「ネバネバ系」
私と息子はネバネバ系が大好きだ。
ネバネバ系って何って?
それは、納豆オクラなめこなど、ネバネバとねばっこい食べ物のことだ。
最近は、健康に良いとか、いろいろな健康オタク番組に取り上げられて、
美味しい、且つ体にいいと良い事尽くめの食べ物である。
ところが、夫はこれらネバネバ系が苦手だ。
夫にすると、こういうネバネバと糸を引く食べ物を食べるなんて、到底信じられぬ生き物であるらしい。
何が嫌って、あの匂い、粘った感触、延びた糸、全てが嫌なんだそうだ。
なので、
私たち親子は、夫のいる時は、なるべくそれらを食べない。
でも、幸い夫は帰りが遅いので、毎日でも納豆食べたい息子は、納豆を毎晩食べる。
そして、食べたらすぐ納豆の容器を洗い、プラスチックゴミの袋に入れる。
これが基本だ。 証拠隠滅、夫が帰るまでには、納豆を食べた痕跡を消す。
嫌いな匂いは、ない方がいい。
さる健康番組に寄ると、納豆は食べる30分は前に食卓に出し、50回はかきまわし、
思いっきり糸を引かせて、しばらくそのままにしておくと、納豆菌がより働き、体にもっと良いそうだ。
息子は、そんなもんはど〜でもいいの、僕は普通にかき回して食べればいいのと
言うが、体にいいという言葉に弱い私は、そのことを思い出せれば実行することにしている。
しかし、なんせ、忘れっぽい私のこと、思い出せる時の方が少ない。
かくして、いざ食べるときになって、そうだった!納豆は下準備が必要なんだった!
と思い出して後悔する。
夫が夕食はいらないと言うと、私と息子の天下だ!
やったア! 納豆とオクラを食べて、なめこ入りみそ汁を食べよう!
こんな夕食になっているとは、よもや夫は解るまい。
ある日、夫が例に寄って、今日は送別会だから夕食はいらないと言った。
しめしめ。 今日は是非やりたいと思っていた料理があったのだ。
それは、鮭の納豆焼き。
納豆にカラシとマヨネーズ諸々をかけて、グリルで焼くのだ。
納豆がちょっぴり焦げて、香ばしい匂いがして、鮭と一緒に食べると大変美味しい。
私と息子は、そのごちそうに満足し、いつものように洗い流し、その痕跡を消した、、、はずだった。
その夜遅く帰って来た夫は大声で叫んだ。
「なんだ〜〜!!この匂いはっ!!!」
臭い臭いと言いながら、そこら中の窓を開けて回った。
私も息子も気付かなかったが、納豆を焼いた匂いが部屋中に充満していたのであった。
に、匂いまでは頭が回らなかった!!
この教訓を生かし、鮭の納豆焼きをしたら、部屋の空気を入れ替える。
これも、納豆を食べる基本に加わったのは言うまでもない。
何といっても好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。
これらにおいて、私たちと夫は未だ平行線である