以下の例はすべて 湿熱外欝 (湿熱の邪が経絡に留まり、瘡毒湿疹を発する場合) の証に該当します。
ここに解説の要点を集めてあります。
1. 皮膚糜爛
2. 慢性湿疹1,2
3. 指/耳などの湿疹
4. 面游風
5. 体臭
6. さめ肌/ニキビ
7. 肛門周囲掻痒
8.
★ 皮膚糜爛
男 40歳
もっとも治して欲しいこと : 顎・首部分の皮膚炎
1年くらい前に顎の下辺りが荒れ皮膚科に通い、ステロイド系の薬で一度は完治しました。
それが年初再発し、通院し投薬と塗り薬で一時的に良くなるのですが完治には至らずにおります。
医者からはもうのう炎(?)の一種ではないかと言われました。剃刀まけが原因ではとも・・・
症状は、顎の下が最初所々赤く腫れ膨れてきます。
次に膨れ赤くなった箇所が顎から口の下、鼻の下まで広がり所々表皮がめくれ、更に切れ、
血や粘液まで出てがきます。
全身 : 気がふさぐ (最近)汗っかき 寝汗をかく
顔面 : 普通
皮膚 : かゆい 湿疹 ただれ 化膿
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返事 :
>顎の下が最初所々赤く腫れ膨れてきます。
>次に膨れ赤くなった箇所が顎から口の下、鼻の下まで広がり所々表皮がめくれ、
>更に切れ、血や粘液まで出てがきます。
これは「湿毒浸淫糜爛症」ですね。
夏から秋にかけての季節は湿毒が多いものです。
湿毒とは外湿と体内の邪毒が結びついたものです。
淡黄色清亮の脂水が滲溢して流れると、またその部位に新たに疱疹を発生し、
乾くと褐黄色の膿痂になります。
おすすめの漢方処方
(1) 除湿解毒湯(じょしつげどくとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 慢性湿疹 1
女 27歳
もっとも治して欲しいこと:なぞの皮膚炎
小学校頃から中程度のアトピー性皮膚炎で、外用ステロイドをごくたまに使用していました。
一番ひどいのは右手の中指薬指小指です。(今も完治していません)
ひどくなったのは2年程前、初産の三ヵ月後くらいのことでした。
化粧水もはじかれるくらい肌が乾燥してきておかしいな、と思っていたら
次第に腰、胸、背中、耳の周囲、頭皮、手足、というような順序で赤いぶつぶつが広がっていきました。
腰の左右に10センチ以上の赤いただれたぶつぶつが繋がったような状態のものができています。
腰の部分は熱を持っていて、痛みがあり、かゆみは時々発作的にありますが常ではありません。
夜も眠りが浅くなってしまい、とてもつらい状況です。
全身:だるい 気がふさぐ 怒りっぽい 午後から熱が高くなる 汗をかきにくい 眠ってばかり
顔面:普通 めまい
口 唇 舌:口が乾く
腹部:胃の辺りが痛い 臍の辺りが痛い 食べてもすぐ腹が減る
大便 小便 陰部:頻尿 切れが悪い 陰部が痒い
頸部 背 手腕肩:肩の痛み
腰 膝 下肢:腰がだるい 足が冷える
皮膚 頭皮 毛髪:発疹 かゆい 湿疹 ただれ 水泡 抜け毛 フケ性
婦人:おりもの
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返事 :
> 一番ひどいのは右手の中指薬指小指です。(今も完治していません)
> ひどくなったのは2年程前、初産の三ヵ月後くらいのことでした。
> 赤いただれたぶつぶつが繋がったような状態のものができています。
> 口が乾く
おっしゃる通りアトピーではなく、かなり性質の悪い慢性湿疹ですね。
産後の血虚も関与しているかもしれません。
舌の映像から血虚もしくは陰虚の傾向が窺えますから。
これは湿熱から発展した「血燥」の部類です。
「湿疹の中医治療」
おすすめの漢方処方
(1) 四物消風散加減・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 湿疹 2
女 31歳
もっとも治して欲しいこと : 湿疹
皮膚科にも通っているのですが抗アレルギー剤を飲んでも一向に改善しません。
痒みもおさまりません。
全身、特に腹部が痒み。掻いてはいけないと思っているのですが、知らず知らずのうちに
掻いているようで、今は5個所程、直径8センチくらいの固まりになっています。
汗をかくと、体温が上がると、とても痒くなります。
掻いたところからリンパ液のようなものが出て表面がカサブタのようになっています。
ひどい部位はカサブタが幾重にも重なっているようで、表面が剥けても下地は黒ずんで
固くなっています。
ほか顔面の一部、時によってかゆみの部位が異なったり、かゆみの無いこともありますが、
腹部より前から出ていたものです。
できるところは、眉、瞼の付近と鼻の横上部等。
ここ2ヵ月くらい、首にも同じようなものができるようになり、
全体的に湿疹が広がっている感じです。
幼少のころから何かと皮膚疾患で通院することが多く、
年代によってできるものと、部位が変化してきています。
湿疹以外では頻繁に腹痛を起こしますが、すぐに治る事が多いです。
全身 : だるい 怒りっぽい 微熱 汗をかきにくい 不眠
顔面 : 白い 頭が重い 目が赤い 目がまぶしい 耳鳴り
胸 脇 : 動悸がする
腹部 : 胃の辺りが痛い 腹が張る 腸が鳴る 食べてもすぐ腹が減る
大便 小便 陰部 : 便秘と下痢をくりかえす
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る
腰 膝 下肢 : 足が冷える
皮膚 頭皮 毛髪 : 発疹 リンパ腫 かゆい 若白髪
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返事 :
>リンパ液のようなものが出て、
>カサブタが幾重にも重なっているようで、
これは「湿毒」です。
ですから昔の人は湿疹の事を「浸淫瘡」とも言いました。
大抵は恣いままに肥甘厚味のものや香辛性のものの多食して、
体内に湿熱が溜まった処へ皮膚から細菌の侵入を許した為です。
皮膚からの細菌の侵入の事を「風」の侵入と言います。
“風は百病の長”というそれです。
>頻繁に腹痛を起こしますが、すぐに直る事が多いです。
>大便 小便 陰部 : 便秘と下痢をくりかえす
胃熱と湿が交阻し、湿熱となって脾を損傷するのです。(湿熱傷脾)
根本原因は脾胃の消化器系にあります。
それを漢方では「脾虚運化失職、水湿蘊阻肌膚」といいます。
脾胃の湿熱を取り除き、肌膚の風を去らなければなりません。
「治風には先ず治血すべし」という口訣の如く、血熱をも清涼にしなければなりません。
おすすめの漢方処方
(1) 無名方(むめいほう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
(金銀花・連翹・防風・白蘚皮・・・・・・)
★ 指/耳などの湿疹
女 31歳
もっとも治して欲しいこと : 1、右手人差し指と中指の間の皮膚の爛れ
出産後1,2ヶ月くらいから、疲れたりするとものすごく指の間が痒くなり、
血がでるほど掻き毟ってしまう時もあり、小さいブツブツが血がでた後に潰れて汁がでます。
一時はあかぎれの様になったり、硬いウロコのようになったり・・・・
2、両二の腕の鮫肌
これは子供の頃からで二の腕の裏の自分からは見えにくい柔らかい所にできていて、
ブツブツの細かいのが結構あります。
触ると芯があるのもあり、潰すと志望の固まりみたいな白い硬いものがでます。
潰しても、またできてしまいます。
3、部分白髪
17歳の夏から野球部のマネージャーをやっていて初めての甲子園から帰ってくると
右半分の中側が一部分だけ白髪になってしまいました。
今では右後頭部もあり、左側はゼンゼンありません。
全身 : だるい、怒りっぽい、汗をかきにくい、時々寝汗をかく
顔面 : 普通、めまい、頭痛、目がかすむ、目が痒い、鼻づまり
耳の中が痒くなる(血が出るほどかいてしまう)
口 唇 舌 : 口内炎、歯茎の腫れ、唾液が多い
喉 : 喉がすぐ痛くなる、ゼイゼイする時がある、切れにくい痰がある
腹部 : 腹が張る、時々腸が鳴る
大便 小便 陰部 : 便秘と下痢をくりかえす、頻尿 おりもの
頚部、背、手、腕、肩 : 背中が痛い、肩の痛み、手がしびれる
腰、腿 : 腰が痛い、かかとが時々痛む、足の裏がほてる
皮膚 頭皮 毛髪 : 指の間の痒み、鮫肌(二の腕の裏側)、にきび、若白髪
婦人 : おりもの
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返事 :
>耳の中が痒くなる(血が出るほどかいてしまう)
いろいろある中で殊に注意を引いた症状です。
これは「耳痒」といって皮膚湿疹の同類です。
>指の間の皮膚の爛れ
>両二の腕の鮫肌
>目が痒い
すべて「風熱湿毒」が体表に欝滞して気血の流れを阻害した結果です。
風が盛んだと痒みがひどく、熱が盛んだと耳道が潮湿し、火毒が盛んだと咽痛や発熱になります。
ではなぜ風熱湿毒に見舞われたかというと
>部分白髪
短時間で突然大量の白髪になるのは常日頃から「肝気鬱滞」が大きかったからです。
これから見ると根本原因はこれでしょう。
>頻尿(出産してから) おりもの
>足の裏がほてる
これは肝経の湿熱です。
まとめますと 肝気鬱滞→肝経湿熱→風熱湿毒 の順になります。
よくよく酒色膏梁厚味(ごちそう)を戒んでください。
おすすめの漢方処方
(1) 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 面游風
女 24歳
もっとも治して欲しいこと : 去年から口元から鼻まわりが赤くなり、皮がめくれやすくなる。
目元があかくなり、ほっておくとはれる。また目尻がきれてくる。
季節のかわり目は特に目元がでる。夏は、口元があれる。
2番目 乾燥肌です。全体的にかさかさとしている。
全身 : 冷え性
顔面 : 白い 赤い 瞼がむくむ 目がまぶしい
口 唇 舌 : 口がかわく
腹部 : 腹が張る 食べてもすぐ腹が減る
大便 小便 陰部 : 便秘ぎみ
腰 膝 下肢 : 足が冷える
皮膚 頭皮 毛髪 : 斑点(しみ) かゆい さめ肌(首だけ)
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返事 :
>口元かから鼻まわりが赤くなり、皮がめくれやすくなる。
>目尻がきれてくる。
《医宗金鑑》という書物に「面游風」という病気がのっています。
これは初めに顏がむずがゆくなり、肌が乾燥して白屑が生じます。
次いで湿熱が盛んだと痒くて汁が出るし、風燥が盛んだと目尻が切れたりします。
これは平素の辛辣厚味の食べ物の過食が原因で「血燥」となり、陽明胃経が「湿熱受風」
の状態になったからです。
おすすめの漢方処方
(1) 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 体臭
女 16歳
もっとも治して欲しいこと : あたしは悩みがあります! それは臭いです。
あたしはすぐ汗をかき、体臭がすごくきになります。
自分では臭いがわかりませんが、とても気になります。
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返事 :
> あたしはすぐ汗をかき、体臭がすごくきになります。
体内の湿と熱が合わさって「湿熱」となると、それは皮膚へ薫蒸して汗になります。
この湿熱化した汗は通常のサラッとした汗と違って粘っこく濃厚です。
尿にも湿熱が溢れ出るので小便の色も濃いものです。
湿熱の源となるのは刺激性や脂っこい食品ですから、あっさりした食べ物を主にするよう
に心掛けてください。
おすすめの漢方処方
(1) 三妙丸+三仁湯(さんみょうがん+)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ さめ肌/ニキビ
女 24歳
もっとも治して欲しいこと : (一番目)鮫肌?
右腕に鮫肌状のしみ(直径2・3センチ)が出現、その後ドンドン範囲が広がり、
今現在両腕下全体・肩・右膝下一部に。かゆみがあり、乾燥している。
(二番目)数年前より突然ニキビが発生。前触れもなく、いきなり白い膿状のものが
ボツボツ大量にでる。
生理前は額・顎等にもできるが、ほとんど頬の前面部に集中。
不眠(平日平均3時間) 眠ってばかり(1週間に丸一日)
顔面 : 赤黒い なみだ目 クシャミ(朝のみ、たまに)
喉が痛い(ときどき)
便秘(生理前)
肩こり(たまに)
皮膚 : 斑点(しみ) かゆい 湿疹 水泡(体調不良時、右手3本指に限り)
にきび 手の甲、足以外の皮膚が全体的に浅黒い
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返事 :
>鮫肌状のしみ(直径2・3センチ)が出現
>かゆみがあり、乾燥している。
>ニキビが発生。前触れもなく、いきなり白い膿状
>かゆい 湿疹 水泡(体調不良時、右手3本指に限り)
さめ肌は乾燥性でニキビは白い膿を持っていて湿性、相反するような気がしますが
皮膚疾患ではよくそんな事が起こります。
それを「湿熱阻絡甲錯」といいます。
湿熱が経絡の流れを阻止するので皮膚の一方で乾燥を、他方で化膿や水泡を見るのです。
湿熱ですから夏は重く冬には軽いものです。
おもに刺激性で肥甘厚味のものを恣食しているのが原因です。
おすすめの漢方処方
(1) 除湿解毒湯(じょしつげどくとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 肛門周囲掻痒
男 63歳
もっとも治して欲しいこと : お尻の左側(肛門の周りの皮膚)が化膿しているようで痛みがあります。
出血はしていません。便秘もありません。イタ がゆいといった感じです。べたつき感があります。
歩くたびにすれて痛いです。
ちなみに病院では2〜3年前にイボ痔(核痔)と診断されました。
しかし、今回相談させていただく症状はお尻の中ではなく外の皮膚ですので、痔とは関係ないと思うのです。
トイレのウォシュレットで洗浄すると左側の肛門付近(こうもんの上部)がしみます。
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返事 :
>肛門の周りの皮膚)が化膿しているようで痛みがあります
>イタ がゆいといった感じです。べたつき感があります。
>歩くたびにすれて痛いです。
>トイレのウォシュレットで洗浄すると左側の肛門付近がしみます。
肛門周囲ののカブレでしょうか、まだ瘡や癰などの化膿性のものにはなっていないようなので、
痒みとべたつき感から「風湿」に「熱」を挟んだ状態だと判断されます。
すなわち風は掻痒になり、湿は滲出潮湿になり、熱は痛みになって現れています。
おすすめの漢方処方
(1) 消風散(しょうふうさん)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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