以下の例はすべて 血熱妄行 (火熱が営血の流れを乱し、血は血管から溢れ出る) の証に該当します。
ここに解説の要点を集めてあります。
1. 蕁麻疹
2. アトピー性皮膚炎
3. 産後の痔
4. やけど手術後の掻痒
5. ニキビ
6. 頭のフケ/脱毛
7. 頭皮の痒み
★ 蕁麻疹
女 64歳
もっとも治して欲しいこと : アレルギーと便秘
アレルギーは4年前からなり、医者に通っています。検査をしても原因は不明です。
冬場はほとんどでませんが、夏はかゆみがでます。薬は湿疹がでたときだけ飲んでいました。
りんごとぬかがアレルギーと便秘によいと聞いて食べて調子がよかったのですが、先週湿疹が
急にでてきたのでまた、薬を飲んでいます。
りんごとぬかを食べる前はみみずばれみたいな症状でしたが、りんごとぬかを食べたあとは、
ぼつぼつがでました。つい先週は小さい湿疹が20-30個ほど、部分的にでました。
便秘は若いときからひどく、薬など飲んでもなかなか改善されません。
全身 : 汗っかき
顔面 : 普通 目がかすむ 耳鳴り
口 唇 舌 : 歯茎が腫れる
喉 気管 : 切れやすい痰が出る
胸 脇 : 胸やけがする 酸っぱい水が上がる
腹部 : 胃の辺りが痛い 腹が張る 腸が鳴る
大便 小便 陰部 : 便秘
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る
腰 膝 下肢 : 膝が痛い 膝が腫れる 脚が痛い しびれる 足が冷える
こぶらがえり むくみがある 足がだるい 足の裏がほてる
皮膚 頭皮 毛髪 : 発疹 斑点(しみ) かゆい 湿疹
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返事 :
>冬場はほとんどでませんが、夏はかゆみがでます。
>みみずばれみたいな症状でした……あとは、ぼつぼつがでました。
寒い冬に出ないで暑い夏に出るのは陽性の蕁麻疹です。
熱が関与しています。
みみずばれ状態のことを「紅色条索状皮疹」といいます。
これは血分の病気で血熱が皮膚に壅塞している事を現しています。
どこから来た血熱かというと多分口から入った物に由来します。
食べ物・薬品・添加物・・・その他の経口物でしょう。
そういった毒物は血熱となり、更には「血熱生風」といって、毛細血管にアレルギー
を起こします。
血熱に相当するアレルゲンを除去する事が必要です。(清熱涼血,消風止痒)
おすすめの漢方処方
(1) 清心連子飲(せいしんれんしいん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ アトピー性皮膚炎
男 5歳
もっとも治して欲しいこと : 生まれてすぐに顔がじゅくじゅくになり、アトピーといわれました。
2歳を過ぎ突然きれいになり、時々乾燥する程度だったのですが、3歳半の幼稚園入園当時
から再びアトピーが出始め、冬は乾燥して保湿してもがさがさで、かきむしって布団は血だらけです。
調べてもらったアレルゲンはダニと、ハウスダストのみです。食べ物はありません。
今は、顔は目の周りが赤く、首、ひじとひじの内側、股間、ひざの裏,お尻,お尻の下が痒いらしく、
常にぼりぼりと掻いて,真っ赤でただれています。汁は出ません。
春までは(花粉の時期)掻くと,粉がぼろぼろ落ちます。
以前使っていたステロイドもここ半年使っていません。
食欲旺盛で、何でも食べ,とても活発です。便通は,1日2〜3回
全身 : 寝汗をかく
顔面 : 普通 目が痒い
喉 気管 : 痰は無い
腹部 : 食べてもすぐ腹が減る
小便 陰部 : 出が悪い 陰部が痒い
皮膚 : 発疹 湿疹 かゆい
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返事 :
アトピーはアレルゲンという「火毒」と「津液」の二つをキーワードとした病変です。
津液が均等に分布されれば多少の火毒(外因)があっても消火されて炎症にはなりません。
体質的に津液が不足しているとアレルギー現象が起こります。(内因)
津液不足の原因は多くの場合は刺激性食品の過食ですが、それ以外にも環境汚染が
大きく関与している様で、これといった確定的な事は言えません。
火毒と津液不足のどちらがより大きな比重を持っているかによって解決法は異なります。
成人の場合は津液不足のほうが比重が大きく、子供では火毒の方が大きいといえます。
成人の場合は体質要因が複雑に絡み合っているのに対して子供ではまだそれほど複雑
な仕組みにはなっていませんから治療も比較的簡単にいくものです。
子供の場合は火毒によって生じた「血熱」を消せば良いのです。
血熱が嵩じると風を呼ぶので掻痒が激しくなります。
風を去らせるのは抗アレルギー剤ですが、肝腎の血熱はいつまでも残ります。
血熱を消す為には涼血清熱剤を使用しなければなりません。
>寝汗をかく………………………………肝腎の陰虚陽亢
>食べてもすぐ腹が減る……………………胃火
>小便 陰部 : 出が悪い………………心熱
>冬は乾燥して保湿してもがさがさで、かきむしって布団は血だらけです……血熱
>真っ赤でただれています。汁は出ません…………陰虚陽亢
>春までは(花粉の時期)掻くと,粉がぼろぼろ落ちます…………陰虚陽亢
陰が虚せば陽が内生します。
体内では肝・腎・胃・心などの内火が燃えています。
おすすめの漢方処方
(1) 止痒熄風湯(しようそくふうとう)加減・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 産後の痔
女 26歳
もっとも治して欲しいこと : 便秘と痔(出産して授乳するようになってから)
全身 : だるい 気がふさぐ 微熱 汗っかき 不眠
顔面 : 普通 頭痛 頭が重い 鼻水 濃い鼻汁 瞼がむくむ
口 唇 舌 : 口が臭い アフター性口内炎がでる 歯茎が腫れる 歯茎から血が出る
大便 小便 陰部 : 便秘 痔が痛む 痔の出血がある
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る
腰 膝 下肢 : 腰がだるい 足がだるい
婦人 : 月経が遅れる 月経痛がある おりもの
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返事 :
>便秘と痔(出産して授乳するようになってから)
婦女の妊娠后に子宮が大きくなり直腸や肛門を圧迫すると、そこに「気血淤結」が生じ
痔核になります。
すなわち「血脉不行(血の流れが悪くなり)」が原因でしょう。
おすすめの漢方処方
(1) 涼血地黄湯(りょうけつじおうとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ やけど手術後の掻痒
男 **歳
もっとも治して欲しいこと : 油で右手肘から指先迄火傷し、3月後に手術をしました。
夜痒いのと痛いのとで眠れません。
漢方薬で少しでも痒み痛みが取れる薬草がありませんか?
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返事 :
>火傷し、3月後に手術をしました。夜痒いのと痛いのとで眠れません。
《諸病源候論・風掻痒候》に「游風が皮膚に在れば寒に逢えば則ち身体疼痛し、熱に遇えば則ち掻痒す」
と書かれています。
どうして“游風”が生ずるかというと、この場合は明らかに手術したもののまだ炎症が残留している
せいでしょう。
これを漢方では「血熱皮膚掻痒」といい、一種のアレルギー反応です。
血熱は内熱です。
夜間に体表が温まってくると内外の熱が合わさって痒くなるのでしょう。
おすすめの漢方処方
(1) 止痒熄風湯(しようそくふうとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ ニキビ
女 35歳
もっとも治して欲しいこと : 顔がニキビの治療後に酒さ様皮膚炎になり、
寒さや湿度で真っ赤になる(ひどい時には紫になってしまいます)!
小さいニキビは繰り返し出ています。黄色く化膿もしています。
全身 : 気がふさぐ 怒りっぽい 熱がないが、頭が熱い 汗をかきにくい(脇だけ)
顔面 : 赤い 頭痛 頭が重い 目が赤い 目がまぶしい
口 唇 舌 : 唇が腫れる 舌苔が厚い 歯茎が腫れる 口が乾く
喉 気管 : 喉が詰まった感じ 喉が痛い
胸 脇 : 脇が詰まった感じ
大便 小便 陰部 : ころころしたウサギ糞状
頸部 背 手腕肩 : 首凝り、肩凝り 足が冷える
皮膚 頭皮 毛髪 : 物理的蕁麻疹 にきび リンパ腫 乳腺炎あり
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返事 :
>ニキビの治療後に酒さ様皮膚炎になり、
顏や頬に毛細血管の拡張があり紅潮しているのは「血熱」です。
>物理的蕁麻疹
いわゆる描字症というものですね。これも漢方では血熱と考えます。
>ころころしたウサギ糞状
血熱のため津液が干せ上がり兎糞便となります。
おすすめの漢方処方
(1) 凉血清肺飲(りょうけつせいはいいん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 頭のフケ/脱毛
男 41歳
もっとも治して欲しいこと : 頭皮改善 昨年夏より頭皮が剥ける。
昔からフケが多く、フケがひどくなったのかと思い、シャンプーを各種試すが改善せず、
脂漏性皮膚炎と診断される。
脱毛・薄毛はこの10年くらい着実に進行、額の生え際後退から最近は頭頂部の地肌が
透けてみえるところまできた。
また、同時に後頭部・側頭部は白髪が着実に増えている。
二番目 精力減退
物理的刺激を受けないと勃起が不完全で、刺激を受けすぎるたるめ早漏気味となる。
その他の身体状況:
20代の頃は痩せていて体重は55キロくらいしかなかったが、30代になり一気に増えた。
全身 : だるい 気がふさぐ 怒りっぽい(イライラ) 汗っかき(頭部に) 眠ってばかり
顔面 : 普通 めまい(立ちくらみ) 鼻づまり クシャミは比較的多い 耳垢は多い
口 唇 舌 : 歯茎から血が出る(以前はよく) 口が乾く(寝起き時)
喉 気管 : 咳が出る 切れにくい痰がある(タバコの吸いすぎによる)
胸 脇 : 胸が痛い 胸苦しい 吐き気がある(酒の飲みすぎ)
腹部 : 腹が張る ゲップ 腸が鳴る 腹が減る
大便 小便 陰部 : 小便の出が悪い 切れが悪い 小便の回数は少ないが一回の量は多い
痔の出血 インポ気味
頸部 背 手腕肩 : 背中が痛い
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい こぶらがえり かかとが痛い
皮膚 頭皮 毛髪 : おできや化膿 にきび 抜け毛 フケ性 若白髪
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返事 :
>20代の頃は痩せていて……30代になり一気に増えた。
>怒りっぽい(イライラ) 汗っかき
>口が乾く(寝起き時)
これは陽性体質の典型です。
このタイプは「血熱」が溜まりやすいので頭皮は潮紅し、熱は風を呼び、風は乾燥を招き、
そのために脱屑が多くなります。(営血伏熱)
>フケ性
>脱毛・薄毛はこの10年くらい着実に進行
この砂漠状態では毛髮も枯れ落ちる一方です。
>小便の回数は少ないが一回の量は多い、切れは悪い
蓄熱状態の小便は黄色くて濃厚になりますから切れも悪くなります。
もっと水分を多量にとって排泄をすっきりさせてください。
>精力減退
これも精液の濃縮しすぎです。
おすすめの漢方処方
(1) 凉血四物湯(りょうけつしもつとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 頭皮の痒み
男 20歳
もっとも治して欲しいこと : 頭皮のニキビ、頭皮の痒み
去年の11月から急に頭頂部辺りが痒くなり、今では全体に広がっています。同時にニキビも出来始めとても痒いです。
原因が何なのかわかりません、思い当たることと言えば、染髪と数年ぶりの坊主ぐらいです。
皮膚科にも行きアレルギー性皮膚炎だと言われましたが薬を処方されても全く治る気配がありません
脂漏性皮膚炎じゃないかと思いましたがフケは全く普通で対策用シャンプーなど色々試しても効果がありません。
風呂上りは痒くないのでもしや頭皮の乾燥ではと思い保湿などを試みましたがこれも効果がありませんでした。
この前高脂血症と診断されたのですがこれは関係あるのでしょうか?
全身: 怒りっぽい 常に熱ぽっい 汗っかき 寝汗をかく ほぼ眠ってばかり
顔面:白い 頭が重い 鼻づまり 鼻水
口 唇 舌:歯茎が腫れる 歯茎から血が出る
大便 小便 陰部:時々下痢 血尿が出る 切れ痔 痔の出血がある
腰 膝:膝が痛い
皮膚 頭皮 毛髪:かゆい おできや化膿 にきび
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返事 :
>頭頂部辺りが痒くなり、今では全体に広がっています。
>フケは全く普通で
>風呂上りは痒くないのでもしや頭皮の乾燥ではと思い
>怒りっぽい 常に熱ぽっい 汗っかき 寝汗をかく ほぼ眠ってばかり
染髪時の薬品によるのか原因は不明ですが、
「血熱」が頭皮から潤いを去ってアレルギーを起こしています。(血熱生風化燥)
血熱は「心火亢盛」を引き起こすので掻痒だけでなく、毛髮も抜けやすく口が渇いたり不眠ぎみになります。
おすすめの漢方処方
(1) 神応養真丹(しんのうようしんたん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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