以下の例はすべて 肺気不固・肺気虚 (衛気が不足すると津液が漏れる) の証に該当します。
ここに解説の要点を集めてあります。
1. 呼吸困難(少気)
2. 匂いが分からない
3. 風邪を引きやすい
4. 多汗症/クシャミ
★ 呼吸困難(少気)
男 49歳
もっとも治して欲しいこと : 数年来(年に数回程度)就寝中に呼吸が困難になり、
目を覚まし起き上がって息をしようとするのですが、喉の奥に痰が詰まったような状態で
ヒューヒューと少しずつしか息が出来ない状態が1分程続きます。
その後息が通るようになれば又通常とおり寝ますが、1度はあまり続くので病院に急患扱いで
診察してもらったが、酸素の吸引率?に異常は見られないとのことで何の処置もせずに迷惑そ
うな顔で帰らされました。
後日、耳鼻咽喉科でも診てもらったが内視鏡で喉の映像を見ても異常がないと言われました。
(子供の時から慢性の中耳炎と慢性化の鼻つまりがあります。)
でも実際に夜中に喉がつまり息が出来なくなるのは事実で本人が苦しいのですから。
但し苦しいのは就寝中に気が付いて何とか息を吸おうとヒーヒーしている1分程だけで、
日常生活では 水泳もしますし健康的で問題はありません。
煙草は仕事の関係で日に30−40本は吸います。
最近特に喉の奥の痰がへばりついたような感じがあり気にはなります。
それと健康診断ではよく不整脈とはいわれます。
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返事 :
>就寝中に呼吸が困難になり、目を覚まし起き上がって息をしようとするのですが
>……少しずつしか息が出来ない状態が1分程続き
これは若しかすると漢方でいう“少気”か“短気”に相当するものかも知れません。
どちらも「不能続息」という状態だと説明しています。
これは“臓気不足”に由来するもので、「気分大虚」といいます。
「肺気虚」の少気は多くは肺病の久患や久咳で肺気を傷つけた場合に起こります。
《雑病広要》には“肺は気を主り、呼吸に通ず。臓気が不足すれば呼吸は微弱となり、
少気になる。”とあります。
《雑病源流犀燭》には“肺は気を藏す。肺不足すれば息は微となり少気する。”とあります。
>煙草は仕事の関係で日に30−40本は吸います。
>最近特に喉の奥の痰がへばりついたような感じがあり気にはなります。
肺気を補益するよう、用心に越した事はありません。
おすすめの漢方処方
(1) 補肺湯(ほはいとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 匂いが分からない
女 32歳
もっとも治して欲しいこと : 4月に風邪で一時味覚と嗅覚がまったくなくなってしまいました。
2週間ほどで味覚はもどり甘い辛いはわかるようになりましたが、嗅覚が現在もあまりもどりません。
夜、鼻がつまりますし、鼻水が口のほうに流れてきます。
昼間でも息をするとヒューヒュー小さな音がするときもあります。
匂いが分からないと、物を食べても甘いか辛いかしかわかりません。
少しは匂いが分かるからか、一口目は味が少しわかるんですが食べていると段々風味が
わからなくなります。
全身 : だるい 気がふさぐ 寝汗をかく 不眠 眠ってばかり
顔面 : 普通 鼻づまり 鼻水
口 唇 舌 : 口は乾かない
腹部 : 胃の辺りが痛
大便 小便 陰部 : 便秘と下痢
腰 膝 下肢 : 足が冷える むくみがある
婦人 : 月経量が少い
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返事 :
>味覚と嗅覚がまったくなくなってしまいました。
>夜、鼻がつまりますし、鼻水が口のほうに流れてきます
>だるい 眠ってばかり
「肺は気をつかさどる」故に臭覚には肺が関与しています。
だから肺が虚すと臭覚の機能が衰えます。(肺気虚)
また「脾は肺の母」故に脾が虚すと子の肺も虚します。
こうして脾肺の兩虚になると臭覚減退が最もひどくなります。
風邪そのものの為か又はその時の用薬により脾肺を共に損ねました。
おすすめの漢方処方
(1) 温肺止流丹(おんぱいしりゅうたん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 風邪を引きやすい
女 歳
もっとも治して欲しいこと : 痩せ、通常は至って元気なのですが、1年に2〜3回風邪をひきます。
風邪のシーズン到来ですが、日々呑んでおくと良い漢方をお教え下さい。
いまも鼻水がひどかったのが治ってきた所です。
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返事 :
鼻かぜを引きやすいのは肺の気虚があるからです。
肺気は「衛気(えき)」といい、体表を守るバリケードです。
また宗気(大元である天の気)を取り込む門で、この気の下に総ての気が統率されています。
これが不足すると脾気や腎気や肝気も減弱化し、肥る事も出来なくなります。
おすすめの漢方処方
(1) 玉屏風散(ぎょくびょうぶさん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
(黄耆10 白朮・大棗4 防風・甘草2)22
★ 多汗症/クシャミ
女 38歳
もっとも治して欲しいこと : 1番目:汗っかき(特に頭)
汗っかきは高校生の頃から。頭汗がひどくなったのはここ3-4年
2番目:クシャミ(季節問わず)
酷くなったのはこの2-3年。クシャミをすると5-10連続で止まらない。
昨年とその一昨年にアレルギー検査を受けたが、稲以外ハウスダストですら反応なし。
全身 : だるい 気がふさぐ 健忘症 午後から熱が高くな 汗っかき 不眠
顔面 : 普通 頭痛 頭が重い 目がかすむ 目が赤い 目が痛い 目が痒い鼻水 クシャミ
口 唇 舌 : 口が臭い(タバコのせい)
喉 気管 : 声がかすれる 咳が出る
胸 脇 : 胸が痛い 胸苦しい
腹部 : 腹が張る 食べてもすぐ腹が減る
大便 小便 陰部 : 便秘と下痢をくりかえす 夜間排尿が多い
頸部 背 手腕肩 : 肩の痛み(というか、万年肩こりで痛い)
腰 膝 下肢 : 膝が痛い(冬場とか) 足の裏がほてる(むずむず脚の症例持ちです)
皮膚 頭皮 毛髪 : 発疹 にきび(肌荒れしやすい)
婦人 : 月経量が多過ぎる 月経が遅れる 月経が早くなる 月経痛がある 血の塊が混じる
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返事 :
> 汗っかき(特に頭)
> クシャミ(季節問わず)5-10連続で止まらない。稲以外ハウスダストですら反応なし。
> 便秘と下痢をくりかえす
> 月経量が多過ぎる
皮膚は外気と外邪から身を守る防衛線で、衛気(えき)といいます。
それをつかさどるのは主に肺気です。
肺気がしっかり固摂していないと漏れて、外気の影響を受けやすくなります。
それが多汗症となり、クシャミとなります。
アレルギー反応の閾値が下がり、何にでも反応するようになります。
また肺は大腸と表裏の関係にあり、下痢しやすくなります。
肺はまた気の総帥でもあるので脾気や腎気や肝気も減弱化し、
生理と関係する衝脈・任脉の固摂や収斂性が低下するので月経量が多くなります。
おすすめの漢方処方
(1) 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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