以下の例はすべて 肝火上攻 (肝の陰血が枯れて相火を制止できず、火は高巓に上る)
肝欝化火 (気鬱により肝が疎泄を失すると肝は気実から火を生ずる/肝火証) の証に該当します。
ここに解説の要点を集めてあります。
1. 全身の倦怠感
2. 顔の肌荒れ
3. 過食症
4. 乳頭風
5. 高血圧/肥満/月経過多
6. 便秘/肌がかゆい
7. 頻尿/肩こり/手足の汗
8. 便秘/肩こり
9. オナラが臭い
10. 赤ら顔/足がむれる
11. 冷え性/不眠
12. 多汗症
13. 耳鳴り
★ 全身の倦怠感
女性 57歳
もっとも治して欲しいこと : 全身の倦怠感
全身 : だるい 気がふさぐ 健忘症 怒りっぽい さむけ 発熱 微熱
汗をかきにくい 寝汗をかく 不眠
顔面 : 普通 瞼がむくむ めまい 頭痛 目がまぶしい 目が痛い 耳鳴り
口 唇 舌 : 唇の色が紫色 唇が腫れる 口が苦い 口が臭い 歯茎が腫れる
歯茎から血が出る 口は乾かない
喉 気管 : 喉が詰まった感じ 喉が痛い 痰は無い
胸 脇 : 動悸がする 胸が痛い 胸苦しい
腹部 : 胃の辺りが痛い
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る 手指がしびれる
腰 膝 下肢 : 腰が冷える 脚が痛い しびれる 足が冷える むくみがある 足がだるい
皮膚 頭皮 毛髪 : 斑点(しみ)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>だるい 気がふさぐ 怒りっぽい さむけ 微熱 寝汗をかく 不眠
>めまい 頭痛 目がまぶしい 目が痛い 耳鳴り
>唇の色が紫色 唇が腫れる 口が苦い 口が臭い 歯茎が腫れる 歯茎から血が出る
>動悸がする 胸が痛い 胸苦しい
>斑点(しみ)
「肝は謀を主り,胆は決を主る」と言われているが、肝胆の気が欝滞して流れないと
やがて熱化して(肝鬱化火)、気は上逆して怒りやすくなり、胆汁は上溢して口が苦く、
目は赤くなる。(肝は目に開く)
すべて「肝胆鬱熱」で説明がつく。
>腰が冷える 足が冷える
鬱火なので上熱下寒となる。
全身の倦怠感は気滞(肝気欝滞)のなせるわざである。
おすすめの漢方処方
(1) 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 顔の肌荒れ
女 33歳
もっとも治して欲しいこと : 顔の皮膚の荒れ
なぜか、今年の夏前から吹き出物や、肌荒れがひどく、化粧品が合わないのかと止めてみたり
しましたが変りませんでした。
特に唇がひどく、塩気のものやすっぱいものはいたくて食べられません。
他は特に体調は変りありません。(体重・食欲など)
その他の身体状況 : 胃は以前からずっと調子が悪く、いつも胃の中に空気が溜まっている感じ、
みぞおち・背中の痛みがあります。
冷えもひどく、冬は足がしもやけになります。
それと、便秘はもう十年くらい漢方薬を毎日飲んで排便しています。
疲れがたまってくると、手の指先のしびれ、足のむくみ、目のものもらい、目の痙攣があります。
顔面 : 普通
胸やけがする ときどき吐き気がある
腹部 : 胃の辺りが痛い 腹が張る 腸が鳴る
大便 小便 陰部 : 便秘
頸部 背 手腕肩 : 背中が痛い ときどき手指がしびれる
腰 膝 下肢 : 腰が冷える 足が冷える
皮膚 頭皮 毛髪 : 斑点(しみ) にきび
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>特に唇がひどく、塩気のものやすっぱいものはいたくて食べられません。
>顔の皮膚の荒れ
>みぞおち・背中の痛み
>胸やけがする ときどき吐き気がある
脾胃の状態は唇や顔の皮膚に現われます。
そしてこれは熱証です。
>いろいろストレスのかかることがあり、
肝気が鬱結して長くなると熱に変わります。(肝鬱化火)
この鬱火が胃の脉絡を犯して気血が失調するので胃痛が起こると思われます。
「肝は目に開く」、および下瞼は胃経の循行する所なので瞼の痙攣が起こったのでしょう。
おすすめの漢方処方
(1) 清熱解鬱湯(せいねつかいうつとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 過食症
女 22歳
もっとも治して欲しいこと : 一番目:慢性的に空腹感があって悩んでいます。
現在、抑うつ神経症で医療機関にかかり治療を受けていますが、精神的に苦しいときに甘い
ものや炭水化物が食べたくて食べたくてしかたなく、常に食べつづけてしまいます。
あまりにも食べ物に執着してしまうので、それがつらくて仕方ありません。
食べつづけるタイプの過食症だそうで、嘔吐や激しい運動などの代償行動はなく、短期間に
太ってしまいました。もともと食欲は旺盛で、食べ過ぎの傾向にありました。
とにかく食べることが頭から離れず、他のことが考えられないほどで、常にお腹がすいて、
異常にどか食い、だらだら食べしてしまいます。
いろいろ試しましたが、ごまかしや食欲の抑圧にしかならず、根本的に解決しませんでした。
2番目:低血圧
朝ははやくに目がさめ、起きられるのですが、疲れが取れておらず、だるい感じがします。
低血圧だからでしょうか。
熟睡してはいるようなのですが、体がだるくて、寝ているうちに、自分でも気づかずにうなったり、
あばれたりしていると人に言われます。
全身 : だるい 気がふさぐ 怒りっぽい さむがり
顔面 : 普通 鼻水 クシャミ(アレルギー性鼻炎)
腹部 : 食べてもすぐ腹が減る
腰 膝 下肢 : 足が冷える むくみがある 手がしもやけする
皮膚 頭皮 毛髪 : にきび
婦人 : 月経が遅れる 月経が来ない月も。基礎体温が2層性を描かない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>精神的に苦しいときに甘いものや炭水化物が食べたくて
>食べたくてしかたなく、常に食べつづけてしまいます。
>いろいろ試しましたが、ごまかしや食欲の抑圧にしかならず、根本的に解決しませんでした。
>朝ははやくに目がさめ、起きられるのですが、疲れが取れておらず、だるい感じがします。
>低血圧だからでしょうか。
>熟睡してはいるようなのですが、体がだるくて、寝ているうちに、自分でも気づかずに
>うなったり、あばれたりしていると人に言われます。
低血圧ではありません。反対に血圧は高い方でしょう。
根本原因は「怒火」です。漢方では「肝火」ともいいます。
肝気はのびのびと広がる春の生長の気で抑鬱を嫌います。
それが疎通を欠き条達しなくなると精神は不明朗となり、筋肉は固くなり、
目は疲れ、胃腸の働きが不調になり、血液の流通・調節・貯蔵が狂ってきます。
肝欝の期間が長くなると「肝欝化火」といって必ず鬱熱に転じます。
肝の鬱熱は胃を犯して胃熱に変わります。(胃熱熾盛)
盛んとなった胃熱は胃陰を消耗するので「食べてもすぐ腹が減る」飢餓感を生じます。(熱盛傷陰)
おすすめの漢方処方
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 乳頭風
女 24歳
もっとも治して欲しいこと : 乳首が1年ほどまえから荒れてしまい黄色の汁がでてきます。
少し腫れてしまっています。
昨年の秋からひどくかゆくなりまして皮膚科にいってもただ薬をくれるだけで原因は分からない
そうです。(下着が悪いのではと言われましたが綿のものをずっと使っていて急になりました)
2番目 またひざと手首に湿疹が半年ほど前からでき始めました。
最初は点のような湿疹が数個でしたがやがてそれが大きくなり1センチほどの斑点になっ
てしまいました。ひどくときどきかゆくなります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>乳首が1年ほどまえから荒れてしまい黄色の汁がでてきます。
>少し腫れてしまっています。
《瘍科心得集》という書物には“姥頭風者,乳頭干燥而裂,痛如刀割,或擦之出血,
或流粘水,或結黄脂。”という記載があります。
(女性の乳頭が干燥して裂け、ナイフで切るように痛み、或は下着に擦れると出血したり
黄色い汁が出たり、かさぶたが出来たりする。)
昔の人は「姥頭風」とか「乳頭風」と呼んでいたのです。
>昨年の秋からひどくかゆくなりまして
>またひざと手首に湿疹が半年ほど前からでき始めました。
痒さがあるので「風」というのです。
漢方ではその経絡の通り道から「乳頭は肝に属し、乳房は胃に属す」といいます。
肝気はのびのびと広がる春の生長の気で抑鬱を嫌います。
ところが色々なストレスの為に条達疏泄が妨げられると肝気は蘊積して火に化します。
これを「暴怒は肝を傷つけ、肝鬱となる」といいます。
肝気鬱結になると「湿邪」が生じ、「火」と合わさると「湿熱」になり、肝経の通り道に
ある乳首で湿爛破裂して痒さを伴なうのです。
湿疹も同じ理由によります。
おすすめの漢方処方
(1) 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 高血圧/肥満/月経過多
女 38歳
もっとも治して欲しいこと : 高血圧 150/100を越えることが多くなりました。
肩こり、のぼせ、多汗、かすみ目など症状があります。
二番目 肥満 徐々に体重が増え15キロ程度太りました。
その他の身体状況 : 抜け毛 不妊症 むくみ
全身 : だるい 気がふさぐ 痴呆(ぼけ) 健忘症 怒りっぽい さむけ 汗っかき
顔面 : 白赤い 瞼がむくむ 顔面痙攣 めまい 頭痛 目がかすむ 目が赤い
目が痒い クシャミ 耳鳴り
口 唇 舌 : 唇が紫色 唇が腫れる 口が臭い 歯茎が腫れる 歯茎から血が出る 口は乾かない
喉 気管 : 喉が痛い 声がかすれる
胸 脇 : 動悸がする
腹部 : 腹が張る
大便 小便 陰部 : 咳をすると尿が漏れる 小便の出が悪い 尿が濁る 脱肛 陰部が痒い
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る 首の寝違え 背中が痛い 肩の痛み 手指がしびれる
腰 膝 下肢 : 腰腰が冷える 足が冷える むくみがある
皮膚 頭皮 毛髪 : 斑点(しみ) 抜け毛
婦人 : 月経量が多過ぎる 月経が早くなる 血の塊が混じる 不妊症
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>高血圧
現代医学では高血圧に対して血管拡張剤などで血圧自体をいじって下げようとするだけで、高血圧を
起こしている原因については考えていませんが、漢方では常に人間全体をひっくるめて考えます。
>肩こり、のぼせ、多汗、かすみ目
これは「肝陽上亢」という症候です。
>小便の出が悪い 尿が濁る 陰部が痒い
>肥満
肝経の疎泄機能が悪くて(肝鬱気滞)、湿熱がたまっている状態です。
>月経量が多過ぎる 月経が早くなる 血の塊が混じる 不妊症
月経と密接な関係にある肝経の鬱火が影響しています。(肝鬱化火)
おすすめの漢方処方
(1) 丹梔逍遥散(たんししょうようさん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 便秘/肌がかゆい
女 46歳
もっとも治して欲しいこと : 1,便秘 2,汗が出ない 3,肌のかゆみ
便秘は10代の頃からです 1〜2週間でない事もある
あっても、コロコロしたウサギさんの糞状態
夏に家事等で身体を動かしていると汗はかなり出たのですが
10年ほど前から全然出なくなりました
冬、肌がすごくかゆくなります
お風呂に入っていると赤くなって太股、腕、背中などが特にかゆくなります
<その他の身体状況>
身 寒気 (背中が寒い)あり
面 普通
唇舌 口が乾く
便 便秘
婦人 月経痛がある 乳房にしこりある(乳腺症)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>便秘
>あっても、コロコロしたウサギさんの糞状態
>口が乾く
内熱があります。
>月経痛がある
>乳房にしこりある(乳腺症)
>汗が出ない
肝気の欝滞です。
>冬、肌がすごくかゆくなります
>お風呂に入っていると赤くなって太股、腕、背中などが特にかゆくなります
肝鬱が長引くと熱化します。(肝欝化火)
それが風呂の熱を受けてますます強くなり皮膚へ溢れ出るのでしょう。
おすすめの漢方処方
(1) 当帰芦薈丸(とうきろかいがん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 頻尿/肩こり/手足の汗
男 41歳
もっとも治して欲しいこと : 一番目:頻尿。15分から20分おき、ひどいときは1分おき。
尿量は多量で、色はなく水のよう。膀胱の中に尿のしずくがたまってくるのが感じられるくらい。
こういうときは長い間ガマンできない。)
ニ番目:首、肩のこり。肩は岩か鉄板かというよう。
三番目:手足の汗。
全身 : 気がふさぐ(不安) 汗っかき 寝汗をかく(たまに) 不眠 眠ってばかり(眠りが浅い)
顔面 : 普通 チック 頭痛(寝不足が続くとものすごいズキーンとする頭痛が断続的に襲ってくる)
目が赤い 目がまぶしい 目が痒い 鼻づまり 鼻水 クシャミ 鼻血 耳鳴り
耳が痛い 耳垢がボロボロ出てくる(外は乾いていて中はしっとり)
口 唇 舌 : 口が臭い 舌がもつれる 歯茎から血が出る 口が乾く
喉 気管 : 喉が詰まった感じ 咳が出る ゼイゼイ音 切れにくい痰
胸 脇 : 動悸がする
腹部 : 腹が張る 食欲旺盛
大便 小便 陰部 : 下痢(ヒドイ下痢のの前、胃がムカムカするときがある) 頻尿
夜間排尿が多い 肛門が痒い 精液に血が混じることがある
温泉ランドの薬湯につかると睾丸がひりひり大変痛い
頸部 背 手腕肩 : 肩こり、首のこり 手指がしびれる
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 足の裏がほてる
皮膚 頭皮 毛髪 : 抜け毛(若ハゲ)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>15分から20分おき、ひどいときは1分おきに尿が出る。
排尿後にまだ残尿感があるのは膀胱の気機不暢によるもので、肝気が鬱結してその影響
が膀胱に及んでいるからである。(肝気鬱結而尿頻)
>首、肩のこり
>背中を踏んでもらったりマッサージしてもらった後はわりと眠れる
>寝不足が続くとものすごいズキーンとする頭痛が断続的に襲ってくる
>目が赤い 目がまぶしい
>耳が痛い
>喉が詰まった感じ
同じく肝気鬱結が原因。
>ヒドイ下痢の前、胃がムカムカするときがある
肝鬱が昂じて胃気をおびやかすのは即ち「肝気犯胃」です。
>手足の汗
>汗っかき
>耳垢がボロボロ出てくる(外は乾いていて中はしっとり)
>口が乾く
>抜け毛(若ハゲ
>精液に血が混じることがある
>温泉ランドの薬湯につかると睾丸がひりひり大変痛い
肝気鬱結が長くなるとやがて「肝火(肝気亢進)」に転じます。(肝欝化火)
肝胆は表裏の関係にあり、ともに「湿」と結びつきやすく、湿は肝火と結んで「湿熱」となります。
この湿熱は容易には消し難いもので、上記のような色々な症状として現われます。
おすすめの漢方処方
(1) 柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 便秘/肩こり
女 33歳
もっとも治して欲しいこと : (1) 便秘 残便感
病気というほどではないのですが、なんとなく体調がすぐれないという感じです。
便秘でお腹が張るのは数年来、慢性で、残便感がなく気持ちがよく過ごせることは長年な
い気がします。
肩こりも以前からあり、自覚はないけれど、人が触るとごりごりという状況で、ここ2、3
年は自覚できるくらい凝って仕事の忙しい時期などは文字通り首がまわらなくなるほどです。
(2) ひどい肩こり 最近では軽い腰痛も
(3) お腹が張ってごろごろする 特に食後や疲労時
(4) 疲労感
その他の身体状況: 基本的にデスクワークなのも原因かと思います。
全身 : だるい
顔面 : 普通 頭痛(ときどき)
口 唇 舌 : 舌苔が厚い 口は乾かない
腹部 : 腹が張る 腸が鳴る
大便 小便 陰部 : 便秘 痔の出血がある(たまに)
頸部 背 手腕肩 : 背中が痛い 肩の痛み
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい 腰が冷える 足が冷える
皮膚 頭皮 毛髪 : にきび(たくさんではない)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>ここ2、3
>年は自覚できるくらい凝って仕事の忙しい時期などは文字通り首がまわらなくなるほどです。
>疲労感
>にきび
頭脳労働ばかりが忙しくて「久坐少動」を強いられていると全身の気機が壅塞し、
精神は抑鬱され、碌なことはありません。
肩こりばかりか痔瘡も出来物も果ては腫瘤でさえもみな気の壅塞から起こります。
>お腹が張ってごろごろする
>舌苔が厚い
気の総帥は肺です。肺気が宣降を失するとその裏に当たる大腸の気滞が起こります。
気の中でももっとも抑鬱を嫌う「肝気(春の木の芽が伸びるのに例えられる)」が欝滞
すると更に脾気へ影響が及びます。
それで腹がはり舌苔が厚くなります。これは「脾気」の停滞です。
>便秘でお腹が張るのは数年来、
便秘には“陽結”と“陰結”があります。(熱性・寒性)
また“実秘”と“虚秘”の分類もあります。(邪気・正気の盛衰)
これは「肝脾気滞便秘」であり“気秘”に相当します。
気秘が長引くと熱を帯びてきてやがては“陽結”になります。
こうなると下がるべき胃気は下がらず、反対に上逆して噫気や嘔悪となります。
肩こりや頭痛はそれらのシグナルです。
おすすめの漢方処方
(1) 六磨湯(ろくまとう)加減・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ オナラが臭い
女 30歳
もっとも治して欲しいこと : 1年ぐらい前から周囲の人におなら臭いといわれています。
普段から便秘がちですが人前ではおならをしているつもりはなく自分では臭いを感じません。
でも、周りの人にはとても臭いらしく、精神的にとてもつらい毎日をおくっています。
なにか腸に問題があるのでしょうか。
全身 : だるい 気がふさぐ 汗っかき 寝汗をかく
顔面 : 普通
口 唇 舌 : 口が乾く
胸 脇 : 吐き気がある
腹部 : 腸が鳴る おなかが張る おならが頻繁に出る(1日20回以上)
大便 小便 陰部 : 便秘
頸部 背 手腕肩 : 肩の痛み
腰 膝 下肢 : 腰が冷える
婦人 : 月経痛がある 血の塊が混じる 不妊症
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>おなら臭いといわれています
>おならが頻繁に出る(1日20回以上)
昔からイモやカボチャなどを食べるとオナラが出ると云われていますね。
どうしてかと言うとイモやカボチャなどは皆温性の食べ物なので
胃腸に熱がこもって異常発酵が進みガスを発生すると考えられます。
さらにオナラが臭いとなると、これは単に食べ物による一時的な現象
ではなくて持続的な熱の源がどこかに存在するのでしょう。
>吐き気がある…………(肝気横逆)
>月経痛がある…………(肝気欝滞)
これから肝経の気滞(気鬱)が予想されます。
気鬱が長引くと熱に変化します。(肝鬱化火)
この日常的に存在する肝火が熱源になって腸内をあぶるので臭いオナラが
頻繁に出るのかと思われます。
おすすめの漢方処方
(1) 柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 赤ら顔/足がむれる
女 34歳
もっとも治して欲しいこと : 一番目:赤ら顔
高校生の頃突然のぼせのような感じになり、赤ら顔になりました。
現在は常に赤く、寒かったり暑かったりすると頬がとても火照ります。
二番目:足がくさい
学校を卒業してストッキングをはくようになってから、足がすぐにムレてとてもくさく
なってしまいます。水虫はありません。
冷え性で、冬場は手足は冷たいです。
全身 : 気がふさぐ 怒りっぽい さむけ
顔面 : 赤い 瞼がむくむ 目がかすむ 目がまぶしい なみだ目 目が痒い 耳鳴り
口 唇 舌 : 唇の色が紫色 口が臭い 歯茎が腫れる 歯茎から血が出る 口が乾く
喉 気管 : 切れやすい痰が出る
胸 脇 : 動悸がする 胸が痛い
腹部 : 腸が鳴る
大便 小便 陰部 : 咳をすると尿が漏れる
頸部 背 手腕肩 : 背中が痛い
腰 膝 下肢 : 足が冷える こぶらがえり むくみがある
皮膚 頭皮 毛髪 : 斑点(しみ) かゆい おできや化膿 にきび 抜け毛
婦人 : 血の塊が混じる おりもの 生理の時に体が冷えると頭が痛くなる
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>頬がとても火照ります。
顏には全身の陽気が現れます。
ですから顏が赤いのは陽気が多い為です。
どこの陽気かというと、
>足がすぐにムレてとてもくさくなって
>耳鳴り
>おりもの 生理の時に体が冷えると頭が痛くなる
足の湿熱・耳鳴り・経行頭痛からみると「肝の陽気」が強いようです。(肝熱・肝火)
肝経は足の裏や耳や陰部を通るので肝経絡が通るところに症状が出ています。
おすすめの漢方処方
(1) 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 冷え性/不眠
女 43歳
もっとも治して欲しいこと : 1番目 冷え性 かなり前から。
今年は特にひどく手の指先がすぐ冷たくなり、悪い場合はジンジンとしびれる或いは感覚がなくなる。
足先の冷えもあるが、今のところ指先ほどではない。
2番目 臀癰(おでき) 中学・高校生位から。
部位はお尻。病院で数回手術してもらったが完治しない。再発するので困っている
3番目 不眠 現在の会社に勤務して不眠になった。(薬を飲まないと眠れない)
全身 : 気がふさぐ、寝汗をかく、不眠、眠ってばかり(休日)
顔面 : 普通
唇 : 唇の色が紫色
大便 : 便秘
手 : 手指がしびれる
腰 : 腰が痛い(慢性)
皮膚 : シミ
婦人 : 月経量が少ない(以前に比べて) 乳房にしこりがある(乳腺症)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>乳房にしこりがある(乳腺症)
>シミ
乳腺腫は肝経の欝滞によって生じた痰核であり、シミも肝鬱が顔面に現れたものです。
肝鬱が長引くとやがては熱化して「肝鬱化火」となります。
>臀癰(おでき)
鬱火が排泄されないで溜まって癰毒になったのでしょう。
>薬を飲まないと眠れない
肝鬱から生じた火は上に昇って心神を乱して安眠を妨げます。
>手の指先がすぐ冷たくなり、悪い場合はジンジンとしびれる
>足先の冷えもあるが、今のところ指先ほどではない。
普通は手指よりも足先の方が冷たくなるものですが手指のほうが冷たく感じるというのは面白いですね。
体の中に熱があるのに四肢が冷えるのを「熱厥」といいます。
肝気の欝滞や肝熱が気の流れを妨げるからです。
肝鬱は上半身に強く現れます。
おすすめの漢方処方
(1) 丹梔逍遥散(たんししょうようさん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 多汗症
女 40歳
もっとも治して欲しいこと : 胸から上、特に頭顔首の汗がひどく、ちょっと暑いだけでボタボタと出ます。
出かけ先の冷房がきいてないところに行くと恥ずかしくてたまりません。
全身 : 気がふさぐ 怒りっぽい 汗っかき 寝汗をかく
顔面 : 普通
大便 小便 陰部 : 便秘
婦人 : 月経が遅れる 月経痛がある おりもの
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>胸から上、特に頭顔首の汗がひどく、ちょっと暑いだけでボタボタと出ます。
体質的に内熱の熏蒸が多いのですね。
どうして内熱が発生するのか、必ず何か原因があるはずです。
>気がふさぐ 怒りっぽい
>月経が遅れる 月経痛がある
これから肝気の鬱結や鬱結が長引いて熱化する(肝鬱化火)生理現象が想定されます。
おそらくこの「肝火」による発熱と多汗でしょう。
おすすめの漢方処方
(1) 柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
女 32歳
もっとも治して欲しいこと : 頭部、顔からの異常発汗。
電車の中、レストラン、場所や状況に関係なく至る所で汗をかくようになりました。
だいたい生理の一週間前から、生理中の時が特にひどいです。
もともと酷い生理痛がある。診断の結果、子宮筋腫が2つあると言われた。
全身 : だるい 怒りっぽい 汗っかき
腹部 : 腹が張る 食べてもすぐ腹が減る
大便 小便 陰部 : 下痢 痔の出血がある
頸部 背 手腕肩 : 肩の痛み
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 足が冷える むくみがある
婦人 : 子宮筋腫(ホルモン剤を使用中)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>頭部、顔からの異常発汗
汗は内熱熏蒸によって起こります。
どんな内熱があるのか、それを突き止めなければなりません。
>だいたい生理の一週間前から、生理中の時が特にひどいです。
生理と関係があるのは肝気です。
>もともと酷い生理痛があった。
生理痛の原因は「肝気欝滞」による気の停滞です。
欝滞から血流障害が起こり、淤血と湿痰が結びつくと子宮筋腫などの原因になります。(肝鬱血淤)
また欝滞が長引くと熱化します。(肝鬱化火)
生じた肝火が陽気となって上昇し、頭面からの発汗になります。(肝陽上亢)
おすすめの漢方処方
(1) 柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 耳鳴り
男 53歳
もっとも治して欲しいこと : 昨年から左の耳だけ耳鳴りがひどく、3日間位頻繁に続きます。
夜も寝むれない状態になります。病院ではメニエールと診断されています。
全身 : 気がふさぐ
顔面 : 赤い めまい 耳鳴り
喉 気管 : 痰は無い
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>耳鳴りがひどく、3日間位頻繁に続きます。
>夜も寝むれない状態になります。
>気がふさぐ
>顔面 : 赤い めまい
気苦労が多くて「心煩多怒」で「情志抑鬱」すると“肝火”が生じます。
肝火はやがて肝経を上り耳に至ると聞こえが悪くなります。(清竅被蒙)
肝火はまた心神を乱すので不眠になり、肝風を呼び込むと眩暈になります。
おすすめの漢方処方
(1) 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
メール相談例 目次