みかん
作詞:E.I・作曲:渡部芳栄

 
ひとつひとつおいしそうな みかんを選んでは
手の中でその感触を 確かめようとする

その感触が気に入ると 今度はそれを食べようと
急いで皮がちぎれたり やけに慎重になりすぎる

やっと皮をむき終えても まだ白い綿に包まれてる
まるで人がなかなか全てを 見せようとしないみたいに

おかまいなしに口に放り込めば その苦さに顔をゆがめて
きれいに綿をはがそうとすれば かかる手間にいらだち感じて
やがては中間のとこで妥協して こんなものかと納得しちゃう

くり返して食べるうちに みかんに飽きてくる
まるで人に飽きる時が 来てしまうみたいに

ふと気がつくと自分の手が 黄色に染まっている
まるで人が知らないうちに 人に染まってるかのように

きれいに拭きとろうとする こんな苦労をするのならば
もうみかんなんていらない!とさえ 思ったりもするけれど

しばらくするとまぬけな僕は またみかんを 手に取り始める
あの甘酸っぱさが忘れられなくて 記憶をたよりに同じみかんを探す
でも覚えてるあのみかんは 見つけられない ふたつとないから

人との出会いに同じがないように 同じみかんもふたつとないから
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