10、手術の延期
肥大の検査方法
平成十五年三月六日に前立腺肥大の手術前の検査として尿道、膀胱の検査を受けましたが、膀胱鏡は使用しませんでした。代わりにレントゲンで膀胱を撮影し、次に造影剤を尿道から注入した後に再びレントゲン写真を撮りました。尿道や前立腺肥大の状況を確認し、手術の方法を最終的に決めるためのものでした。 写真を見ながらの医師の説明によれば、 残尿のため丁度ゴム風船に水を入れたように、膀胱が少し「たるんだ」状態になっている。前立腺肥大が膀胱出口付近にも及んでいる。とのことでした。 検査終了後に紙オシメを局部に当てがわれましたが、膀胱出口の括約筋(?)の先から亀頭までの尿道内部に溜まった赤色の造影剤が自然に漏れ出し、下着を汚すからでした。便所に行き排尿してからは、その必要がなくなりました。 なお検査で尿道にビニール・チューブを入れた際にやや痛みがありましたが、我慢の範囲内でした。しかしその後は排尿の度に痛みがあったので、傷が出来たのかも知れません。化膿止めの抗生物質と胃腸薬を三日分貰い帰宅しました。
膀胱鏡今日の検査では膀胱鏡を使用しなかったので、肉体的に負担が少なくとても助かりました。かつては膀胱鏡による検査は泌尿器科の検査の内で、最も苦痛を伴う地獄の検査だったそうです。 その理由は硬性膀胱鏡という聞くだけで????が縮み上がりそうな、恐ろしい名前の金属でできた太い棒状の器具を、尿道から膀胱まで差し込んで検査した為です。 膀胱の出口と尿道とは直線的につながっているのではなく、九十度近く湾曲しているため、この部位を膀胱鏡が通過する際にはどうしても尿道や膀胱の入り口に傷がつきました。 そのため検査中だけでなく、その後数日間は尿道から出血し、膀胱の刺激症状(不快感、頻尿)もかなりあったといわれていました。患者はさぞ苦しんだことでしょう。
しかしながら今回の検査でも造影剤注入のため尿道の奥まで異物を挿入されましたが、たとえ柔らかなビニール・チューブといえども、痛みと不快感を与えました。
入院手続き入院に備えて緊急時の連絡先などいろいろなことを記入する書類を渡されましたが、入院には保証人が必要なことが分かりました。これまで三十年以上も入院の経験が無く、その昔盲腸の手術で入院した際は手術や治療の結果について文句を言わないという誓約書を書いたものの、入院費や医療費の支払い保証人を誰かに依頼した記憶はありませんでした。入院費用の支払い保証人については最近どこの病院でも必要になったそうで、うわさによると最初から入院費や医療費を支払えないのに入院する人がいたり、費用を払わずに見舞客に紛れて病院から逃走する患者がいるためともいわれていて、せちがらい世の中になったものです。 新聞報道によれば
平成十五年三月二十九日に大阪市城東区の路上で、三十才前後の女性が産気づき苦しんでいるのを通行人が発見し救急車を呼んだところ、病院に向かう救急車内で出産するという出来事がありました。城東区内の済生会野江病院に収容したところ、その女性は看護師が名前や住所を聞く間もなく、出産直後にもかかわらず赤子を残したまま、病院から逃走してしまいました。世の中には変わった人や、丈夫な人がいるものです。 私が入院予定の病院では、病室の種類に
すると個室の希望者が多いので順番待ちが必要となりましたが、急を要する手術でもないので、個室が空くまで手術を延期することにしました。病院の話によると、四月三日頃までには空きが出るとの予想でしたが、気候が良くなってからの手術は願ってもないことです。 保証人の保証書と共に入院誓約書を書かされました。その第二項には 医師から手術・検査等、治療上の説明を受け了承したうえは、適切かつ必要な治療が行われた結果について、一切異議を申しません。とありましたが説明を承諾したからには、医療事故が起きても文句を言うなということです。 入院の際には個室代金の前払いとして一応十日分の、十七万円也を要求されました。入院の際には貴重品を持ち込むなとか、手持ちの金銭は必要最小限にしろと入院案内に書いてありますし、館内放送でも置き引きの被害に気をつけるように警告していますが、都会では病院といえども犯罪とは無縁でいられないようです。
ソクラテスの妻いつもは私のすることに口を出したがる女房殿が、個室使用の件については黙っていたので不思議でした。ソクラテスの妻クサンティッペは、口やかましい悪妻として古代ギリシャでは有名でしたが、ソクラテスは友人達に、 セミは幸せだ、なぜなら物言わぬ妻がいるから。と言ったほどでした。セミのメスが鳴かないことに例えたものでした。 我が家のクサンティッペも万一私が手術中の事故で死ねば頼りの個人年金が打ち切られ、厚生年金も減額されて遺族厚生年金になるのを恐れた為だと思います。個室に入れば医療ミスも起こりにくい(?)と自分なりに判断して、一時的に鳴かないセミになったものに相違ありません。 彼女の判断の是非についてのコメントは、ここでは差し控えることにしました。あとで知られたら、セミの鳴き声にひどく悩まされる事態になりますから。 彼女が書斎にやって来てこのページを作成中のパソコン画面を見て、「あんたは前立腺の手術をするのが嬉しいみたい」と言いましたが、そのような気持ちは全く無く前立腺肥大症に悩む方やその予備軍に、患者としての体験を情報として提供しているのに過ぎません。
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