〜モロッコ&ドバイ紀行2006・中中中編〜
タイトルに関しては、もはや突っ込み不要でお願いいたします。
さて、マラケシュから民営バスに乗りまして、アトラス山脈を越えて
ワルザザートへ辿り着いたわけですが…
● ● ●
トンネルを抜けると 山脈を越えると、そこは 雪国 砂国だった。
…というと、RPGにあるような、砂漠の真ん中に湖がぽっかりとできてて
その周りに集落が〜のようなものを想像してしまいそうですが
(というか私はてっきりそんなところだと思っていました)
予想に反してといいますか、ある意味当然といいますか乾いた土地にある
そこそこ設備の整った普通の街といった印象でした。
まあ、観光客がよく訪れているわけですしね。
ちゃんと(?)公衆電話や銀行もあります。

ソラマメのような形でちょっとかわいいモロッコ公衆電話↑
が、しかし!
気候面に関しては、さすがというか砂漠地帯なだけあって
マラケシュやカサブランカとはひと味違います。
一言でいうなら『砂と風』。
強い風がビュンビュン吹きすさび、砂を運んできます。
午後2時くらいの一番暑い時間帯だったこともあって
太陽はジリジリ照りつけ…さっきまで雪山で凍えていたのが嘘のようです。
これは…ちょっと…コンタクトレンズ着用者にはキツい、かも。
目が。目が。とても、あけていられません。
予定では、ワルザザートから行ける世界遺産…『アイト・ベン・ハッドゥ』という城砦化した村を
訪れて、今日はワルザザートで一泊するつもりだったので
まずは宿を取りコンタクトレンズを外してから再出発しようと
互いにコンタクト着用者のMさんと私は心に決めました。
とてもじゃないけど耐えられません。
● ● ●
バスの荷物置き場に預けていたバックパックを受け取り出発しようとする我々。
そして、何故か案内する気満々なミスター・ファン(仮名)。
バスを降りた途端わらわらと取り囲んできた人々
(※おそらくホテルの客引き・自称ガイド・ぼったくりタクシードライバーのどれか)を
追い払ってくれたのはいいんですが…えーと、つまるところ
彼は、家族で経営しているホテルにお客さんを連れていきたいようです。
しかし私達も、宿を決める際の条件というものがあります。
具体的には…
1:共同でないトイレ&シャワーが付いている二人部屋がある
2:シャワーはお湯(バスタブはなくても可)
3:CTMのバス乗り場に近い
4:安い
最後の条件が、なんかどうしようもない感じですが本音は本音なので。
3つ目のは、明日はできるだけ早くにCTMのバスで
マラケシュへ戻りたいのでホテルがバス停の側だといいな〜という理由からです。
行きが民営バスだったので、乗り比べもしてみたいですし!
余談ですが、普通パックツアーでない海外旅行というと
スケジューリングの目安として「移動1日・滞在3日の法則」が挙げられたりしますが
今回はつくづくそれを無視した強行軍になったものだなあと思います…
で、Mさんと(日本語で)条件に合っていたらそこに決めてもいいかなーと話し合って
シャワー&トイレは?一泊おいくら??街のどのあたり???と聞いてみます。
お値段は安め。ホットシャワー&トイレもOK。
場所だけが地図を見せても分からず、本人に「大丈夫、近いから!こっちこっち!!」の
ようなことを言われて辿り着いたのはタクシー乗り場。
…これに乗っていくと???
いやいやいや。
タクシーで行くような距離を、近いとは言わないでしょう。
民営バスの乗り場からCTMバスの乗り場までは、せいぜい1キロ半のはずですし
ちょっと。さすがに、それは。
● ● ●
意思疎通ができているのかいないのか、だいぶ曖昧なところでしたが…
案内は嬉しいけど、でもちょっとそれは遠いんじゃないか
やっぱり私達はガイドブックに載っているCTMバス乗り場に近い宿へ行くと告げ、去ろうとすると
今度はそこへ案内しようとしてくれるミスター・ファン。
客じゃなくなったのによいのでしょうか?
まあ、地図と照らし合わせて方角的には間違っていなさそうなので
我々もおとなしくテクテク着いていきました。
砂埃がすごすぎるので、スカーフを顔中にぐるぐる巻いてガードして歩いていたのですが
それでも目がい〜た〜い〜。視界がぼんやりなので、頭もぼんやりしてきてます。
スカーフが水玉っぽい模様だったので水玉に日焼けしたら面白いけど嫌だなあとか
ぼんやりした頭で考えたりしていました。
容赦なくリップグロスをつけてる唇の際にも砂が溜まっていきます…とほり。
歩いてる最中、ミニチュアの竜巻きのようなものが視界の隅に見えました。
風の強い日に校庭の隅で、砂がくるくる巻き上げられていたりしますが
あれのちょっと本格的になったヴァージョン…の、ような?
しかしそんなすさまじい砂と風の中、現地の少年達は元気にサッカーをしています。
目は痛くないんでしょうか。いや、コンタクトさえしてなければ平気なのか。
距離的にはそれほど歩いていないのに、砂と暑さでぐったりしつつも
なんとか宿へ辿り着きました。
名前は『オテル・エッサダ(Hotel Essada)』
最初にMさんと、ここがいいねーと言っていたホテルとは違ったのですが
もう心底ヘロヘロだったのでバス乗り場に近ければいいか!と。

『Hotel Essada』外観。(入り口はもうちょい左にあり)↑
実際、CTMのバス乗り場には本当に近かったです。
歩いて5分もかからないくらい!
しかも、カウンターのおじさんが明日の朝のマラケシュ行き出発時刻を教えてくれました。
わーお親切!これで調べにいく手間も省けたというものです。
例によってお部屋を見せてもらって、シャワーのお湯をチェックして
モロッコ情緒にはちょっと欠けるけれど安いし疲れてるし(苦笑)
ここでいいかーということでチェックイン。
ちなみに、お値段は二人で100DH・一人あたり日本円にして590円という
爆発的、いや革命的な安さでした。
一泊ごひゃくきゅうじゅえんて…マックのセット料金感覚ですがな。
日本だとまずありえないですよね(汗)
モロッコ在中に泊まったホテルの中ではここが一番安かったです。
ちなみに、探せばさらに安い宿もあります。恐るべしモロッコ。
● ● ●
そして、おじさんが アイト・ベン・ハッドゥ までのタクシーを呼んでくれるというので
砂風の中をタクシー乗り場まで歩いて行く必要もなくなり一安心。
往復で300Dhと、相場料金だったのでホッとしました。
ホテル代よりもタクシー代の方が高いというのがなんともですが…
ミスター・ファンにもここまでどうもありがとう〜と感謝しつつ
タクシーが来るまでの間、さてメガネチェンジするかと部屋へ引っ込みました。
コンタクトを外すと、まるで目が生き返ったようです。
やっぱり行き先に応じて装備品を代えるのはRPGの基本ですよね。
(※現実に戻ってきてください)
メガネだとあまり遠くがよく見えないんですが、この際それは我慢します。
そして、ガイドブックを見つつMさんが言った衝撃の一言↓
「アイト・ベン・ハッドゥって世界遺産だったんだ…」
ちょ、今気付いたんですか!!!
てっきり、世界遺産だから誘ってくれたんだと思ってました。
さすがMさん。肩書きじゃなくて趣味で選んだんですね。
要塞化された村って響きだけでも素敵ですしね!…なにかと資料になりそうだし。(ぼそり)
そう。アイト・ベン・ハッドゥ はワルザザートから西へ約33kmに位置する、
クサル(=要塞化された村)のひとつです。
ガイドブックに載っていた写真がまるで3Dダンジョンのようで素敵だったので
(そういう比喩しかできないんでしょうか)私も、モロッコで行きたいところ
ベスト3の中に余裕で入るくらい楽しみにしていました。
丘の斜面に要塞のように立ち並ぶ日干しレンガ作りの家!だとか
巨大な門!だとか高い城壁!だとかそびえる塔!だとか
迷路のような道!だとか、そんな風に言われちゃったら行かないわけにはいきません。
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二人してメガネモードになり、バックパックを置いてロビーへ降りていくと
そこにはタクシーの運転手さんが。
はじめましてーとご挨拶して、さあ行くぞと外へ出たわけですが…
そこで、何故かタクシーの助手席へ乗り込むミスター・ファン。
……もしかして。
客引きとかどうこうとかいうよりも、実は単にヒマだったんでしょうか。
学校?が終わってヒマだったからいっしょに遊びたかったと。
色々と謎は残りますがとりあえず気にしないということで、タクシーで
先ほど民営バスに乗ってやってきた道を途中まで引き返し、アイト・ベン・ハッドゥへ向かいます。
タクシーの運転手さんは、いかにも観光客慣れしています!という感じの
気さくなおっちゃんで英語は勿論、ちょっとした日本語(!!)までご存じでした。
コニチハーとかアリガトーとかトーキョーとかキレイーとか
そんな感じでしたが…さすがモロッコ、アフリカの中では
ちょっとした観光大国なだけあるなあと思ってみたり。
どこから来たのか、とかいつまで滞在するのか、とか
モロッコは気に入ったか?とかそういった会話をしつつ車でバビューンと30分ほど。
小さな日干しレンガの家がぽつぽつ並ぶ道を通り、ちょっとしたスペースが
空いているところにタクシーは止まりました。
ここからは歩いていくそうです。
タクシーの運転手さんは、車の側で待機とのこと。ふむふむ。
そして、こっちだよと言わんばかりに先へ進むミスター・ファン。
乾いた石と砂の道を歩いていくと突然目の前が開け…

着きました〜!!!
小川のほとりにある丘に作られた立体的な要塞村、アイト・ベン・ハッドゥです!
● ● ●
村…というか、この写真だけ見ると岩山みたいですね。
見ての通り、結構な幅の小川に隔てられているのでまずはここを渡らないといけません。
ちゃっかりとロバやウマを連れた現地の人が、お客を乗せて向こう岸へ渡す商売をしています(笑)
小川はそれほど深くはなく、砂の入った袋が沈められて道のようになっています。
タオルを持ってきていることですし、最初は私も裸足になって、歩いて渡ろうとしたのですが…
hっ。夕方なだけあって、結構水が冷たいです。
道のようになっているとはいえ砂袋は川の中に沈んじゃってますしね。
濡れるのはいいんですが冷えるのはちょっと…自分、ただでさえも末端冷え性気味だし!!!
ロバを連れた人に値段を聞いたところ、20Dhだというので
観念して払って渡らせてもらうことにしました。ロバにも一度乗ってみたかったですしね!
んでもってお金を払うのは帰りでいいそうです。
ロバの乗り心地は…うーん?なんというか、荷物になったような気分でした。
上下に揺れて不安定で面白かったです??(何故疑問系?)
ちなみにMさんは、靴を持って砂袋の上を歩いて渡っていました。
が、しかし。半分ほど渡ったところで現地の子どもがやってきて彼女の手を引いていき
「渡るの手伝ったんだからチップちょうだい」とお金を請求されていました。
いやもう、なんていうかたくましすぎます(笑)
暗くなる前に来れてよかったねーと言いつつ、入り口の方へ。

入り口付近の岩。こんな感じでゴツゴツしています。
地震が起きたら落っこちてきそう。
まあ、この辺はほとんど地震は起こらない土地なので大丈夫なのでしょう。
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迷路っぽい村(村というか、ほんと要塞)の中を上へ上へと歩いていくわけですが
ここから先の興奮っぷりは、写真の多さを見ていただければ分かるのではないかと!

坂になった小道を振り返って一枚パチリ。
アーチを潜ったり階段登ったり、こんな感じの道を、ずんずん登っていくわけです。
入る前は、冗談でマッピングしなきゃ〜とか言ってたんですが
こりゃ無理だ!とすぐに思いました。高低差がありすぎてわけがわかりません。
とりあえず、上へ上へ!
村の中は、今でも5〜6家族が住んでいて観光客相手にお土産などを売っていたりもします。
でも、多分ここよりマラケシュの方が安いので(笑)買いません。
商売敵が多い場所ほど安くなるのが基本だと思うので…ケチで申し訳ない。

ずんずん。だいぶ登ってきましたよー。
ちょっと息切れ気味。さっき渡った小川がだいぶ下の方に見えます。
途中塔のようなものがニョキニョキ生えていたんですが…どこから入るんだろう??
それにしても、あちこちに道?が分かれていていかにも迷宮といった感じです。
これで真っ暗だったら確実に迷ってしまいますよー。

さらに登ります。上から村を見下ろすとこんな感じ!
ちょうど夕暮れ時で日が斜めに射して、村の全体がオレンジ色に照らされて
くっきり陰影も浮かび上がりまさに幻想空間!という感じでして。
すっかりエセ外国人になっていた私達は
ビューティホーだのワンダホーだのファンタスティックだのエキサイティングだのと
胡散臭い形容詞を連発して感動を表していました。
いやーそれにしても、素晴らしい時間帯に訪れたものでした。
物語の中で見ることができそうな夕焼け!
もうちょっといいカメラを持っていけばよかったと後悔してしまったくらいです。
無くしたり盗まれたりする可能性を考えて、一番機能のついてない(ズームすらできない!)
まあ壊れてもいいかな〜と思ってたデジカメを持ってきてたので(苦笑)
● ● ●
いよいよ頂上も近付いてきました。
あのスキマ(笑)から見える崩れかけた壁がてっぺんと見た!

この村自体が丘の上に作られているんですが、そのてっぺんに
さらにこんもりとした丘のようなものがあって
このスキマから見える建物の残骸のようなものが建っています。
さっそく登っていこうとすると…だいぶ高いところまできただけあって、風が強い強い!!!
しっかりふんばっていないと吹き飛ばされそうです。
夜は冷えるだろうと思って、ガッツリ厚着していってよかったー!

そしてこれが、てっぺんの壁モドキ。
写真だと分かりませんが、Mさんが強風で飛ばされそうになって壁にしがみついています。
あー顔にモザイク入れるの忘れたー…と思ったのですが
この小ささならあまり関係はないですね(笑)
丘の上に立って、周りをぐるーり。

北のアトラス山脈、南のサハラ砂漠方面、どちらも遠くまで見渡せます。
こんなに高いところから地平線を見渡していると
ああ、遠くへきたんだな〜という実感が。
しばらく、沈みゆく夕陽を眺めて感動に浸っていました。
すっかり別世界モードに浸りつつも、日がどっぷり暮れるまで強風に煽られているのもなんなので
今度は下へ下へと降りていきます。
高低差のあるところは、登りよりも下りの方が怖いような。
● ● ●
降りている途中で、ミスター・ファンが穴場スポット?のような感じのところも
案内してくれたんですが、際どい足場を伝っていった先だったので
私は本気で半泣き状態でした。
上の方の村の見下ろし写真を見ていただければ分かると思うのですが
この場所、壁の上を歩けば塔のてっぺんからてっぺんへと移動できるのですよ。
ロープも張ってないし、見張りの人もいないですし。
昔ならピョンピョン跳びはねて際どいとこまで行くのも余裕だったと思うのですが…
やっぱほら、第2次成長がくると体重とか増えるじゃないですか!(力説)
敏捷性もバランス力も、鍛えてないと衰えるじゃないですか!!
しかも自分はインドア派ですよ、インドア派。
そんな危ない真似できませ…とかいってたらミスター・ファン壁の上歩いて行っちゃったよ。
あーあーあーMさんまで行っちゃったし。
無理無理!絶対無理!行けないし!!とか思いつつも
頭の片隅で「これって挑戦すればネタになるんじゃない?」という声が…
やめときゃいいのに…ほんと、やめときゃいいのに
着いていってしまいましたよ……
もちろん身軽にピョンピョンなんて進めるわけないので、膝をついて恐る恐るです。
それでも
『なんか今左手で掴んだ部分がガラッとかいった!!!!!!?
これってさ、右に落ちたら死なない?ねえ、死なない??
左だったら…まあ、受け身を取ればアザもしくは骨一本で済むかも。
落ちる時はできるだけ左に落ちるよう心掛ければ助かるかな…』みたいな。
(みたいな、とかの問題じゃない)
と、日本にいた時には分からなかった、自分の知られざる性格が分かったような気がしました。
まあ、恐怖で高さが増幅して見えただけで実際はたいしたことなかったとは思うんですが
(でっかい壁だったので足場的には広かったんですし)
それでもやっぱり落ちたら…と思うと怖かったです。
今更ですが、人間、慣れないことはするもんじゃない。
でもまた機会があればやってしまうかも。
この人、危ない。
あ、塔っぽいところの上から見た景色は美しかったですよー。
恐怖に見合うだけのネタになったかどうかは不明ですが!
しかし、世界遺産触り放題&中で遊び放題というのもある意味すさまじいですね。
ミスター・ファンに至っては石拾って投げたりしてましたし。
● ● ●
先ほどアイト・ベン・ハッドゥ内には5〜6家族が住んでいるらしい、と書きましたが
入り口へと降りていく途中で、そのお家の一つにお邪魔させてもらうことができました。
これもミスター・ファンの口利きだったんですが
20Dh 払えば中に入れてくれて写真も撮っていいよーと。
旦那さん、奥さん、子ども2人、猫4匹の家族なんだそうです。
羊はカウントしていないけど猫は家族にカウントしているあたりがなんとも!
確かに、家の入り口付近で、日本でも見慣れたあの子たちがゴロゴロしていました。

ほらほら、猫ですよ猫。世界遺産猫。
カメラを持って近付いていったら、隅っこに逃げてしまいました。
よりによって日陰に隠れなくても…

そしてこちらが、お家の入り口。
右上の方に見える茶色い三角錐は、タジンというモロッコ代表の煮込み料理を
作るための道具です。アトラスの山中の村で
現地の人がおいしそうに食べていたのは、これでした。
しかもしかも、1階をぐるりと見せてもらうだけでなく、2階にまでご招待してもらっちゃいましたよ!
ご主人にミントティーとアーモンド&クッキー(?)を振る舞っていただきました。
ミントティーは熱々で、やっぱり身体が暖まります。
そういえばここのミントティーはちょっと緑茶っぽかったような?
小さな娘さんが、階段の下から顔を出しては逃げていくのが微笑ましかったです。
調子に乗って、記念写真もパチリ。

家の中の壁も外と同じく、ピンクベージュなんですね。
地図やらなんやらがテープで壁にぺたぺた貼ってありました。
床にはでっかいじゅうたん、ソファー(…???)にも布が敷いてあります。
微妙にこの写真着膨れてるなーと思って、色々とフォローしてみたら…
間違いなく友人達から突っ込みを受けそうな写真になってしまいました。
いや、モザイク以外で顔を隠す何かないかなーと思って、その。
たまたまあった画像がこれで。
…Mさん、巻き込んでごめん。
● ● ●
ご主人は、ほとんどアラビア語(多分)で喋っていらしたので
ほとんど仰っていることは分からなかったのですが
たま〜に混ざる英単語とジェスチャーから察するに、この家は日本の団体様ツアー客にも
観光ポイントとして公開されているみたいです。
ガイドさんが、お客を連れてくるとギャンギャン賑やかになりすぎて
たいへんだとかなんとか(苦笑)う〜ん、耳が痛いです。
長いことお邪魔してたのに、ずっとニコニコして色々話しかけてくれて
とてもフレンドリーな方でした!
手持ちの紙で鶴を折って渡したら、どうやら既にご存じのようでした。
観光客の誰かがプレゼントしたことがあったのかも?
日本から和紙や千代紙を持ってきていれば、もっとそれっぽいのを作れてよかったんですけどね。
…そうそう。
写真に映っている、私達のすぐ後ろにある窓。
ステンドグラスみたいに、いろんな色のガラスがはまっていてきれいだな〜と思っていたら…
右上に見覚えのあるマークのシールが。
書かれている言葉は……?
『近畿日本ツーリスト』
雰囲気、ぶち壊し。
● ● ●
さて、帰りにはまた小川を渡るわけですが…
行きと違う馬(今度はロバじゃなくて馬でした)に乗って渡り終え、お金を払おうとすると
馬を引いたおじさんが『40Dh』だと。
…え?確か、行きに聞いた時は20Dhだって言ってたはずじゃ???
往路復路それぞれ20Dhってことでしょうか?
でもあれだけ20Dhって言ってて、念も押したのに…納得いかんですよ?!!!!
『行って帰って20Dhですね』とかじゃなくて『戻ってきた時には20Dhのみ払えばいいんですね』
と確認しておけばよかった…日本円にして200円ちょいの些細な違いなんですが、
なーんか展開的にボラれたみたいで悔しかったので
ちょっとムキになって20!20!と連呼していたら、今度はおじさん
『50Dh』と。
値 上 が り し て る じゃないですか!!!!!!
どういう計算をしたらそうなるんですか。
いよいよこっちも意地になってきて、断固20しか払わない!という感じで
言い合っていたら最後には折れてくれましたが…
今思うとちょっとムキになりすぎた気もします。お恥ずかしい。
最初から40って言ってくれてたら素直に払ったと思いますが…実際のところ相場はどうだったのやら?
ちなみにMさんは、ミスター・ファンに肩車をしてもらって
川を渡っていました。
ロバに乗って渡ったり歩いて渡ったりした観光客は数多くいることでしょうが
人間の肩車で渡った人は、そうそういないのではないかと思います。
本人談「後ろにひっくり返りそうで、歩くよりずっと怖かった」そうです。
写真におさめられなかったことが、実に悔やまれます。
● ● ●
タクシーへ戻ってきて、街への帰路へつく頃にはだいぶ辺りも暗くなってきました。
アイト・ベン・ハッドゥはどうだった?とタクシーの運ちゃんに聞かれて
とってもよかった!幻想的!素敵!最高!的なことを
胡散臭い英語でまくしたてる私達。
動き回って(しかも朝以降ご飯抜き!)ヘロヘロでしたが
帰り道に、もう一つ似たような名所があるけど寄っていかないか?と運転手さんに誘われたので
オプション料金を払って、そちらにも連れていってもらいました。
閉まりかけ…というか鍵のかかっていた扉を開いてもらって(運転手さん、なかなか強引です)
入れてもらった建物。なにしろ慌てて見て回ったので
詳しいことは分からなかったのですが、位置的に多分「ティフルトゥトのカスバ」だと思います。
確認しなかったのでちょっと曖昧。
これだけ見たら感動していたと思うのですが、アイト・ベン・ハッドゥを見た後だと
やや新鮮味に欠けるかなー…?とも。
贅沢な話ですが。
真っ暗であまりよく見えなかった、というのもあるんですけどね(苦笑)
写真がほとんどまともに写ってないあたりがなんとも。
あ、でも屋上に登って、夜の南部モロッコの雰囲気を感じることができたのはよかったです!
さて。
本日最後になるであろう観光をしている内に、頭上で星がまたたくような時間になって参りまして。
次第に会話の中に、この後家に来ないか?とか一緒に夕食を食べないか?とか
違うお誘いが混ざるようになり
どうにも雲行きが怪しくなってきました。
今日一日とても楽しかったですし、感謝もしていますが
それはそれ、これはこれと言いますか
(実際にあったトラブルの例も聞いていますし)
そっち方面で羽目を外し過ぎるととんでもない事態にもなりかねませんので
その辺は慎んで辞退させていただく方向で…。
申し訳ないですが、この場はホテルに戻りたいとの旨を伝えまっすぐ帰らせてもらいました。
しかし敵(?)もさるもの。
ホテルのロビーに戻り、料金を払ったところで
「お釣を渡すからタクシーのところへ来てくれ」と。
タクシーの側で、再びこれからどっか行こうよアタック開始です。
二人でノーサンキューを連呼しつつ、さーてどうするかなと思っていたら…
まさかの、現地警察官二人組登場。
成りゆきを見守っていたのか、単に通りがかったのかは分かりませんが
その場でタクシーの運転手さんに職務質問をはじめました。
激しく狼狽える運転手さん。
手のひらを返したように、私達に
「今日はとても楽しかったね!もうホテルに戻っていいよ。じゃあ、いい旅を!」
のような感じで、気持ちのいいくらい爽やかなお別れの言葉をくれました。
…いやはや。
笑うところではないと思うんですが、あまりに漫画みたいな展開だったので
ありがとうさようなら〜と返しつつ、タクシー一つとっても
つくづくネタに尽きない旅だなあと実感することしきりでした。
まあ、こちらも笑顔で別れたことですし、多分すぐに解放してもらえたことでしょう。
一番気の毒だったのは警官と運転手さんが話している間
何をしていいのか分からず突っ立っていたミスター・ファンだったと思います。
結局、彼の中国人のような名前が本名だったのか芸名だったのかは謎のままでした。
グッドラック、ミスター・ファン…
● ● ●
ドタバタしつつも部屋へ戻り、一息ついたところで
それじゃあ宿の側で夕食を食べれそうなところを探すかーと再び街へ繰り出すことに。
そういえば先程のタクシーはいなくなっていました。
昼間は、砂混じりの風が吹き荒れて歩くのも大変だったワルザザートでしたが
日が沈むと打って変わって過ごしやすくなり
あちこち歩いているとレストランっぽいお店も見つかりました。
数件のメニューを見比べて、なんとか理解できそうなものが並んでいて(笑)
高すぎなさそうなお店に入ります。
欧米人のお客さんも訪れているレストランで、メニューはフランス語とアラビア語(?)。
ずっと食べてみたかったタジン(煮込み料理)をここで頼んでみます。
鳥とか羊とか野菜とか色んな種類があるのですが、ここは趣味に走ってレモンチキンのタジンを。
Mさんは比較的外れのなさそうなパスタを頼んでいました。
それにしても、モロッコはアフリカの中では一番の観光大国だと聞いていたのですが
そのわりには観光客が少ないような…?ここに来るまで、一度も日本人を見かけていませんし。
海外で石を投げれば日本人に当たるといわれるくらい
どこででも見かける民族だと思っていたのに!
飲み物の注文で少し手こずったのですが、日中ごちそうになった
ベルベルティー(ミントティー)がここにもあるらしいのでそちらをオーダー。
あと、アラビアパンという丸くて平たいパンがどこのテーブルにも置いてあります。
ヨーロッパなどと同じで、パンが
日本でいうところの水のような感覚で出てくるわけですね。
そのアラビアパン、モロッコにいる間に何度も何度も食べたのですが
お店ごとに味や見た目が微妙に違っていて、ここのパンは
固くて噛むと甘味があって好みだったのでモリモリたくさん食べてしまいました…
よく考えてみたら朝、バスが発車する前にゆで卵を食べて以来
ほとんど何も食べていなかったわけで。そりゃあお腹も空いているはずです。
レモンチキンのタジン、味付けは濃かったけど熱々でちょっと酸っぱくて
とても美味しかったですよ!結構量があるのでパンとこれだけでお腹いっぱい…
Mさんのパスタは何故かカレー風味?でした。何故カレー???
あ、あとオリーブのオイル漬けも出てきました。こちらは辛くてクセがあるので好みが別れそうな感じです。
モロッコでお店らしいお店に入って食事をしたのは、もしかしてこれがはじめて?
と新鮮に思いつつもお腹いっぱいになって気持ちも満たされたところで
お勘定してお店を出ました。
充分満足するくらい食べて、一人当り50Dh。…今夜の宿代と変わりません(笑)
わりと観光客向けのお店のようだったので、あまり安くはなかったのかもしれませんが
600円内でお腹いっぱいになれるのなら御の字です。
そして、いちいち日本円換算してしまう自分がちょっと悲しくもあり(苦笑)
チップの相場が今一つ分からなったのですが、ひとまず1割くらい添えておきました。
ペットボトルに水を補充したかったので売店っぽいところで
巨大なミネラルウォーターを買い足し、お土産の相場をチェックしてわりと高いことにショックを受けつつ
今日の散策はこれにて終了〜ということで宿へ戻ってきました。
● ● ●
明日のCTMバスの出発時刻は8:30。
さーて、一日の締めくくりとしてシャワーを浴びて寝ましょうかということで
ジャンケンをして順番を決めます。
またもや負けてしまったので、後から使わせてもらったのですが…が!!!!!
ここからが、問題でした。
お湯の出る勢いが弱いな〜砂漠に近いから仕方ないのかな〜と思ってたら
次第に温度が下がっていき「え?ちょっとこれ水じゃない???」という温度に!!!
っていうか今頭洗ってるところなんですけどそこで水ですか予想外の攻撃ですがそれってどうなんですかつうか寒っ(心の声)
シャワーが途中から水になったと大慌てで訴え、急遽Mさんがフロントへ。
お湯が出るようにしてもらった…とのことで、気を取り直して
リトライしてみたところ、確かにお湯に戻ったのですが
使っている内になんだかまた冷えて……
えええええええー。
これ以上シャワーにこだわると冗談抜きで風邪を引きそうだったので
洗い流してとっとと出よう!のような感じで
早々に切り上げました。
それにしても悲しい…つまるところ、これが一泊590円の現実だということですね。
「地方へ行くと、お湯シャワーの出が悪くなる」ということを身体で実感しました。
夏だったら水でも丁度いいくらいなのかもしれませんが、冬のモロッコの夜は結構冷えます。
冬場の旅行の際にはくれぐれもご注意下さい…。
日頃から日本でも行水などの修行をしていて、水なんて全然平気!という方は是非どうぞ。
安い上に砂漠の地らしさも味わえるのでお薦めです。
予想外のトラップ、悔しかったので写真まで撮っちゃいましたよ!

こちらが問題のシャワールーム↑
…というか、ルームというほど空間が区切られていないので
シャワースペースといったところでしょうか。
上の方にシャワーが固定で取り付けられています。
ちなみに、左に小さく写っているのはトイレです。位置的に、シャワーを使うとトイレびしょびしょ。
● ● ●
いやはや。
モロッコ滞在の間は、どの日も濃かったのですが
この日は特に濃縮200%といっていいくらいすさまじい一日だったと思います。
トドメが水シャワーですからね!
なんといっても、この文章の長さがネタっぷりを物語っているわけですが
最後に小ネタをもう一つ。
服が一着見つからず、昨日のマラケシュ新市街のホテルに忘れてきた?!と
寝る前に焦りまくった私。
なんとか探し物は荷物の底の方に見つかり、ホッとしたわけですが…
私『このまま日本に戻るまで気付かないで、帰ってから見つかったら大笑いだよね』
Mさん『あるある。前にアジアかどこかで、泊まったホテルに置き忘れたー!って思って諦めてた服が
帰国してから、カバンの底からでてきたことがあったよ。
こんなところに〜?!って瞬間だよね。』
私『そういうことってあるよねー。ほら、イベントで完売したと思った在庫が
終了後に段ボールの底から一束出てきたりとか。』
…オタクは、どこへ行ってもオタクなんです。
● ● ●
〜続く〜