周りのものの輪郭線がにじんで見える、と言いたかったのに
つい
「りんかい線がにじむ」などと
コミケ通い組に相応しいことを口走ってしまって、プチ自己嫌悪。

思えば、横浜→羽田→関空→ドバイ→空港→カサブランカ市内→…と
移動続きでここまで来たにも関わらず
休んだのはといえば、飛行機の中の微妙な睡眠のみ。
日本時間でいうと今は朝の4〜5時。
そりゃあ眠くもなるってもんです。辺りも暗いし…

 

と思いきや、他のコンパートメントでは照明が付いているようです。
あれ?ここでは付かないの??
側に座っていたお姉さんがドアの上の方をカチカチやって
照明をいじってくれているようなのですが、どうにも電気は付きません。

そして、とうとうコンパートメント内は真っ暗になりました。
眠さもこの辺で限界でしたが
『外国では、電車の中では普通寝ない』
『電車内で寝るのは、日本でいうと食事中に寝ているくらい不自然なこと』
『寝ていると盗難にあう危険が』などと聞いていたため
あと1時間…あと50分…あと40分…とお互い言い合って意識を保ちます。

が、そんな時、擦れ違った電車の窓から見えた
コンパートメントの中の現地人…
みんな寝とるー!!!!
ちょっ!一瞬しか見えませんでしたが、つっぷして爆睡してる人とかいましたよ?!!!
ここまで必死で目を空けてきたのに!!!!(泣笑)

 


 

まあ、ここまで来たら「寝とけばよかった」なんて言っても仕方ありません。
終着駅・マラケシュ鉄道駅で列車はプシューと止まり
どやどやと降りて行く人に混ざって、私達も眠い目をこすって
すっかり夜になった都市・マラケシュへと降り立ちました。

駅を出てみると、なんだか小雨がパラパラと降っています。
カサブランカから雨を連れて来てしまったのでしょうか。
出発前に『できるだけ荷物を減らそう』という思いの元、現地調達できそうなものは
片っ端から省いていったため、もちろん傘なんて持っていません(きっぱり)

濡れたら風邪引くんじゃない?と一旦思ったら
本当に引いてしまいそうなので
まあ、雨は気のせいということにして無視して歩きます。
「大丈夫」と思ってさえいれば、人間結構大丈夫なものです。

 

とっとと宿を探して、明日に備えてぐっすり寝…たいところなのですが
できれば明日は朝からアトラス山脈を越えて、サハラの入り口・ワルザザートまで
南下したいところなので
今日の内にバスの時刻を調べておきたく。

 モロッコを走るバスは、大きく分けて CTM(国営)民営の2種類に分かれます。
CTMを利用するのがお薦め、と
Mさんのお父上と同じ会社の社員・ブリ君(モロッコ人)から聞いていたので
よっしゃ、じゃあCTMバス乗り場の側のホテルに泊まろう
とりあえずホテルに向かう途中で時刻を見て行こう…と、思ったのです

CTMバス乗り場らしきものが、どこにも見つかりません。
『地図でいうとこの辺のはず』と思わしき場所の周りを、雨の降る夜中に
荷物を背負ってウロウロウロ…
さすがに疲れてきたので、先にホテルで部屋を確保して荷物を降ろそうということになりました。

 


 

幸い、目を付けていたホテルで部屋が空いていたので
すんなりと宿は決まりました。
ちなみに部屋を取る時の交渉はMさんがやってくれたのですが
チェックインの前にお部屋を見せてもらったり、シャワーが出るか試させてもらったりと
その辺は旅慣れてるだけあってお手のものです。さすがだ。

そして、ひたすら重かった荷物を部屋に置き、足取りも軽くなったところで
フロントのおじさんにCTMバス乗り場の場所を聞いて
再度時刻を調べに出発。
(もちろん、貴重品は肌身離さず持って行きます)

 

バックパックを降ろしてサブバックだけになったら
あまりに身体が軽くなったので
カメハウスでの修行を終えた悟空とクリリンはこんな気持ちだったのだろう』
などとつい口走ってしまったりもしましたが
深夜に女性だけでウロウロするのはあまりよろしくないので、オタ会話ばかりしてる
余裕があったら、とっとと見つけて戻ってきましょうと。

個人的に、宿の側にあった『レストラン・タベルナ』が気になりました。
レストランなのに、食べるな…
ホテル・トマルナとかはないんでしょうか。
眠いので、ゴミ捨て場にいる猫とか、そんなことばかり気になります。

…で、教えてもらった場所周辺をぐるぐる探したのですが
まだ見つかりませんー(涙)
でも、今日中に見付けないと明日困るし…で、再びホテルへ戻って
フロントのおじさんに、すみません見つかりませーんと泣きついてみます。

すると、今度はおじさん、ホテルから出てきてバス乗り場のある通りまで案内してくれました。
うわああぁ、シュクランシュクラン〜(感涙)
雨の中本当にありがとうございます…
あれ、ところでフロント誰もいなくなっちゃったけど、いいのかな??

 

んで、教えてもらった通りをしらみつぶしに見て行ったら
…ありました!発見!!
っていうか、何故
こんな目立たない場所に!!!
電気もついていないし、バス乗り場というよりは普通のお店…いやむしろ
倉庫っぽい
こりゃあ知らないと分からないだろうなという感じです。

係の人?が来るまで待って、早速
ワルザザート行きのバスが出る時刻を聞きます。
微妙に英語が通じないので、メモを机の上に置いて口頭+ジェスチャー+筆談で。
思ったんですが、まともな英語が喋れなくても
メモ帳と筆記用具さえあれば、移動は結構なんとかなりそうですね。

で、メモに書いてもらった時刻がアラビア表記だったりして
色々とああだこうだと聞きまくった結果
分かったのが、明日バスが出るのは夕方の5時以降だということ。

ええええー、夕方!??それじゃあ、ワルザザートに着くのが
またもや夜中になってしまうってことですか!?
しかも、夜にアトラス山脈越えじゃあ、せっかくの雄大(多分)な景色が見られない!

 

そこで、Mさんと私は考えました。
マラケシュ(※ここ)の観光を先にして、後からワルザザートへ向かう手もあるが
おそらく、おみやげを買い込むのはマラケシュがメインなので
荷物をギリギリまで増やさないようにするため、それは避けたい。

ではいっそ、明日は早起きして
少し遠いが
民営バス乗り場まで向かい、もしそっちの方が早く
発車しそうならそちらに乗ってはどうだろうか。

なんというか、一刻も早く結論を出して
ひたすらベッドに転がり込みたかったので、文句なーし!ということになり
ホテルへ戻りました。

ああああ、やっと休める…!

 


 

ちなみに今日泊まったホテルは「オテル・アマライ(Hotel Amalay)」という名前の
新市街の3ツ星ホテルです。
ダブルの部屋で一泊 403DH、一人当り 201.5 DH=約 2378 円
ちょっと安めの中級ホテルといったところでしょうか。

安宿街まで行けば、もっとリーズナブルな宿泊先もたくさんあるのですが
なにしろもう長距離移動する元気がないので(笑)
(あと、夜間タクシーは料金が高いので)

ちなみに、この日泊まったホテルがモロッコ滞在中に泊まったところの中で
一番高かったのですが、それでもこのお値段です。
物価が低くて、貧乏旅行者にはありがたい…!と、感動しました。

 

 

こちらがホテル内装。
旅行記中編の最後にして、ようやく写真画像が(笑)
見ての通り、とっても可愛いお部屋でした〜。

 

へとへとに疲れてはいますが、シャワー浴びて身体洗って…といったことは忘れずに。
じゃんけんでシャワーを使う順番を決め、負けた私が後に浴びました。
3つ星なだけあって、洗面所も結構きれいで
タオルも付いてるし、お湯の勢いがちょっと弱かったことを除けば
日本の宿泊施設とあまり変わらない感じでした。

そしてすっかり満足して、ベッドに転がり込むなり
泥のように眠ったのですが
この後、シャワーが原因で旅の途中に幾度も苦しむ羽目になろうとは
この日の私には予想もつかなかったのです。
(語り調)

 

あ。ちなみに夕食は、眠かったので抜きました。
というか夕食のことをすっかり忘れていました。そのくらい眠かった…

 


 

いやはや、それにしても。
まだ10日間の旅の内、最初の2日間しか書いていないというのに
中編というのはいかがなものか。
なんというか、最初の数日間が濃すぎたんですよね(汗)

不定期連載のごとく、ちまちま書き溜めては
ある程度量が溜まったら載せていこうと思います…
終わるのかな、これ

 


 

〜続く〜